新宿の夜のプロムと背中の熟語とアンコールの恋の話
ことしも開催されました桜木心菜さんの生誕祭「桜木Night Prom〜3rd night~」を観に、Zepp Shinjukuまで行ってきました!
19歳を迎えて3回目となるソロライブ。どんな形に仕上げてくるのでしょうか!とりまおぼえていることとか思ったこととかをメモしておきます。
配信などがありませんでしたので、なにが起きていたのか少しでも空気感をお伝えできれば幸いなのですが、どちらかといえば日記に近いです…。ご容赦ください。
■開演まで
いろいろあって自宅を出るのが遅くなってしまい、開場時刻の10分後くらいに新宿到着。ところでZepp Shinjukuって初めてなんだけど、いったいどこにあるのだろう。
旧新宿BLAZEの近くだという情報を聞き、無事現場到着。すでに入場待機列が解消された状態。そうなんです。ぼくはしばらく行われていた KT Zepp Yokohama の指定席での生誕にカラダが慣れきってしまっていたのですが、きょうは会場前方が指定席、後方がスタンディングという、ちょっと変則的な形のライブ。後者のぼくは開場時刻までに、整理番号に従って並んでいなければならなかったのです。とはいえどちらかといえば後ろの方の番号。そんなにダメージはありません。
入り口は歌舞伎町タワーの横チョにある地下への階段。ドリンク代を払って村人にちいちゃなメダルをもらい、地下2階のダンジョンを進む。ほどなく地下3階を経て地下4階へ続く階段を発見。どうぐ屋でちいちゃなメダルを回復薬と交換。コーラ。そして扉をくぐると、そこには立派な地下神殿が出現したのでした。
横浜や羽田の会場と比べるとだいぶコンパクト。
フロア前方半分は10列強の椅子席。フロア後方には段差があって、そこにまずスタンディングエリア1。さらに後方にもひとつ段差があってスタンディングエリア2が形成されている。しかもこのスタンディングエリアは上手下手に分かれており、真ん中を分断するかのようにPAエリアがどーん。うん。険しい。
正直、指定席エリアは良いのだけれど、スタンディングエリアは最前とかに立てないとステージが見づらいです。今後も生誕祭はZepp Shinjukuで行われるみたいですが、皆様も推しの生誕の際はどうにか指定席かスタンディングエリア1の前方におさまるようにすると良いですよ。
とかいいつつ、数年前まで赤坂BLITZで生誕祭をやっていたころもこんな感じでした。当時ぼくはまやまにあ以外の生誕祭では敢えて前方には出ずに、いつも最後方のエリアで演者の歌声を聴いたり推しみなさんの様子を楽しんだり、PAエリアにいるエミコ先生の反応とかを見ていたものでした。そしてそれで充分に楽しかった。だからきょうもきっと大丈夫。
会場を照らすのは赤く暖かなサスライト。ステージには特にセットはなくシンプル。ステージ奥のモニタには生誕祭タイトル画。客入れBGはオレンジレンジのカバーとかダンサブルな女性ヴォーカルものの洋楽とか。この会場もライブハウスというよりクラブに近い気がする。ナイトプロムとしての世界観、しっかり出来上がってる感じだ。
赤ユニフォームの軍団員は、やっぱり前方指定席に多かったかな。
最後の影ナレ終了。さあそろそろだ!
■開演
客席が暗転すると一斉にともる赤いペンライト。スクリーンにてココナさんの生写真撮影の様子のVがオンエア。ノリの良い曲にあわせてフロアみんなで手拍子を打ちつつカウントダウン。
M.01 キャンディロッガー
M.02 トキメキ的週末論
キャンディロッガーのドラムの音と共に登場した桜木さん。ハイトーンの金髪をなびかせ黒い小悪魔系ミニのドレス?バッドガール調のたたずまいとキャンディロッガーのマッチ度はメンバー随一。セクシーでかっこいい。
そして息をつかせる間もなく続く週末論。ひさしぶりだ。会場に「始まりました桜木ナイトプロムー!みんな盛り上がってる~!?」と煽りを入れる軍団長。間奏でのスラップに合わせてのダンスがかっこいい。沸き立つ軍団員。
M.03 BONBON GiRL(SARM)
続いてSARMさんのカバー。歪みを持たせたリードの音色が心地よい。バッドガール風味の曲調がココナさんにぴったり。とりわけ、きょうの衣装にジャストフィット。
…とかとかわかったようなこと書いてますが、ぼくは初めて聴いた曲でした。ドクターXか何かの主題歌だったらしいのですが、tiktokでバズったことの方が最近では大きいみたいですね。時代だなあ。そのあたりも含めてやっぱり桜木さんにフィットしまくりです。
MC1
ここでMC。
「わたしの変化に気付きました?」などとおどけつつ、髪色の変化についてアピールしたり。きょうの衣装はバイキンマンと色合いが一緒であること。小悪魔ファッションであること。最強の新宿の女になることなどを宣言。茨城は捨てたのか?とか余計なことは1ミリたりとも考える隙もなく次の曲へ。
M.04 レディ・メイ(ももいろクローバーZ)
ここでも音圧の強いミドルテンポの楽曲。ギターのリフが重くてかっこいい。どこかで聴いたことがあった気がしていたんですが、ももクロちゃんさんの楽曲だったんですね。
「赤いルージュ照らし出すムーンライト・子供だって言われたくないの」といった歌詞のあたり、いまの桜木さんにカバーしていただくための楽曲だと言っても過言ではないような気がします。
M.05 B級(ちゃんみな)
ガールズクラッシュ志向であることを絵にかいたような楽曲。オリジナルに倣うように妖艶な歌とダンスを魅せる桜木さん。
すいません…正直このあたりあまり覚えておりません…。
MC2
19歳の目標発表。
まずは免許をとるとのこと。周りの人に危ないからと免許取得を止められ続けているらしい。みれいちゃんときと一緒だ。
会場の皆さんに「どれくらいの人が免許持ってますかー」と尋ね、挙げられた手の数を見て圧倒される桜木さん。
来年の生誕祭には「免許とりましたーーー!」と宣言しながらベンツでライブハウスのステージに登場したいそうだ。ハナタラシを数億倍おしゃれにしたら桜木さんになるのだなあ。
そして20歳になる前の大事な1年なので、歌とダンスに磨きをかけて、英語を勉強して、免許をとりたい!と欲張りな宣言。それでいいんです。いつだって力いっぱい前向きなのが桜木さんの魅力。ぜひともそのすべてを余すところなく実現しちゃっていただきたい!
