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人権を取り戻したついでに「小説投稿サイト」を色々使ってみた話


いや取り戻せてはいないのかもしれないけれども。



色々書いたついでにずっと気になっていたことがあるので、これを機に色々試してみた。

それは数多ある「小説投稿サイト」がいかほどか?っていう。


ずっと某投稿サイト使ってきたけども、例の件から信用が本当にクソになってしまったのでその他の投稿サイトを使ってみよう、という。


つまりかなり珍しくレビューをしてみよう、というそんな感じの記事です。誰得。
つーか、レビューってか、ただの感想。

思ったことそのまま書いてるので割と酷いこと言ってたりもするけど、どこも良いところはあるのでそれだけは断っておきます。


ちなみに他サイトとの重複投稿可能かどうか、とかはちゃんと確認済みです。規約は絶対守るマン。


◆検証(?)方法とレビュー方法

バチギレで書いた「Killed All Words」または別ジャンルの何某かを投稿して、使い勝手や投稿作品の読みやすさ、閲覧数とかその他諸々で色々思ったことを本当に素直に書いていく。
超ざっくりレビューなので悪しからず。



小説家になろう

説明するまでもない超大手小説投稿サイト。
「なろう小説」と言われるあの手のジャンルに親しみないというか、そもそも守備範囲外なので正直今まで見向きもしてなかったんだけどレビューには必須であろうということで登録した。


▼全体的な雰囲気
投稿サイトトップページに人気作品だとか新着が表示される訳なんだけど、ユーザーさん方の投稿作品のタイトルがめちゃくちゃ長いアレなのでシンプルなタイトルをつけると埋もれるし、投稿数が多いのでやっぱり流れて埋もれる。
賞狙いの方が多いせいかサイトデザインが割とすっきりしている割にはなんというか…ギラギラしてる…。

▼作品の投稿
本文とかの入力は可もなく不可もなくといった感じ。
投稿時には既に用意されたジャンルの中からどれかを設定しなければならない。プラスで任意のタグ設定、みたいな感じ。
あんまり大々的にカテゴライズされたくないので、未設定は出来ないんかい、と思った。
一旦非公開で保存後に投稿ボタンを押さないと投稿されない、という事故防止機能のようなものがついている。
そしてここが重要なんだけど、投稿ボタン押してからがめちゃくちゃ長い。
多分時間帯によるんだろうけど、自分の投稿済み作品ページに表示されるまで5分くらいかかった。
心配性なので投稿ボタンを押したら投稿済み作品ページには即時反映されて欲しい。
そして表紙が設定出来なくて、表紙作成大好き芸人は泣いた。作品の顔…。

▼投稿後
投稿した作品のアクセス解析に辿り着くまで相当迷子になった。何回もマイページ開いた。
直感的に一発で辿り着けないのはWebデザイン的にダメだと思う。
アクセス解析自体は時間毎に数字と棒グラフで表示されているので見やすい。

▼作品の閲覧
基本シリーズトップに飛んでから読みたい話を選択する形式。
次へボタンで次のお話に飛べるのでシリーズトップにはあんまり行く必要がなさそう。初回だけ。
文字サイズとか行間、背景等を細かく決められる。プリセットも複数用意されてる。
自分で読みやすいレイアウトで読めるけど設定が細々しててたまに面倒になりそう。

▼その他
機能が多い。活動報告とか書いたレビューとか書かれたコメントとか細かく別れているのは良いけど先に書いた通り一発で辿り着けない機能が存在するっぽい。全部確認するには数日かかる気がしている。
投稿した作品に対してコメントやレビューをオフにする機能が存在しないので、作品の倉庫として利用するのは煩わしいかもしれない。


カクヨム

多分なろうと双璧を成してる(?)大手小説投稿サイト。
運営はKADOKAWAさんらしい。


▼全体的な雰囲気
KADOKAWAさんなら純文学的なのが多いかと思ったらやっぱり異世界モノが多い。トップページはやはり長いタイトルばかり。その他、意外とエッセイ的なものも多い印象。
投稿数はやはり多い為めちゃくちゃ流れて埋もれる。
初回にタグつけずにアップすると閲覧数ゼロになる模様。
サイトデザインはKADOKAWAさん〜!って感じでとても良い。実際全体的に動作はかなり軽い。

▼作品の投稿
執筆者としてのページと、読者としてのページが別れているせいか、サイトトップから投稿ページまで一発で辿り着けない。初見は絶対迷う。
連載前提なのか、まずシリーズの枠を作成してからでないと本文エディターに辿り着けない。短編書きには辛くないか?
シリーズには帯の煽り文みたいなのを設定できる。この機能は割と好き。
しかしここでも当てはまるジャンルを強制的に選ばされる。
自由入力でタグも設定出来るけども…。
1つ枠を作成してしまえば自分の小説一覧からワンボタンでエディターを開ける。逆に言うと枠がなければ作品は投稿出来ない。割と鬼仕様。
そして表紙が設定出来ない。号泣。

