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やっとそろった9人と山あいの弱い雨と強く響くイヤフォンライオットの話

秩父まで来ましたよ。
エビ中さんの秋。おなじみ秋声と螻蛄と音楽の輝き 題して「ちゅうおん」2021。今年もこの音楽会を楽しむために秩父まではるばるだったのです。

例年であれば近場で感想会などを行ったりするものですが、今年は社会的なソーシャルが社会の正義なので駅までもどってきたあとはすき家でお弁当を買ってホテルに缶詰です。
といったわけでもろもろ覚えているうちに感想など書き残してしまいます。きょうはスピード勝負です。きほん昼の部の話ですが、ところどころ夜の部とごっちゃになっています。
バリっバリにネタバレしていますので、そういうものだと思ってください!
ネタバレに故郷の村を焼かれて塩コショウなど振りかけられた経験を持っている方などは、すぐにブラウザを閉じてください。

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開場

曇天模様の空の下。たまに雨もぽつぽつする中でみんなが呼吸をしていました。それなりににぎやか。しかし観客数は絞られているため、前々のパーク内での人数よりはわりと人の数が少ないように思えました。実際、少ないんですけどね。
あ、会場は秩父ミューズパークという秩父駅から専用バスで15分ほど山をのぼったところにある公園、そこにある野外大音楽堂で行われるものなのです。遠いことは確かなのですが、なかなか日常とかけ離れた景色が広がっているもので、ちょっとしたファミえん気分にもなれました。
ついでに公演について少しだけ解説。観客は全員着席鑑賞で起立禁止。生バンドとエビ中メンバーが繰り広げる歌と音楽をゆっくり楽しむというものです。9/25(土)と26(日)開催で、それぞれ昼の部と夜の部の4回公演。きょうはその一日目でありました。

さて自席を発見、着席。音楽堂での公演と書きましたが、堂内設置の席は全体の3分の1弱くらいかな。半数以上の方は音楽堂後方のオープンスペースに置かれた椅子に座っての観覧です。後者は屋根のない席なので、降ってきたらずぶぬれさんです。ぼくももちろん屋根なしのけっこうな後方席。
見事に怪しい空なのですが、果たしてどうなるでしょう。

開演!

開演時間をほんの少しまわったころ、舞台上でドラムとパーカッションが軽快なリズムを打ち鳴らします。さあ、いよいよだ。でも、このリズムは過去にここで聴いたことがあるぞ。

1:LIFE (BIRD)

1曲目はBIRDさんのLIFEでした。2017年、第一回のちゅうおんが行われた年のオープニングで披露された曲です。

リズム隊の刻むビートの打ち鳴らされる中、ギターとベース、キーボード、ストリングス、ホーンセクション、そしてコーラス隊とエビ中バンドが登場し、楽曲に各自の楽器を載せていきます。
そしてステージ下手からメンバーがひとりずつ登場。まず柏木さん、そして真山さん…、ほどなく9人が勢ぞろい。こうしてぼくらの目の前で9人がそろったのははじめてですね。お花をあしらったホワイトの衣装。ちょっとした合唱団みたいにも見えます。

安本さんはピンクの髪がスタイルの良さにあいまって、とても映えて見えます。曲に合わせて身体でリズムをとるアクションが大きく、音楽をとても楽しんでいる様子がよくわかります。桜木さんはカホリコにはさまれているせいか、イメージよりも背丈がコンパクトに見えました。そして動いている中山さんは、なんだか久しぶりな気がする。元気そうで安心。

肝心の歌に関してですが…、4年前にヒロタさんが歌っていたパートなどは真山さん柏木さんに振られたりしていました。二人でハモる部分などがあるのですが、これがまた聴きごたえあってGOOD。ふたりのユニット曲、聴いてみたいなあ。そして9人パートがまた聴きごたえありました。6人の時も全員パートではしっかりした歌声が聞こえてきたものでしたが、9人全員でのパートはさらに力強さが増しています。それでいてストリングの音などととけあう声が、なんていうか、とてもゴージャスな印象。
はぁ、はるばるここまでやってきてよかった。

