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【Oppositeな日常 001】注文と違う朝ごはんが…

先日、久方ぶりにゴルフに。

夜明け早々のゴルフ場の朝靄の中、爽やかな気分で朝ごはんを食べるこの気持ちよさ。
メニューを聞くと、クラブサンドイッチ、焼きそば、ナシゴレン(インドネシア風チャーハン)、などが早いとのこと。今日は一日歩くから、ガッツリ食べようと、ワクワクしながら、「ナシゴレン」をオーダー。
「オッケー、XXXスペシャル、ですね!」と、ゴルフ場の名前を冠したメニューをリピートし、笑顔のウエイトレス。
ふむふむ、ここのスペシャルなんや… そりゃ、ええもんチョイスしたな、スペシャル言うくらいだから、卵焼きとチキンがついてくるナシゴレンスペシャルやね、と楽しみにすること、15分。言うほど早くない展開に、大人気なく怒ることもなく、ああ、お腹すいた、とウエイトレスがおいたお皿を見て絶句。オムレツとソーセージ2本と焼いたトマトと…

えぇ〜 違うやん! と、声を出さずに、ウエイトレスを見上げると、「え、違いました?」と。
説明によると、XXXスペシャルは、このようなアメリカンブレックファストだったらしい…

「XXXスペシャルですね?」と聞かれた時に、頭のどこかでちょっとだけ「それ、ナシゴレンスペシャルだよね?」と引っかかりながら、確認しなかった、自分の徹底力のなさ、迂闊さ、気の弱さを恥じ、「ああ、サッカー日本代表のような、この決定力のなさ、だから俺のゴルフのスコアはいつまで経っても 100を切らないのだ。そもそも、そう言う性格の弱さが積み重なって俺の人生は冴えなかったのだ。もし、あの時、勇気を持って一言『そのXXXスペシャルとやらは、ちょっとスパイシーなインドネシア風のフライドライスであり、スペシャルというからには、焼き飯の上には目玉焼きがのっかていて、揚げた鶏の手羽もしくはサテと呼ばれるインドネシア風焼き鳥なんかが添えてあり、さらにサラダと、横にスパイスがついてくる、あれ、ですよね?』とさえ聞いておけば、俺の人生は一変し、来週の今頃には、売れっ子YouTuberとして時代を築きあげ、再来週には、ドバイあたりに移住を計画できていたかもしれないのに…」と、自責の念にかられ、先ほどまでひんやりと気持ちが良いと思っていた朝もやが、人生の低迷を象徴するかに感じられ、憂鬱に…
と、なりそうだったのだが、お腹が空いていたので、結論から言うと、「まいっか」と思って、「はハーン、これがXXXスペシャルなんや〜」と訳もなく感嘆。

普段、そう言うアメリカンブレックファスト的なるものは、ホテルの朝食ビュッフェでソーセージなど単品取得する以外は、選択しない性格ゆえ、ちょっと興味が沸いてきて、まいっか、と思った次第なのだが、でっかいソーセージが2本と、野菜の入ったオムレツも意外と美味で、案外悪くない。

今、アメリカンブレックファスト、って言われたけど、コンチネンタルブレックファストとか、イングリッシュブレックファストと何が違うのか、とふと気になり、検索。

え、コンチネンタルブレックファストは基本はコールドミールなのか…
ん、フライドトマトがあるってことは、実は、こいつはアメリカンブレックファストと言うよりも、むしろイングリッシュブレックファストであったのか… と開眼。これまでの無知を更に恥入り、もう穴があったら、グリーンのカップにでも隠れたいくらいの気分に。

というか、そもそも、コンチネンタル、と言う言葉も、

コンチネンタル (Continental) は、英語で「大陸の」「大陸風の」を意味する言葉。日本語の場合には、後述の経緯から、ここでいう大陸は、基本的にヨーロッパ大陸(コンチネンタル・ヨーロッパ)のことを指す。すなわち日本語において単に「コンチネンタルなスタイル」と言った場合は、通常は「ヨーロッパ風のスタイル」を意味する。
歴史的にイギリスから見て、自国と異なるヨーロッパ大陸側の文化風俗を Continental と略したため、原語においても(イギリスやアイルランドを含めない)「ヨーロッパ風の」「ヨーロッパの」という意味を持つが、アメリカ大陸への植民において植民者達が自らの土地や集団を Continental と略したために、文脈によって現在ではアメリカ(アメリカ大陸、アメリカ合衆国どちらの場合もある)を指す言葉、通称として用いられることもある。

とのこと。

日本語の「コンチネンタル」と英語の"Continental"と言う言葉がそれぞれの言語の文脈で持ちうる意味合いにも興味が湧く。ヨーロッパ、イギリス、アメリカの歴史も勉強しなきゃな、と思いつつ、ブレグジット、トランパーなどの現代社会の現象にまで繋がっていくその壮大な歴史絵巻が、このXXXスペシャルに込められていたとすれば、なるほど、確かにスペシャルだ、と、そのネーミングの奥深さに、思わずため息。

感謝の念をこめてウエイトレスを振り返ったところ、「ナシゴレンもお持ちしましょうか?」と丁寧に聞いてくるので、「アホか、もうこれ以上食えるか、ボケ!」とは言わずに、優しく、結構です、とジェスチャーで返答。

大陸をめぐる地球的な思考に酔っていたところ、一緒にラウンドする友人が到着し、ナシゴレンを注文。一応、横からご丁寧に「XXXスペシャルじゃ無いからね」と親切に補足しウエイトレスにウィンク。

待つこと20分。到着したのが焼きそば…
結局「ええ加減にせぇ!」と、大人気ない一言が…

とは言え、予想外のOppositeな展開にこそ発見がある訳で、「ま、いっか」て流されていく日々も貴重である、と言うことでした。

ちなみに貴重は発見はあったものの、練習すれど練習すれど、我がスコアは100を切らざり、じっと手をみる、いつものラウンドに発見は一切なく…
対策を考える今日この頃…

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