ちょこはちくんをまとめたい4 (ちょこはちくんを語りたい ep.14)

お正月気分も抜けて参りましたね。
ちょこはち(chocol8 syndrome)ミュージックひとくち感想“ちょこレポプチ”のまとめ。第4弾をお送りしたいと思います。

【ルール・注意事項】
・Twitterで呟いた感想ツイートのまとめです。可能な限り1ツイートに収めております。おります?
・文字数に限りがあるため、読む人が曲を知っていることが前提の文章になります。知ってください。(暴論)
・主観による解釈などを多く含みます。思い違いはスルーを推奨しております。
・無理はしない。
・感想の感想、大歓迎です。

前回でリリース中のアルバムはまとめ終わったので、今回はシングルCDにのみ収録の楽曲たちから。

***

25.why don't you?

Sg.エウロパ収録。英語のタイトルって珍しい?と思って確認したら、この曲とNavigaterくんだけだった。
(我々はDOKKOI SHOTを英語とはみとめなぁい!)
ツインボーカルしてますね。出だしから男性ボーカルなので初聴きは戸惑いと共にありました。

ピアノロック全開のダンスチューン。
“脳汁飛ばして”とか歌ってる?まさかねと思って歌詞を見たらそのとおり歌ってた。歌の歌詞で脳汁とかよう聞かんよね。
面白の気配はない曲なんですが、このワードの圧が強い!

26.向日葵

Sg.エウロパ収録。
“わたしの嫌いなあの人がしあわせになるのは見たくない”
なかなかインパクトのある歌詞です。
以前にもこの曲について書いたことがありました。
テーマとして負の感情とかがあって、それが最後には前向きな気持ちになって終われる…というのは歌でも物語でも割とスタンダードな構成だけど、なんだか惹かれる。
…と書いたものの、その理由が言葉にできませんでした。それが今になって少し見えてきた。

前向きになれて歌は終わるけど、“あの人を嫌いでいること”は否定してないんですね。

嫌いなものは嫌いなままだっていい。その上で折り合いをつけて、自分もしあわせであろう。
“負の感情の肯定”してくれるって、あまりない気がするんですよね。
しあわせになってください。

あと何気に、6:25というちょこはち史上最長の楽曲でもありました。

新たな気付きを得まして、またひとつ好きになってしまいました。
気付く前にかいていたアレコレがこちら
(過去記事です)

27.ピーターパンシンドローム

Sg.ティーンガールの憂鬱 収録。
“シンドローム”というタイトルから、初期(?)ちょこはちのテーマソングのような位置付けだったりするのかな?なんて思いました。曲・歌詞も彼らの“色”が強く出ているように感じます。

“さよならをさよならを ここにくるまで何度もした”
“でもその度にその度に 何か拾ってきた気がする”

この一節大好き。
アップテンポで激しい曲調。それがサビ等で止み、ヴォーカルが最前面にくる展開が大好物なんですが、この曲は特に!
ラストライブでは泣きました!

28.DOKKOI SHOT!!

Sg.ティーンガールの憂鬱 収録。
このタイトルですよ?どっこいしょ、ですよ?悪ふざけでしかないと思うじゃないですか。そしたら無茶苦茶カッコよのイントロですよ。
歌詞も“一から始めましょうボーダーレスな恋”ですよ。すげえマジメじゃないですか。

やっぱりね、先入観でモノを見てはいかんってことですよ。

(茶番の部分を聴く)

やっぱり悪ふざけじゃないか!
わかってた!“輪になってへいへいほー”とかし出したあたりからなんとなくわかってた!

そんな歌です。
それでもやっぱりカッコいいのはカッコいいから困る。(困らない)

29.いつかのエモーション

Sg.ミラクルにロマンス 収録。
ヒリヒリとした焦燥感を感じる一曲。
夢に向かって走るけど叶えられない現状への応援歌、かな?
穿った見方をすると、なかなかヒットという結果が出ないバンドの現状を嘆きつつも奮い立たせようとする歌にも思える。

30.ソーシャルディスタンス

ライブハウス支援特別両A面シングルとしてリリース。売り上げは関係ライブハウスに寄付されました。
タイトルどおり、近年叫ばれている同ワードから着想を得た楽曲のよう。
繰り返されるstay away from me(私から離れて)が切ない、けれど曲調・詞ともに、ライブハウスでの活動を大切にしているちょこはちの、コロナ禍の自粛の憂き目に遭った静かな怒りが感じられます。
“最悪な今 最高になれ”。
くさらずに自分達の音楽を鳴らし続けた彼らの強さが詰まった楽曲です。

31.明日、隕石とともに

Sg.ソーシャルディスタンスとの両A面タイトル。

“真っ黒な髪を明るく染めたら
 憧れた何かになれると思ってた”

