第3章 日本人の「生きづらさ」の本質 (1)
1.生きづらさ前の章で、私たちを時に苦しめる「現実」というものは、確固不動のものとして私の外部に存在しているのではなく、私が認識し記憶する表象と出来事を、「ものがたり」という「意味」で編集したものであって、それが私の意識(自己愛)に投影されたものであるということを述べました。そして「意味」を生み出すのが「自己愛」「共同体」「ことば」というパラメータなのでした。
この章では、これらのパラメーターの実際の作用のし方を考えようと思います。「自己愛」「共同体」「ことば」が変化すると