ここからちょっとペースあげていきますね。


2:SUMMER DEJAVUE
ここでユニゾン曲。ハワイアン風味のスチールギターとパーカッションの音色が印象的。EDM風味でトラックが作られた原曲とは逆方向からのアプローチ。原曲はサビにかけて低音が盛り上げてゆくような流れでしたが、きょうのアレンジはパーカッションとストリングスで静かに盛り上げてゆく感じ。
これもまた面白いものでした。

3:誘惑したいや
ここで9人による「歌い継ぎ曲」がきました。ソロ歌唱が連なってゆくタイプの曲のことで、いまぼくが命名しました。
で、プライドメン6人はもう堂々たる歌いっぷりなのですが、気になるのはココユノノカですよね。このあたりまででぼくが見た印象としては、桜木さん風見さんは少し動きが固い感じ。曲中の身体でのリズムの取り方などが、だいぶ小さくなっている感じ。がんばれ。一方、小久保さんはソロ部分でもしっかり声が出ている感じ。なかなかの度胸もちだと思いました。

ここでちょっと、ステージでのフォーメーションについて。
ステージでは出席番号順ではなく、以下のような並びになっていました。

中山 桜木 小林 真山 柏木 風見 星名 柚乃 安本

これは、たとえば出席番号順で下手から並んだりしたら、上手が新メン3人になってしまうため、いざというときのフォローなどがしづらくなってしまうためですよね。
で、このフォーメーションでは真ん中の柏木真山の二人が全体の引っ張り役。桜木さんを中山小林の二人でフォロー、風見柚乃の二人を星名さん安本さんでフォローするような形でした。その上で安本さんは上手端から全体を盛り上げるパフォーマンスも見せてくる活躍。なかなかに強靭な編成を見せつけられた気分でした。

4:朝顔
ここでテンポアップの1曲。ドラムの存在感が増してきたり、途中でブレイクが入ったり、ロックチューンとしてのフルバンドアレンジがかっこよかったです。
歌う側は4人&5人に別れて、二組でかけあい的な歌唱に。それぞれのグループで固まって軽くわちゃわちゃと歌ったものなので、ちょっと固かった桜木さんとかも少しずつほぐれてきたように思えました。

5:頑張ってる途中
いやーもう大好きー!ホーンセクションがいるのだからぜひやってほしかった!メンバーもハンドクラップの煽りをしたり、座りながらできるちょっとしたフリコピを会場みんなでしてみたり。
「おやおやあのコはおやつに夢中」とおどける安本さんの名調子。「私たちまだまだ成長中」と歌うココユノノカの3人。「しょんぼりしたりも時々するけど」と小久保さん。「でもほら声を出して」と励ます真山さん。「声出してエビバディ!」と受けるメンバーと会場中の皆さん。
ある程度は役割を終えつつあったこの曲でしたが、3人のための曲であり、9人のエビ中のための曲であることを再確認。池田メロディがまた元気に息を吹き返したことを目の当たりにいたしました。大好き。

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6:COLOR
いろいろあるく9人の姿が見られました。
アルバム「MUSiC」やそのごのツアーで聴いてきたこの曲では、歩いてきた道に焦点が当てられていた感じ。でもきょうのステージでは、桜木さんをフォローするように真山さんが一緒に歌う部分があったり、柚乃さん星名さんで同じような部分があったり、9人で大きくきれいなユニゾンを聴かせてくれたりで、これから歩く道についての側に焦点が合っていたような印象。
そして中山さんがとてもゴキゲンにこの曲を歌っていたように見えました。

7:あなたのダンスで騒がしい
わりと意外な選曲でした。早口だし。
川谷絵音作品なためか、SINさんのピアノの音色が目立って感じられました。この曲に関しては基本的にはいままでと歌割は変わらず、それぞれのソロパートは6人が担当、全員で歌う部分に3人が入る形。
そしてステージではポジションチェンジが行われ、左右5人と4人が入れ替わるような形になりました。

