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私と皆伝とBBD

 どうもこんにちは、BBD15thのさいきです。今回同期の佐々木 a.k.a kwnに誘われて皆伝合格記を執筆することといたしました。自分が皆伝に合格するまで何をしていたのか、ツイートやリザルト画像を取り上げながら振り返っていこうと思います。ささき、でんたくの記事との読み比べも楽しんでみてください。

1. 皆伝合格までのあらまし

 主な年表は以下のとおりです。

2001年 誕生
2009年 音ゲーを認知(太鼓の達人Wii)
2011年 ポップンを認知
2012年 弐寺を認知
2018年3月 CSDD十段(アナコン)
2018年?月 キャノボ七段
2021年3月 BIS八段
2021年6月 九段
2021年7月 十段と中伝
2021年12月 CSGOLD&CSDJT皆伝(専コン)
2022年1月 皆伝

1.1.1 BBD加入前(~大学1年)

 IIDXを認知したのはtricoro時代(2012年、当時小5)で、先に知っていたポップンよりも難しいゲームがあるらしいということを聞いたのがきっかけでした。当時いわゆる動画勢で、SP☆12の動画を手当たり次第ニコニコ動画で見漁っていました(丁度私立BEMANI学園が開催されていた頃で、トールハンマーやエレクリに衝撃を受けたのを覚えています)。家庭の事情でゲーセンに行くことを禁じられていたので、いつかあの舞台でやってみたいと思いつつも、しばらくは叶いませんでした。しかしたまたまアナコンでポップンをやっていたので、中1ぐらいの頃にとりあえずアナコンでIIDXデビューを果たしました(CS9th、TaQ&SLAKE好きはここから来ているかも)。

現存する最古のリザルト画像(2018年3月)

 そんなこんなで時は流れ、高1になってゲーセンが解禁されたのでついにアーケードデビューを果たしました(SINOBUZ)。当時アナコンで九段が取れる程度の認識力はあったものの、皿と鍵盤の配置に戸惑いまくり、最初は鍵盤の間を押しまくって☆8イージーが精一杯という状態でした。当初は皿があまりにも拾えない大犬専用運指だったため1048式に矯正しようとしましたが、Präludiumに殺されたのでやめました。
 その後半年ほど放置(ここで何故か運指の矯正に成功)していたらいつの間にか稼働していたキャノボで七段に合格しましたが、当時は月に数クレやる程度で、地力は大して伸びませんでした。高2になってからは、Rootageの七段が突破できず(Watch Out Pt.2のせい)、音ゲー仲間がいないことや、受験期に差し掛かったことなどが重なりモチベは消失、アーケードではやらなくなりました(この頃⛩の動画を欠かさず観ていたので、曲は追えてました)。

 無事受験期を乗り越え、「早稲田行くし前から興味のあった音ゲーサークルにでも入ろうかな~」とwikiを見ながら考えていたところに、コ口ナ禍が直撃。緊急事態宣言の影響によりろくにゲーセンに行けず、その頃アニメ鑑賞(主にシャフト作品)にハマっていたためBBD加入をスルーしてしまいました(後悔ポイント)。その後も上京して忙しく、いつの間にか季節は冬。人生初のバイト代が入り、ご褒美に何か買おうか悩んでいたところ、メルカリで弐寺の専コンが安く買えることを発見したので、5000円ほどでポチり、専コンでのIIDXが本格的にスタートしました。ここが皆伝への道のりのスタート地点だといえます。CSハピスカ、DJT、EMPもついでに購入(なんとセットで12000円)し、DDと合わせてHYPER、ANOTHER譜面埋めをひたすらやっていました。練習の甲斐あってか、春休み中に八段に合格(画像なし、S!ck2%抜けで感動しました)。音ゲーの楽しさを思い出してきた頃、「そういえば早稲田に音ゲーサークルってあったよなあ」と思い出し、丁度新歓時期でもあったので、単騎でBBDに乗り込みました。これが間違いなく音ゲー人生における転機になりました。