歌い出しの歌詞が、全ちょこはち楽曲の中でたぶん一番好き。この一文に詰まった情報量の多さを感じ取ってほしい。

こんな書き出しの小説があったら是非読みたい。
加えて、音数に対する歌詞のはめ方が無茶苦茶好きです。これはこの曲に限った話ではないのだけど、特に。伝わるかな。

“もうすぐ当たり前の地獄を朝日が照らす”
夜が明けたら明るい明日が来る、という歌はたくさんあるけど、ここでやってくるのは“当たり前の地獄”なんだな。苦しい。
すべてやり直すことができたらどんなにいいだろう。けれどそれができないことを、この歌の主人公は知っているんだと思う。
生きて。

32.オールでPPP

ただただ面白に全振りした曲。眠気除去剤「オールP」とのタイアップ、音楽番組バズリズム2で紹介されるなど、メディアへの展開も大きかったです。(僕も後者で知りました)
ツッコミ所満載というか、ツッコミ切れないほどの面白情報量をとくとご覧あれ!

その一方、「明るい未来は気合いで作れ」という名言を生み出しました。今の僕はこの言葉に励まされて生きてるといっても過言ではないです。
とにかく聴くだけで元気になれる曲です。

以前noteに、この曲との出会いを記事にまとめていました。よかったら。

………。
おや、ちょこレポnoteのようすが…?

なんと!オールでPPPを語る二つ目の記事がアップされた!
パパ視点から、オールでPPPについて感じたことなどです。

オールでPaPaPa (ちょこはちくんを語りたい ep.13)

33.優等生ガール

Sg.オールでPPP 収録。
あの曲のカップリングだよ?さぁ次はどんな面白がくるっ?
そんな姿勢で聴き始めると良い意味で裏切られます。

“Get bored with”は、「~に飽きる」。
皆が言う“優等生”で居続けることにはもう飽き飽きだ!という歌かな。

“バイバイキン”なんておちゃらけたワードを使いながら、その実とても深刻な思いが見てとれます。

ーーここからは憶測というか、深読みしすぎなアレな気もするのですが、聞いていただけるだろうか。

バイバイキンの手前、
“せーっのせーで放て(叫べ/歌え)”
のところなんですけど、この直前の音が全部“ん”で終わってるんです。(不満/不安/諸君)
“n”の音がわずかに残って“せーっの”といくことで“うっせー”とも聞こえるの。
“優等生”であることを求める周りに対し「うっせー!」という意味が込められてたら凄いなと思って。
こんな作詞術見たことないぞ。

ストーリーもしっかりしてる。
“3番線に参ります”からの、
“翻して乗った4番線”。
いつもと反対の電車に乗って、その先で出会った見たことのない景色に、きっと救われたのだろうなと。
“幾つになっても変わってないでしょ”が最後、
“変わってけるでしょ”に変わっていてホッとします。

34.さよならトレイン

Sg.オールでPPP 収録。
ほぼ一定のリズムとメロディーで流れる、そう、“流れる”という表現がよく似合う。派手さはないけどしみじみと優しい音色と歌声で展開する物語。
こういうのもあるのか!と、優等生ガールとは別の意味で表現力の幅に驚かされす。

シングルCDの3曲目カップリングという目立ちにくい場所の収録ながら、ラストライブでも披露された不思議な存在感の曲です。

“また明日”の連続は、温かい珈琲を渡したかったり冷えた手を温めてもらいたかったりする日々が続いてくっていうお話でOK?

“奇跡の一冊 生きることは花”とは、何か元ネタがあるのかな。
“生きることは自分の花を咲かすこと”という一節がある詩が存在するみたい。なんとなくしゃおぴさんの書く歌詞に通ずる感性を感じます。そゆうんじゃなかったら申し訳ない。

***

ひとまず以上です。
(「オールPの唄」は、ちょこはちくんの曲じゃないじゃん?ってことで省きました)
ラストシングル「六等星のメロディ」も“シングル収録曲”のカテゴリーではありますが、楽曲感想まとめの最終回としてとっておきたいと思います。
今回分で10曲と、まあまあいい数溜まっていたしね。

アルバムまとめの後にシングルをやったので、時系列がちょっとわやになりますね。
リリース順としては、
「8」⇒「Sg.エウロパ」⇒「Sg.ティーンガール」⇒「またたびロック」⇒「Sg.ミラロマ」⇒「音楽メジャー」⇒「Sg.ソーシャル」⇒「Sg.PPP」
かな?

2022年も始まって少し経ちますが、相変わらずちょこはちの曲ばかり聴いています。今になって改めて、ライブではもう聴けないんだ…という思いがこみ上げてきています。
逆に言えば、ラスト1回とはいえ、ライブで聴くことができて本当によかった!ともなります。うん、そっちでいこう。よし。そうする。(できるかな…)

ちょこはちの音楽は不滅です。
これからもよろしく。
そしてまた、新しい姿でも元気で逢えますように。

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