柏木 風見 星名 柚乃 安本 中山 桜木 小林 真山

センターに安本さんを据えて、上手下手の端に柏木真山が回る形。これもまた攻撃力と防御力の両方を兼ね備えた陣形。次回のワールドカップもいただきですね。

8:フユコイ
秋なんですけどね。
この曲では小林さんの歌声の調子よさが印象に残りました。ハモリパートのない曲であって、各人のソロパートの続く「歌い継ぎ曲」の最たる形なのですが、これはほとんど6人が歌っていました。ココユノノカの3人はちょこっとずつパートがあったくらいかな。どうだったかな。
基本は3人ともちょっとヒマな時間になってしまったはず。そこはまあ、ちょっとかわいそうな部分があるのかもしれませんが、そこはこんご実力でパートを奪い取ってゆくのを期待したいところです。
安本さんのフェイクがしっかり堪能できました。

9:イエローライト
3人はもちろん、安本さんが入っての披露も初めてとなりますね。
ただしテンポは少し落とされた、アコースティックverのイエローライトとなります。当初はパーカッションの音色が原曲イメージと少しミスマッチにも思えたのですが、聴いているうちに心地よさが増してくるんですよね。不思議なものだ。
3人はソロパートはなく、曲中ときどき出てくる「イエローライト!」の部分のコーラスで加わる感じ。サビの「最高だよって笑うため」の部分も一緒に歌っていたかな。
安本さんが入ったことでひとつわかったのは、曲の最後の部分。柏木さんの「私はいつも知っていた」を受けたのち、真山さんフェイク→全員とつながれていたものが、きょうは真山→安本となっていました。こんごはきっとこの歌い継ぎが見られるのだろうな。

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ソロカバーのコーナー

事前に「9人全員がソロカバーやったら45分かかってしまう。今回はどうなんだろ。」とささやかれていた名物コーナー。今回はメドレーという形で9人がソロを披露しました。

小久保柚乃:シャングリラ(チャットモンチー)
コーナー一番手をしっかり勤め上げました。舌ったらずな感じの歌い方が、原曲のちょっとしたユーモラスさにうまくマッチしていたと思います。堂々としていて立派なもの。
川に流れていくのはスマホではなくて携帯電話。かんがえてみるとだいぶ前の曲ですから、小久保さん的にはリアルタイムでは聴いていない曲なのかもしれないですね。

安本彩花:CITRAS(Da-iCE)
原曲は聞いたことなかったのですが、安本さんの歌いっぷりがもうとにかくカッコいい。パワーアップして戻ってきたのだなということを再確認いたしました。とにかく歌声が力強く、なんというか、生を感じるエナジーに溢れている。すごい人になってきたものだ。

真山りか:真夜中のドア(松原みき)
シティポップの王道。そして真山さん歌唱の王道。なんていうか、大きく広がり包み込むような歌唱。きちっと年季を経ていなければ歌えないような、余裕をも感じるような安定した歌声を堪能することができました。すごい。
夜の部で明らかになったのですが、この曲はエミコ先生のカラオケでの十八番だったそう。この曲をカバーすることになった際はエミコ先生の方が喜んでしまって、エミコ先生のカラオケverの動画を送ってもらったとか。

風見和香:ダンデライオン(原田知世)
ゆっくりした歌唱。声はしっかりよく出ていました。
歌声自体は、まだどこか平坦な印象。まだまだこれからしっかり伸びるってことですよね。平坦だからこそ、変なクセをつけずにしっかりした歌声に育ってほしいです。

小林歌穂:黒毛和牛上塩タン焼680円(大塚愛)
出だしはいきなりアカペラから。メドレー形式だったこともあって、急にそれがきたのでちょっとびっくり。小林さんも師匠の安本さんい負けず、かなりのパワーアップをしていると感じました。
というのも、優しいく温かい彼女の声の世さを損なうことなく、その声が力強く大きく出ているのです。音楽的な技術云々よりも先に、小林さんの自信というものを垣間見た気がします。
そして彼女が歌っているとき、後ろで見ていた安本さんのうれしそうなカオ。これもまたとても印象的でした。

桜木心菜:深夜高速(フラワーカンパニーズ)
ブルースで攻めてきましたよ。力強いメッセージの込められた楽曲を、しっかり力強く歌っていました。
桜木さんはオーディションに出ていたときから何度となく「歌は苦手なので」と繰り返していて、そして実際にレコーディングでも苦労している様子が配信で伝えられて、ラジオなどでのちょっとした歌関係のところでもやはり苦心している様子がみてとれました。
でもそんな「歌が苦手」なんて自負していた彼女の姿は、ここでは感じることはありませんでした。もちろん先輩メンなどに比べればまだまだのびしろだらけの状況ですが、「生きていてよかった」と力強く歌詞のテーマを歌いきる姿には、歌手としての説得力がしっかり備わっていたように思います。
きょうの各人のソロの中で、ぼくが一番感心させられたのはこの曲でした。