1.1.2 BBD加入後~中伝合格

 「音ゲーを語れる人がこんなにもいるのか。」
入サーしてはじめに感動したことです。いままで周りで見つけられなかった共通の趣味を持つ人達が大勢おり、音ゲーのモチベはどんどんと上昇していきました。これを期にIIDXをアケで本格的にやり始め、入サー当時☆11のイージークリアが精一杯だった状態から、一ヶ月ほどで11のハードに手が届くくらいまで進みました。また壊滅的だった皿については、CSでDigitank Systemをやり込むことにより多少改善しました。その甲斐あってか、6月に九段、7月に十段、中伝と立て続けに合格することができました。

2021年6月8日

ここで、

なんか十段中伝と連続で受かったし、皆伝行けるんじゃね?

ダニングクルーガー効果

と皆伝に特攻しましたが、EMERALDASで轟沈。格の違いを痛感しました。このとき、皆伝への挑戦が本格的に始まったのでした。

1.1.3 中伝~

 そもそも中伝合格は完全にまぐれであり、12のハードは数えるほどしかありませんでした。そもそもこのときハードクリア済みだった12はカゴノトリSCREAM SQUADくらいで、皆伝とは程遠い地力でした。
 まずは地力を上げなきゃいかんと思い、ステップアップで12のイージー埋めをやりつつたまに難特攻をしていました。そこから夏休み中に地力をつけ、9月には皆伝に挑戦できるくらいのラインまでもっていきました。このときはモナムールやTrill auf Gなど、地力B+にちょいちょいハードランプが付いていたと思います。ただ挑戦できるラインと言っても、EMERALDASの最後か卑弥呼の軸or低速入りで落ることが多く、また奇跡的に到達した冥でも序盤でゴリゴリ削られていった(低速入りで補正)ので、地力不足が否めませんでした。そして皆伝に合格できぬままBISTROVERは幕を閉じ、皆伝挑戦権は封印されてしまいました。

 この悔しさがあったせいか、CastHourが稼働した後もモチベは上がったままでした。同期(特にささき、でんたく)の伸びが凄まじく、Twitterを開いては新規ハードのリザルトがあがっていたので、モチベが無限に供給され続け、それを見てはゲーセンに行きランプ更新に勤しむ生活を送っていました。自分が皆伝を取れたのはこの二人のツイートのおかげであるといっても過言ではありません。そんなこんなで楽しくハード埋めをし、夏休み中に100曲、12月に200曲、300曲とランプを更新。皿曲に突如ランプが点くようになったり、鍵盤地力が着々とあがっていくのを実感したりしながら、伝位が開放される日を待っていました。そしてついに、その日はやってきました。

直前に協力した実験でばっこりVR酔いし、雪のせいで転びそうになりながら向かったゲーセンで、一発合格。本当に、感無量でした。この1年前絶対に手の届かない領域だと思っていた場所に到達したことが信じらませんでしたが、サークルの方々からの祝福を受け、実感が湧いてきました。

2. 皆伝合格までにやったこと

 では私がBBDに入ってからの1年、どのような取り組みをしてきたのかを具体的に記したいと思います。

2.1 中伝になるまで

 この時は、STEPUPで難しめの11のハード埋めと12のイージー埋めに加えて、皿の練習を主にしていました。STEPUPでは連続でクリアに失敗すると選べるレベル帯が下がっていき、かつイージー落ちはレベルが落ちやすいという仕様があるらしいので、常に12を選曲できるよう簡単めな曲から触っていました。自分は飽き性ゆえ単曲粘着が非常に苦手なので、段位曲だけを触ることはせず好きな曲を自由に触っていました。また当時は皿が壊滅的だったので、粘着は苦手と言いつつも以下の曲を回して練習していました。