▼投稿後
投稿作品の編集画面にはすぐ辿り着けるようになるし、続話の投稿画面に行くのは簡単になる。初回投稿もこのくらいであって欲しい。
エディター自体は割とシンプルで使いやすそう。私はいつもメモ帳で書いたやつペーストしてバーンするので使ってないけど。
エディター上の表示をカスタム出来るので、投稿サイト上で作業する人はとても使いやすいんじゃないかと思う。そしてやっぱり軽い。
デフォルトの文字が明朝体。好き。
アクセス解析は作品情報画面の下の方にひっそりと存在する他、シリーズの編集画面に行くと「読者からの反応」として他の情報と一緒に大々的に表示される。
そこまで辿り着くのに他ページを経由していかなければならないので正直面倒だなと思った。

▼作品の閲覧
めちゃくちゃ読みやすい。横書き表示と縦書き表示の切り替えもサクサク。
ビューワーはかなりシンプルだけど用意されてるものがもう全て読みやすいのは流石KADOKAWAさんだと思う。
「タップでスクロール」という設定がめちゃくちゃ使いやすい。親指の仕事が減る。
一点難点を上げるとすれば、タイトルとサブタイトルがセンタリング表示されるのがデフォルトで表示の切り替えも行えないので、改行されるくらい長いタイトルだとクソダサになる。ダサい。

▼その他
現在の仕様だと必要最低限の機能だけ、という感じで、かなりシンプル。今後どうなるか分からんけど君はこのままでいてくれ、といった感じ。
なろうもそうだったけど、シリーズとして、ではなくひとつのお話として投稿する機能があればなあと思った。

novelist.jp

すっげえマイナーなんだけど実は十年以上の付き合いがある。付き合い長すぎてIDが4桁。
改めて使い勝手をレビューしたいと思う。
サイトの歴史的には某投稿サイトに小説投稿機能が追加された頃くらいからだったと思う。

▼全体の雰囲気
一次創作が多い。というよりか二次はみんな某投稿サイトに流れてるからだと思うが、全くない訳では無い。
PC版しか存在しないしもう十数年βのまま。
大事なことなのでもう一度言うが「PC版しか存在しないしもう十数年βのまま」です。
iPadで閲覧するならアリだと思う。一応SSL化はされている。
ただし恐ろしく過疎っている。
サイトトップの運営のお知らせの最新が2019年のメンテナンス終了のお知らせなので察して欲しい。しかもCopyright表示は2009年〜2020年になっている。
運営会社は一応…しっかりした企業さんっぽい。novelistの運営も改めて頼むよ…。

▼作品の投稿
本文直入力可能なエディターの他、txtファイルでの投稿が可能。
というか3万字以上だとエディターでの投稿が出来ない。
しかしtxtファイルでの投稿がめちゃくちゃ便利。
PCのメモ帳で書いてる文字書きや、縦式さんなどを利用している文字書きは相当楽。ただしたまにtxtファイルのアップロードに失敗する。
そしてやっぱり投稿作品のジャンルを選ぶことを強制される。タグは別に設定可能。
表紙画像が設定出来るので表紙作成大好き芸人は歓喜。運営が息していないせいか旧時代のサイズ感だけど。
記載しているサイズ以上の画像はアップ可能な模様。

▼投稿後
管理画面が恐らくみんな馴染み深い某投稿サイトと近いので比較的使いやすい。ただしPC表示。
投稿時と同様で3万字以上の文章を修正する場合は元のtxtファイルの中身を修正してアップロードし直さなければならない。
アクセス数、コメント数はみんな管理画面を見れば完結するし、アクセス解析的な専用ページは存在しないので何となく分かればいい人にとっては丁度いい気がする。ただし恐ろしく過疎っている。

▼作品の閲覧
PC表示なのでお世辞にも見やすいとは到底言えない。
横幅に対する文字数がなんかおかしい気がする。スマホで開いているからか?
その上文字サイズの変更は可能っぽいけど「変わっ……た…?」となるくらいしんどい。
でも読めない訳では無いので最低限はクリアしているんだと思う。

▼その他
全てが「PC表示しかない」に集約すると思う。
3万字以内で短編ばかり且つ、いつもPC作業だという人は、過疎っているのを利用して倉庫運用ならアリかもしれない。
ただし今新規で投稿すると多分数日は新着投稿に作品が居座る気がする。(今居座っている)