星名美怜:GLAMOROUS SKY(中島美嘉)
ラッキーセブン星名さんは、7だけに映画「NANA」の主題歌を担当。
去年のこのコーナーではSUPERFLYで会場中を掌握したような盛り上がりを見せてくれましたが、今回もそんなパワーをみせてくれました。かわいい歌声でありながら強さも兼ね備えるようになってきていて、歌で大きなものを描けるチカラがついたように思えるのです。
来年の選曲がいまから楽しみにもなりました。

中山莉子:ナンダカンダ(藤井隆)
明るくハッピーなどこかで聴いたことのあるような曲調。なんだっけコレと思っていたら藤井隆でした。なるほど。狙いすぎ(笑)というような声もぼくの周りではありましたが、なかなかよかったのではないでしょうか。
いままでのステージの彼女は、センターにくることはあってもどこか何か飛び道具的なギミックを用いてのそれだったと思うのです。インフィニティーズしかり、惚れたしかり、報連相ファンクもそれに近いかな。
でもきょうは、曲が始まるとともに両手を大きく頭の上で打ち鳴らして、会場を煽りにステージを回るりったんさんが見られました。飛び道具を用いずに、シンプルに音楽というソリッドな武器で観客を引っ張る姿。20を超えて後輩が入ってきて、よそでの仕事も増えて、彼女にも自信が漲ってきているように見てとれました。

柏木ひなた:白日(King Gnu)
実はぼくこの曲きいたことなかったんですよ。
バラード系のテンポで曲が始まってディーバ的な柏木歌唱が始まって、それがテンポアップしてテクニカルな歌メロとリズムにかわっていって。そしてそこにしっかりハッキリついてゆく柏木さん。見事としか言いようがない。のちのちこの曲がKing Gnuの白日であったとわかって、そりゃあテクニカルだよめっちゃ難しい曲だよと。彼女がこの曲を歌いこなすのもまた納得できてしまうくらいに、しっかり歌いきっていて。流石だなあと思うことしきりでした。
彼女はきょうは決して本調子ではなかったとおもうのです。が、キメるところをしっかりキメてくれるのは本当にすごいなあ。

以上で9人のソロコーナーおわり。
今年もいろいろなことに気付かされる興味深い時間となりました。メドレー形式にしたためテンポよくコーナー終了まで走り切りまして、それはよかったのです。仕方ないけれどちょっと残念だったのは、例年やっていた「次のメンバーを呼び出す際のアナログ太郎みたいなちょっとしたどうでもいい情報コーナー」がなくなってしまったことかなー。

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後半戦

10:青い青い星の名前
ガーンとギターが鳴り響くロック。
歌割はFAMIEN E.P.と同じ形になっていました。遠くで泣いているあの子の明日を「変えられるのは僕らかもしれない」のところ、ココユノノカの3人が歌うのはなかなかにエモいものがある。ラストの「変えられるのは僕たち」のところ、安本さんが歌うのにもなかなかのエモさがある。
聴いていて気持ちの良い1曲でした。

メンバー紹介
ここでバンドメンバー紹介。各人が紹介にあわせてソロプレイを聴かせてくれます。
バンドメンバーで気になった人といえば、ギターの田口慎二さん。2019年のまやまにあでギターを弾いていた方ですね。ベースの島本道太郎さんは元・タートルズのベーシスト。常連さんです。夜の部のベースソロで聴かせてくれた曲の名前がどうしても思い出せない。ストリングスのソロ曲目は、昼の部はルロイ・アンダーソン。夜の部はホルスト。小林さんのタクティシャンっぷりが見事でした。コーラス隊のところでは会場みんなに右腕を突き上げるポーズのリクエスト。エミコ先生かっこいいですよ。