連皿
bass 2 bass A10
Digitank System H9&A11
naughty girl@Queen's Palace A11
rough percussionythm A11
Mass曲のH譜面いろいろ

皿絡み
Cheer Train A9
5.1.1. A10
S!ck A11
Para siempre A11
CODE:∅ A11

連皿の練習としてデジタンク(H)をやり込んだ記憶があります。皿地帯で鍵盤がほとんど降ってこないので、一定のリズムで皿を回す感覚をつけるのに重宝しました。基本的にMass曲のH譜面は皿の練習になるのでおすすめで、まわりでは灼熱Pt.2(H)が流行っていた気がします(全曲中最も皿の比率が高い譜面&やや早めな連皿への耐性がつく譜面なので納得)。これは個人の意見ですが、段位で皿曲を越すためにはいかにBADハマりしないかが大事だと考えていたので、奇数偶数を見切る練習をしながら、わからなくなったときは気持ち少なめの枚数を回すことを心がけていました。あとハンクラ暗記はガチで有効(皿は最低限回せればOK)なので、皿が苦手だって人は絶対やっておいたほうがいいです。

2.2 皆伝になるまで

 皆伝ではあらゆる要素に対する能力が高いレベルで求められるので、出来るだけ多くの譜面に触り、極端な苦手をなくしていくことが重要でした。また、段位は正規系でしか受験できないので、乱常備の方はたまに正規譜面をやってみるといいと思います。私は12のハード埋めを殆ど正規譜面でやって慣れていたせいか、地力が比較的低くても受かることができました。正規譜面、やりましょう。
 また皆伝は後ろ2曲がBPM200程度なので、Prim曲を代表とするBPM180-210くらいの物量曲を意識してやっていました。加えて軸押しが苦手ということで、G59やEXUSIA、PARADISE LOST等で1軸力を鍛えました。
 とはいえ当時はあまり難しいことを考えず、自分ができるかできないかギリギリの譜面に多く触れるよう意識していました。ギリハードクリアできるくらいの曲をやったことによって、ノーツを拾う力が効率的に身についたのだと思います。
 ここで皆伝に受かった時の目安をいくつか載せておきます。

BIS+CH合わせて500クレ弱+家
BMSほぼ未プレイ
ハード299曲(未難120曲ぐらい?)
ハード地力B以下全埋め
地力Sハード無し
エクハ3曲
BLACK、赤鮭、Level 2等ハード
ニエンテEXクリア

3連皿の回し方を掴んだらできるようになりました
赤鮭オススメです

3. 曲別攻略

1曲目 EMERALDAS
 この曲は様々な要素が詰め込まれた未来型総合譜面です。短いBSSはただの8分皿として処理し、鍵盤に集中しましょう。低速はあまりギアチェンする余裕がないので、睨みを効かせてリズム押しを意識します。ここでの低速力が卑弥呼、冥に生きてきます。CNはとにかく離さないことを意識し、気合いで乗り越えましょう。時々くる発狂&最後の高密度地帯は、中伝で見えるものではないので、見えたノーツを反射で拾っていきましょう。

最後の鍵盤でいつも補正入り

2曲目 灼熱Beach Side Bunny
 ハンクラを暗記しましょう。これが一番有効です。また段位の場合、24分皿は16分で処理しても耐えます。回しすぎてBADハマりするのが一番良くないので、思い切って数枚捨てるのはアリです。BADが見えたら一瞬手を止めて調整するのもいいでしょう。24分皿の練習として、199024Snake Stickをよくやっていました。
 難所はやはり皿とトリルの複合地帯です。ここはとにかく曲のテンポを意識して、トリルが先走らないような意識を心がけると良いと思います。ハンクラを覚えているとトリルに集中できるので、覚えましょう。ただラスサビ前の皿は曲に対して歯抜けで覚えづらいので、ここはノリで頑張りましょう。最後は気合‼️