ハーメルン

なんと個人運営の小説投稿サイト。
設立までの流れを知らなかったんだけど、「にじファン」という二次創作小説投稿サイトのサービス終了に伴って、移転先として2chの有志によって設立されたらしい。すごい。
元々が二次創作の移転先ということで二次創作が多いけど一次創作もいっぱいある。

▼全体の雰囲気
書き手も読み手もレベルが高い。
すっごい真面目に創作してる人がかなり多い印象。
初めて投稿する時は少し敷居が高く感じてしまうかもしれないし、実際に初投稿は緊張した。ガタガタ。

▼作品の投稿
個人運営の為か分からないけど、ここまでに書いた他の投稿サイトと比べるとエディターが変わった作りではあるんだけど、非常に使いやすい。そして軽い。
デフォルト(?)はなろうと同じ形式で一旦非公開で保存してから投稿ボタン押して公開するタイプのエディターと、ダイレクトにバーンと公開するタイプのエディターがある。
連載物も関連付けがとても楽なので長編書きには大変使いやすいと思う。
表紙は設定出来ないけど、挿絵が入れられる。
絵を描かないのでちょっと使ったことないんですけども…。

▼投稿後
編集画面へもすぐ行けるし、アクセス解析系もすごく細かく表示される。
自作品の分析をする時にめちゃくちゃありがたいし、目標を持って投稿していくにはかなり良い機能だと思う。
たくさん表示されるけど他のコンテンツを圧迫しているというわけでもないので気にしなければないものとして扱える。

▼作品の閲覧
めちゃくちゃ細かく閲覧設定が出来る。多分ここまで書いた中で一番だと思う。
ただ個人的にはデフォルトがなんだかんだ見やすいので、文字サイズくらいしか触らない。
少し気になるのがあらすじとまえがきと本文とあとがきがラインで区切られただけで表示されるので開閉出来るようにして欲しいなあと思ったりなどした。
一応まえがきとあとがきは閲覧設定で表示しないようには出来るけど、表示しない設定を解除しないと読めないし、あらすじは表示されているのがデフォルト。
軽さをとるならこれでもいいのかもしれないけど作品に対する没入感を殺しにきているような気がしないでもない。

▼その他
全体的にシンプルな作りなので、とにかく書いて公開したい!という人にはサクサク操作出来るしアクティブユーザーも多くて感想を投稿してくれる人も一定数いるので良いと思う。
評価機能などもあるので小説書くの上手くなりたい人向け感はある。

Privatter

改めて紹介するまでもない。個人運営の投稿ツール。しゅごい。
けど、不在のうちにEPUB君を実装していたから語らせてくれ。

▼全体の雰囲気
基本的にTwitter上で作品公開している人向けのサービスなのでこれまで紹介したものに比べたらかなりクローズド。
フォローしているPrivatter使いの推し作家を全力で追う為のツール。

▼作品の投稿
画像も投稿出来るけどそっちはほぼ利用してないので文字投稿の方限定で話す。
かなりシンプルなエディター且つ他の投稿サイトの形式をサポートしている。文字数上限は10万字なので長文もいける。すごい。
使い方がシンプルなので迷うことが一切ない。
公開範囲は細かく設定出来るので本当にありがとうという感じ。

▼投稿後
編集画面にも行きやすいし投稿したものが一覧で表示されるので見にくいということはない。
が、カテゴリ分けなどが出来ないので、投稿数が多いと目的の作品を探すのに時間がかかるようになる。
Twitterありきのサービスな気がしているので、Twitter側でツリーにまとめたりモーメントでまとめれば解決はする。
私が個人的にやっていたのは投稿作品の直URLをコピーしてメモ帳の原本と一緒にまとめておくか、URLをまとめたシリーズ一覧を作って管理していた。
URL管理だと応用が利くので個人サイト作ってそこにまとめるのもアリかなと思っている。

▼作品の閲覧
よくも悪くも投稿者が投稿時に設定した形式でしか表示出来ないので、人によっては見づらさがあったりすると思う。
私はいつもspanタグで10pt指定していた。
実はページャーも使えるけどあまり使っている人は見かけない。
そしてずっと横書きオンリーだったけど、前述した通り知らんうちにEPUB君が実装されていた。
縦書きに対応したらもう敵がいない気がする。
ただし長文だとEPUB君への切り替えに少し時間がかかる。これは閲覧環境によると思うけど。

▼その他
前にも何度かツイートした気がするけど、中の人の緩いアナウンスがとても好き。
障害や不具合の対応もとても早いのでみんなAmazonギフト券で投げ銭するべきだと思う。いつもありがとうございます。


おわりに

とりあえず5ツールの感想でした。
他にもメジャーな投稿サイトいっぱいあるけどとりあえず個人的によく目につくところ。

気が向いたら他の投稿サイトにも乗り込んでみようかなと思う。