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普遍知性と個体知性;AIアライメント問題

人工知能をめぐる一部の議論の「知の欺瞞」、あるいはfashionable nonsenseについて (youtube.com)

 社会共同体としての人間が文化(ミーム)コミュニケーション(情報伝達)で、空間軸と時間軸との両軸で集合集積知=普遍的知性を拡張してきたのは事実だと思います。茂木先生が東大で池上高志先生と集合知研究をされているのは、その側面ではないのでしょうか?
 この集合集積知は、コミュニケーション・ネットワークを、脳内のニューロンのネットワークから、主に言語を媒介にして他の多の脳とつなぐことで形成されます。文字になった言語媒体なら過去の脳との時間的ネットワークも形成されます。今、ここに、AIが集合集積知形成のネットワークに、自然言語を用いたエージェント機能を持ってつながったという状況が、生まれたのだと思います。
 つまり古来、汎用知性AGIであるとか、超知能ASIであるとかは、社会共同体の現実で、そのモデルを観てきていると思います。実際、個体脳の能力範囲を社会脳は超えており、アインシュタインや茂木先生の仰ることなども、私などには、到底わかりません。AIアライメントを騒ぐのと同じように、知能の高い人間の知性作用にだって、不安感を持ってもおかしくないと思います。
 いずれにせよ、古来、ブラフマン—アートマン・モデルで観てこられた社会共同体モデルに、茂木先生がここで仰られた論議に通底するものがある気がします。

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