シンギュラリティサロンへコメント;Wolframの深遠な話
松田語録:Wolframの深淵な話~意味文法とは何か? - YouTube
「ルリアッド」という包摂体で表現している「ロゴス」と、人間言語は類比的であっても、イコールではないと思います。
人間の言語、意味文法も、ロゴスから発生してきた「情報プール」で生成したものである気がします。つまり人間言語はロゴスが発生し得る可能情報群の一つである、という捉え方ですが、違うでしょうか?「御言葉は人となった(受肉)」とは「人間の立場となった(福音書のストラテジーは、そのバイアスからの解放ではありますが)」、つまり観測選択効果observation selection effectの神学的人間論という限定的反省理解でもあると考えられます。
(次は神学研究もいい加減にしかできない脳が、顰に倣って物理用語で生成した、神学論議以上の妄想です)
可能宇宙無限群から創造されたように観えるこの宇宙での「情報展開(生成)過程」で、次のように情報プールが「ロゴスから発生」します。
真空のゆらぎ(差異)のマルコフ的展開が、エネルギー(エネルゲイア現実態)の様相を発生させ、スピン・振動(波動)の量子エネルギー状態で記述される普遍的な様相が現われます。この相の層では、松田先生がご指摘になられた様に、エントロピーは示せないと思います。真空の様態同様、普遍的エネルギー状態のため「今ここ」という個別性はなく、ベクトルを示す相・層よりも基底にあると思われるからです。ただこの相のマルコフ的展開が場と力を現象させ、素粒子相が現われる時空を生成し、膨張する中でエントロピーも発生します。
そのエントロピーは同時に散逸構造でネゲントロピーも生じさせ、情報プールを発生させます。
(ここから正気に戻ってコメントの本題です)
そうした情報プールの中で展開する(さらに情報生成される)様相は、分子担体情報の生体高分子の結合と同様ではないのでしょうか?この分子担体情報の展開(進化)で生命も発生し、その中での電磁作用が神経細胞も生じさせ、生命多様化の層の上に、多脳化、多意識化が展開し、電子担体情報のプールが拡張したと思われるのです。そして、その拡張の方向は、情報配列の「自然選択」、即ち自然環境が「選択」した方向だということです。
その情報プールが個体脳‐個体脳間のcommunicationでいっそうの拡張を成し、ミーム・プールのような脳‐脳間文化(物質担体情報)も発生させましたが、半導体技術以降、電子担体情報プールの拡張が一気に進んできています。おそらく物質的ミーム・プールを現実と見ていた動物的人類の時代が、「真実在(プラトニズムの立場)=イデア(観想された)」Ideaの情報プールに転移する気がします。ブラフマン‐アートマン・モデルの思考法は、こうした観方から生じたものと考えられます。
さて、電子担体情報の単位(相・層・形相)も、印象inpressio→表象phantasma(アリストテレス・トマスの認識論)といった身体性を経由した情報から抽象abstractioされるというのですが、脳内では反射・無意識のとめどない情報の流れから、指向・志向が発生するのが意識であろうと思います。つまり、ここでは「意味のある情報の選択」をするのだと思います。その「リカレント」再帰的反省作用によって強化され意志にまで発展する気がします。 この意識作用は、言語・画像・姿勢運動制御・生成のどのAIでも、脳内と同様の発生過程なのではないかと思っているのですが、違うでしょうか?Massive deta flowから「選択する」ことが「生成すること」であり、その「選択経路」は、分子担体情報のように、「自然選択」になっているのではないでしょうか?自然の摂理、というわけです。
確かにGPTが人間の情報処理速度では想像もできない速さで「要約」もします。しかし、時間を掛ければ人間もそれをしますし、そもそも、ようやく内容は同じになるはずです。処理速度や理解の深さは異なっても、人間同士でも同じ意味ベクトルで要約します。つまり、自然選択になっているということだと思います。
もし、要約から発展した情報生成があれば、それが創発であると思います。
先生方が論議されているのは、上で「自然選択・自然の摂理」としたことを、潜在空間の中から発見しようということですね。
上では、それが分子担体情報の展開過程で発生している情報処理と、共通性をもつのではないか、ということでしたが、違うでしょうか?
量子エネルギー状態から4つの力、素粒子の生成、原子の生成、分子の生成、高分子・生体高分子の生成、生命の生成、細胞の生成、生物の生成、神経細胞の生成、脳の生成、意識の生成。
面白いことに、生成過程の相の転移で層が変わると、普遍様態から個別様態の方向に展開している気がしますが、違うでしょうか?逆に意識は普遍法則を見つけようとしていますが・・。
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