下流

転がり落ちた君の姿
澄ました顔に目が眩んだ
少し前の△ 少し前の△は
落としてしまったのか、欠片
すら気づかないみたく
綻びの無い真実

上流より傾いた私、清澄の息遣いがする
落ちないでね
憂わしげ不着、私はもう速い流れの中

君に攫われたとても吸い込まれて
飛沫が立つ派手に、先端の痛みが心地良くて
曲馬団が囃す君の面影に身を任せていた

穴から汚染されている、感度が鋭くなるのは
転がり落ちる私のせいか
先端は次第に○、○
君の面影を撫で下ろしている
消えそうな欠片は
不本意に衆民を絡める突き匙

真実の常識に触れていた
食い違う妄想、侵入禁止のテープ
屈折した光に侵された私は△のまま
憂わしげ不達、君はもう速い流れの中
綻びの無い真実の中

君に攫われたとても吸い込まれて
飛沫が緩やかに立つ、先端が心地よくて
曲馬団が囃す君の面影に耽りながら
私は速い流れの中

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