テーマソングってことにして。(ちょこはちくんを語りたい ep.5)

今日のテキストはこちらです。

「ミラクルにロマンス」

MVはご覧になりましたか?
今回の話はMVを各自700回くらい観てから読んでくださいね。観てもらえるようでしたら、なんなら読まなくてもいいです。
(自らの承認欲求よりも推しのアピールを優先するファンの鑑。自分で言った)

「オールでPPP」に始まり、過去の楽曲を聴き漁る日々のなか出逢った、シリアス方面ちょこはちミュージックの最高峰、と個人的に思っています。

MV観ました?(2回目)
オープニング。ボーカルのしゃおんちゃんがチョコレートを齧って、ベェって舌を出すところがむちゃくちゃ好きなんてす。ドキッとしてしまった。

…まあ僕の性癖の話はさておいて。

恋の歌です。…と言い切ってしまっていいものかどうか。たぶん叶わない、恋の歌。
全体的にアップテンポで明るい雰囲気なんだけど、端々にそこはかとない寂しさ・哀しみのようなものが散りばめられている。

少し寂しげな雰囲気で始まるイントロのキーボードの音色が、楽曲の至るところで流れていて。サビで盛り上がる感じの曲調になるところでもそれはずっと続いている。
街がパーティーのように浮かれさわいでいても、それは夢の中の出来事のような。自分一人別世界にいるような寂しさ…そんなのを表現しているように感じました。
…なんていうのは、すこしMVの世界観に引っ張られ過ぎでしょうか。

さて、ミラクルにロマンス。ここからはこの歌の歌詞について考えてみたいと思います。
引用を幾つかしていきますね。
あと、ここからちょっと荒ぶりますね。

触れた刹那 血が走り出した
甘苦い 恋の魔法 毒されて
飲みほした

歌い出しからこれです。
ねむたみをボ・ク・サ・ツ!とか歌っていたバンドかホントに!?早くもせつなさがみだれうちなんだが!?

もしも2人の辿る運命(みち)が
交わらない平行線なら書き換えたい!

1サビ前。
理由はわからないけど、叶わないことがもうわかってるんですよこの歌の主人公はこの恋が!
だけど、いやだから、書き換えたいんですよ!
“書き換えたい!”という、それでもポジティブな強い意思を持っていることがたまらなくいとおしい。
この“!”、非常に重要です。あるなしで全然印象違ったと思う。

「遊びだったんだ」
「本気だったんだ」
触れた熱は本物?
残酷なだけじゃんか…

2Aメロ。
ああー何かあったよもう何があったよー?
口語表現が入り交じる歌詞がね、胸にクる。
ここだけなんですよ。誰か、或いは何かを責めるような表現をしているの。

なんだって どうして
どうやって 目を合わすの
夢の中なら
甘いものが溶けるように
何もかもがひとつになる

2サビ後半。もはや文学的センスを感じます。
目の合わせ方もわからない。“夢の中なら”何もかもがひとつになれる(のに、なれない)。
この短い歌詞に、叶わぬ片想いのつらさが全部詰まっているようにさえ思います。
“甘いものが溶けるように”という比喩表現もすごい。敢えてこう書くことで“甘い”というワードから恋愛のキラキラした感情をおもわせるの。すごい。

そして歌詞のいちばん最後。

思い出せば胸に突き刺さって
息ができない
処方箋にはチョコレイト
不滅の愛を閉じ込めて

この部分の歌詞見て思ったんです。
この歌、ちょこはちのテーマソングっぽいなあって。
chocol8 syndrome。
“チョコレイト”、“処方箋”というワード(後者はsyndromeに対するおくすり、という意味で)とか。

こう思ってしまうのは多分しゃおんちゃん(ボーカルの女の子。歌詞も書いてます)の思う壺なんだろうな。意識して書いてると思う。(してなかったら逆にすげえ)
歌詞はもちろんなのですが、この曲全体をみての感想です。

面白に振り切った曲を除くと、わりと切ない歌が多いんですよねchocol8 syndrome。
楽しさ、可愛らしさのなかに、どこか漠然とした寂しさが漂っているというか。
そんななか、特にこの曲は、歌詞のワードセンス、楽曲の雰囲気、MVの映像表現、そのどれもに今僕が知るちょこはちの魅力が最大限に詰まった、宝石みたいな輝きを持ってると思います。

だからみんな、これを読んだら701回目のMV視聴に行ってきてね!
ではまた次回!

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