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やっぱり洋服が好きだから

初めてのnoteに何を書こうかなと思ったけど
私が服を作っている由縁と想いを
少しでも伝えられたらなぁと思って書き始めてみる。

あれ?服作ってるんですか?
って思う方もいらっしゃるかもしれませんが。。

(まず先に!meimuちゃん!写真載せてごめん!この笑顔が大好きで♡)

私は都内の某服飾専門学校を2年間通い
専修コース的な追加の一年を学び 
たっぷりどっぷり服飾専門学生を全うしたのだけど
卒業後しばらくは花屋さんで働いていた。


その頃家庭環境で色々あったのもあるけど
何より自然が生み出すあの植物の色と光(本当に花びらって輝いてるの。)に魅了され3年ほど花にまみれお勤めしたのち、
アパレルの会社に企画として入社。


お勤めした会社はいわゆるギャル服で、私の好みとは程遠かったけど、大好きな洋服に携わる仕事だったし、初めてのことだらけでとてもワクワクしながら仕事していた。

だけど、慣れてくる頃には安く安く作るために工場に値下げ交渉すること、
年末にはたっぷり残った在庫を目の当たりにして違和感を感じ始めた。


そんな薄利多売で流行が去ったらワンシーズンでポイされて
工場の人に無理をさせているのに在庫として山のように残るアパレルの一角をみて

私が思っていたのとは違う、
心に刺さったトゲがぐいぐい食い込む感覚から逃れたくてしばらくお世話になった会社を退社。

そんな良いことなかったようなアパレル時代も
ふた月に一度の韓国出張や、市場調査という名の 街をプラプラして売れ筋みたり可愛い子を見たりしてる日々は楽しくて、何より今の私の下積みになったことは間違いない。

そんな経緯で今に至る私がなぜやっぱり服作りをしてるからというと、


やっぱり服が好きだから

ウキウキするし
服次第でその日の気分も変わるし
とっておきの服を着た時は
なんだか自分もとっておきになれた気がする。

誰かが、とっておきを身につけた時に
この写真のmeimuちゃんみたいな
とっておきの満面の笑顔になる瞬間がみたくて。

イブサンローランの言葉で

"dressing is a way of life"

というのがあって
いろんな解釈があるけど

「服装は生き方である」

これが私にはしっくりきていて
身につけてるものや持っているものでその人がどんな想いや考えを持って暮らしてるかってわかるなって。

アパレルどっぷりの頃はハイブランドも大好きだった。
研ぎ澄まされた美しさ可愛さがあるし
身につける事でなぜだか自分まで一流になれたような
そんな魔法がかかるようだった。

そんな私もこの十数年で価値観がガラリと変わりものの生産背景や、生み出す事での循環に重点を置くようになってきた。

特にここ数年は
出来る限り作り手の顔のわかる服を手にしたいなと思っていて
ハンドメイドで服作りされてる方にオーダーしたり、友人のお店にオーダーしたり
環境配慮など企業理念に共感できる服を選んだり
想いを大切にしていて

もちろんまだまだ全てがそうではないし、ユニクロのお世話になることもある。
だけどいつかは自分のクローゼットが
顔のわかる誰かの服で埋まったら嬉しいなと思って選んでいる


今私はインドの職人さんの力を借り
ベジタブルベースの染料と伝統技法で
服作りをしています。

お披露目にはまだ時間がかかりそうだけど

手に取ってくださる誰かを笑顔にして
環境にも配慮して
作ってくださる職人さんの日々の幸せにする
幸せの循環が生まれるように

心を込めて
ゆっくりと進んでいます。

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