11:自由へ道連れ
で、バンドメン紹介からの流れでそのまんま自由へ道連れへ。
メンバーはわちゃわちゃとしつつ、曲中でパシフィコ公演の例のMVよろしく、みれいちゃんとメンバーのハイタッチ会が開催。ためてじらしてから走ろうと思ったみれいちゃんですが、ハイタッチする相手が8人になっていた&往復しなければなかったので、一気にピンチに陥ったとのこと。
この曲はベースがかっこよかったなあ。

12:なないろ(TFTバージョン)
ここでメンバーが椅子に腰かけ、ゆったりした空気に。
そして「9人でなないろ、The First Takeバージョンで歌います」とアナウンス。SINさんのピアノが大きくフューチャーされたしっとりさたっぷりの時間となりました。バックの照明は青から虹色に変化。かつ、9人を照らすライトも虹色のものに。
これからも大切に歌われていくのだということが、よくわかったような気がします。

13:約束
ここで旧9人時代・・・よりもさらに前の曲が登場。
当時の音源が、まだメンバーみんなが音楽的には未成熟だったころに録られたものだということもあり、きょうココユノノカが任されたパートも自然に耳になじんでくるものでした。
先輩メンの歌声はしっかりしたものになっていましたが、その中で星名さんの声は、不思議と大人の歌声でありながら、どこかにあの頃のこどものころの歌声の面影を残しているのか、3人のパートをうまく6人に引き合わせるような作用があったように感じました。
あとラストで安本さんがフェイクを炸裂させてました。かっこいい。

14:蛍の光
原曲は全編とおしてユニゾンだったものですが、きょうのステージでは各人がソロを歌い継ぐ形に変更されていました。
原曲ではユニゾンで全員が声をそろえていたからこそ、中学校のクラス感というか、グループとしての趣があったように思えていました。けれど、きょうのように全員が各人の歌声の個性をみせながら歌いつないでゆく形を聞くと、これはこれで9者9様という意味合いから、やはり中学校のクラス感、グループとしての趣というところに帰着してくるのです。
後半はフルバンドで伴奏をしていたのですが、とても良いアレンジに仕上がっていたと思います。音源出ないかな。

15:イヤフォンライオット
蛍の光のしんみりとした余韻。ここできょうは終了なのかなと思いきや、ここで何千回も聴いたダ・デュダの声。ここで今年のテーマ曲がやってきました。そうだ、ぼくらにはこの曲があったのだ。
蛍の光でいったんタメを作ってからなので、ステージから放出される明るいエネルギーが物凄い。メンバーも皆が開放されたようにこの曲を楽しんでいることがわかる。この曲がエンディングを飾るということには、もう納得感しかありませんでした。
ソロコーナーで歌唱への適性をしっかり見せつけてくれた桜木さんの煽り部分。対抗する星名さんの煽り部分。ダイレクトにそこに切れ込んでくる真山柏木のコンビネーション。二人を抱きしめて歌おうとしてマイクがうまく持てず失速する安本さん。湧き上がる会場。いうことなしの出来でした。
みなさん、お疲れさまでした!!

まとめ的に

といったあたりで、スピード勝負で書き始めた感想メモ、そろそろ時間切れです。

ええと。
採点競技として一曲一曲を見ていった場合は、去年の方が点数は高くなるかもしれません。でも、歌っていうのは、ライブっていうのは、点数や正解を求めて作り上げてゆくものではない。その時その時、リアルタイムに発生した偶然や高ぶり高まりを感じてこそ、点数なんかでは表せないグルーヴがステージと観客の間に生まれるものです。
今年のちゅうおんも、その幸せなグルーヴがしっかりと発生していたと思います。夜の部では途中から雨が降ってきたので大変でしたが、リュックから雨合羽を出してガサガサ言わせながら着込む数秒がもったいなく申し訳ないくらいに、尊い一瞬一瞬の積み重ねがありました。

上記曲目は1日目昼の部のもの。夜の部では「あなダン」のかわりに「トレンディガール」が、「COLOR」のかわりに「大人はわかってくれない」が、「道連れ」のかわりに「中人ダンスミュージック」が入りました。
安定の小久保さんはステージにまぎれこんできた秋虫に「ここはあなたの場所じゃないの」って話しかけていらっしゃいました。ナタリーさんはお写真をおさえてくださったかな。

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それではそろそろ寝ますです。
あすは何が起きるかな。
おやすみなさいグー。


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