うまかった

3曲目 卑弥呼
 最初が一番癖が付きやすい気がします。これは粘着しない方がいいですよ。
 難所としてはまず連打地帯。ここは曲を覚えるとかなりやりやすくなります。ここは縦連をガチ押ししましょう。低速入り前の4連打は、そのまま叩かずに3つだけ叩き、低速入りの同時押しと同じタイミングで4個目を処理する(要はあんみつ)と安定しました。
 低速はEMERALDAS同様睨みを効かせましょう。自分はリスクを減らすためにしませんでしたが、鍵盤ギアチェンもアリだとは思います。
続いての軸地帯は、軸を意識しないようにしましょう。軸側の手を自動化し、軸以外の鍵盤に全ての集中力を注ぎ込めば通ります。BADハマりには気をつけよう❗️
 ラスサビは耐えゲーです。普通の人はゲージを減らした状態で突入するはずなので、二重階段までに少しでも回復できるようにしましょう。自分は割と二重階段が得意目だったので大丈夫でしたが、苦手な方はHADESやVerfluchtなどを正規系でやりましょう。低速入り前の発狂をまともに押せる人はいませんが、少しでもゲージが残せるよう譜面画像を載せておきます。

全押しは、やめようね。

最後の低速ですが、私は皿チョン推奨派です。ただすぐにギアチェンすると通行料が高すぎるので、下の赤線ぐらいのタイミングで皿チョンするのが良いです。

そううまくはいかないけど

 皿チョンしたらあとは回復なので、冥に備えます。

ギアチェンヒヤヒヤ

4曲目 冥
 説明不要‼️

というのは冗談で、これも正規でやらない方がいいです。変に意識すると癖がつくので、多くは解説しません。ただ、皆伝に受かるには前半が回復と思えるくらい地力を上げてからの方がいいかと思います。
 勝負は加速地帯で全て決まります。低速に入ったらとにかく睨みます。BPM100地帯の譜面はあまり難しくないので、曲に圧されないように気をつけましょう。PS2環境がある人は、加速地帯だけトレモのREGUL-SPEEDで練習するのがオススメです。また加速地帯はテンポが非常にズレやすいので、曲を聴き込んで把握しておくといいと思います。自分は曲に合わせて手を叩くことで覚えようとしていました。
 問題の2軸地帯は押しすぎてBADハマりすることが多いので、小節の前半2拍は12分6連打、後半2拍は8分4連打で処理するといい感じになります。このリズムを把握しておくと大分楽です。BPM190地帯の発狂は押せるわけないので、皿+13を餡蜜しましょう。ただずっと13を押してると途中でBADハマりするので、注意しましょう。

餡蜜しようとしても、本番中はそれどころではない

 ブインブイン地帯は緊張でいろいろ考える余裕がなくなるので、無心で処理しましょう。冥到達者の2割は加速抜けの1小節で落ちるとされているので(要出典)、油断しないようにしましょう。ここを抜ければ、皆伝はもうそこまで…(緊張しすぎて記憶ない)

放心状態

 皆伝の曲目はどれも個性的で、粘着しようものならしっかり癖がついてしまう奴らなので、ある程度地力が上がるまでは触らないほうがいいです。ただ研究はした方がいいので、情報リテラシーが試されます。

4. 要点整理

  • 12をまんべんなくやろう

  • 正規系もやろう

  • ハンクラを覚えよう

  • 粘着はやめよう

  • 情報リテラシーを身に着けよう

5. おわりに

 私が皆伝を取れたのはBBDという環境のおかげだと思っています。何事にも"人"の存在は重要だと思っていて、同じくらいのペースで上達していくライバルがいてくれたお陰で、皆伝を取るまで辛かったことは特にないくらい、楽しく上達できました。また、音ゲーをやっていてよかったと胸を張って言えるようになったのも、BBDで人と出会い、皆伝という成果を生み出せたためだと思っています。みなさんも、BBDに入って楽しく皆伝を目指しませんか?

サボると普通に落ちます(かなしい)


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