ドラッグロス問題の原因に、薬価の低さ?

以前、私は、ドラッグロス問題について書いたことがある。また、薬の生産量不足についても書いた。テレビ東京の日経モーニングプラスFTで、新たな情報があったので、書きたいと思う。

薬価の決め方(日経モーニングプラスFT)

日経モーニングプラスFTによると、薬価の決め方には2つあるが、完全な新薬の場合は、原価計算(コスト)をもとに薬価が決まるらしい。これは、どんなに素晴らしい薬でも、コストが低ければ低い値段になるため、製薬企業からすれば面白くない。実際、日本においては、他の欧米諸国(イギリス、ドイツ、アメリカ)と比較して、薬価が低いとのデータもある。

本来であれば、海外でも効果が認められる薬については、海外の薬価を参考にするべきであろう。そうでなければ、海外の製薬企業は、「日本では儲からないから、治験をやらない」という決断になりかねない。二度手間を防ぐために、アメリカやドイツなど他の先進国との国際共同治験も必要だろう。

海外の新薬だけでなく、日本の製薬も、あまりに薬価が低すぎれば、創薬のインセンティブは下がるだろう。

薬価が低ければ、患者の負担は下がるが、製薬企業は損をする。患者と製薬企業、両方をみながら、薬価を慎重に決めるべきであろう。

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