音、音楽と人間、その環境条件
松田語録:The Sound of Silence〜カバーして億再生、PentatonixとDisturbed
楽曲のリバイバル、カバーは本当に多く、先日、このサロンのコメントに記した映画『陽のあたる教室』の冒頭でも、J.S.バッハの『アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳』の中に含まれる「メヌエット ト長調 BWV Anh.II/114」が、「ラヴァーズ・コンチェルト」として広まっている話があります。元曲は長らくバッハ作曲とされましたが、現在ではクリスティアン・ペツォールトの作品であることが通説となっているそうです。
ヒットソング、即ち多くの人の無意識に浸透し、意識化され記憶されるようなリズムや旋律というものが、生体に対する作用として、普遍性を有するのだろうとは思います。松田先生がハーモニーについても紹介されましたが、ピュタゴラスの音律分析などにも、同様の普遍性が見いだされるのだろうと思います。
結果、リバイバル、カバーだけでなく、部分をコピーした楽曲も多く発生し、YouTubeでもそうした楽曲探しの動画が多くあります。
こうした「音」の情報伝達ですが、未来にも有用性を残すのかどうか、その考察が解らないでいます。水中や空気の振動という環境条件において発生し発展した情報だと思いますが、宇宙空間や、電子信号のネットワーク内では無意味な情報であり、スピーカーやイヤフォン等で、変換し耳に送り、また、感覚器官で変換する。この効率の悪さは、将来も存続する情報伝達機能とは思えませんが、どうなのでしょうか?
基礎にはエネルギー様態の振動・波動という形態はあるわけですが、その様態が、水中だの空中だの環境条件に応じた形で発生したものと考えればよいのでしょうか?
そうであれば、鳥の飛行からプロペラさらにジェットへ、そしてロケットという具合に、もとの環境条件である空気を必要としない飛行方法が発生した事態も、何か情報伝達にもアナロジー関係があるのでしょうか?電子情報伝達も別に進化的に後発ではありませんが、それを発展させたのは人類史では、より後でした。ロケットの推進原理も別に新しいものではありませんが、その利用・発展は、宇宙進出以後のものだと思います。こうしたところにアナロジーを見出す事が出来そうな気がします・・・。