幕間V
ここで主役はいったん退出。スクリーンは休日ベッドでおめざめの桜木さんのようす。どこかに出かけるのか、ビューラーなど用いてかわいくメイクするよそいき桜木さん。いわば白桜木。おめめがパッチリでとてもキュート。
と、メイク途中でLINEになんらかのメッセージが到着。どうやら約束のドタキャンが入った模様。機嫌をそこねて黒桜木にメイクをチェンジ。アイラインを強めに引いたおめめがパッチリでとてもキュート。
どちらのモードでも美人さんなのだからお見事なものだ。
ダンスタイム
Vが終わると少しムーディかつ軽くダンサブルな洋楽。衣装替えをした桜木さんはハイレグ水着のような切れ込みの入ったボディスーツ的な上着?なんて言えばいいの?とにかくまた色っぽいやつで登場。詳細はナタリーとかで確認してくださいな。
そして舞台にはもうひとり、ブラッキーなジャケットを着たイケメンが登場。ふたりでくっついたり離れたりしながらのペアダンス。最前席に座ると息まいていたガチ軍団員の友人の表情が目に浮かぶ。
…よく見たらお相手の方はAMEFURASSHIの小島はなちゃんですね。いろいろと安心。おふたりにつながりがあったのだなあと関心しきりの数分間でした。
ご共演のお礼をお伝えして次のブロックへ。
M.06 いろはにODORYANSE
M.07 売れたいエモーション!
えびちゅう曲ブロック。
ソロ歌唱でのおどりゃんせはそれほど無理なく歌えそうな感じ。和風でありながらクールなテイストもあるので、桜木セトリにもナチュラルに溶け込んでいました。だからなのか、ファミえんでは起こらなかった(と思う)クラップが客席から自然に生まれていたようです。
売れエモはさすがに沸きやすいコール曲。元気に声を出すフロア。終盤には軍団長の指揮のもと上手から下手まで真っ赤なウェーブ。とてもきれいだった。セリフ部分では「もっともっとお金持ちになったら、ハリウッドデビューをする!そしたらここにいるみんな、エキストラになれるよー!(意訳)」と声を上げる軍団長。盛り上がるフロア。
最新曲のおどりゃんせと黎明期の売れエモを並べるのは文字通りエモい構成だったな。
M.08 アンコールの恋
イントロがかかると共に「最後の曲です」と告げるココナさん。フロアから「えー」と返されつつも進んでゆく楽曲。
普段からオトナの女への想いの強い桜木さん。でも19歳を迎えた彼女のハスキーな歌声で「子供っぽい笑顔に戻れたから」という歌詞が発されると、やっぱり桜木さんも、この歳特有でこの歳相応のいろいろな不安や期待や悩みや感情などが、複雑に絡み合っているのだろうなあと勝手に共感(当方おっさん)。この曲、とても良い歌になっていたと思います。
桜木さんは本編最後の挨拶をして舞台裏へ。お疲れさまでした。
■アンコール
客席暗転ののち、大きく巻き起こるアンコール。アンコールの恋のあとのアンコールの声。なんちて。すいません5点減点。
しかしなかなか出てこない桜木さん。(たぶん)5分ほどの時間が経ったのち、スクリーンにそっと「このあとの曲からMCにかけて、撮影OKタイムとなります」とインフォメーションが表示。アンコールの声を止めいそいそとカメラを用意する軍団員。ややあって思い出したかのように再スタートされるアンコール。
En.01 ツッパリHigh School Rock'n Roll(横浜銀蝿)
En.02 喧嘩上等(氣志團)
明転!
桜木さんは背中に天下無敵と刺繍された真っ赤な長ランで登場!総長!かっこいいっス!
楽曲はツッパリハイスクールロケンロール。関内デビルのバイト編ではなくて本家の方でした。忘れられてしまっているかもしれないけれど、ことしの5月にえびちゅうさんは銀蝿さんのフェスに出演しているんですよ。のびのび快適な KT Zepp Yokohama にて桜木さんも大活躍でした。
途中のセリフ部分は「19歳になったわたしも、皆さんの愛で大きく包んでほしいなー(意訳)」と原曲をうまくアレンジ。
ツパハイは1番のみのショートverで終了し、すぐさま楽曲は喧嘩上等に。こちらもかっこいい。ていうか気志團は桜木さんにすごく似合うな。みんなでウォーウォウォーって一緒に吠えられたのがとても気持ち良かった。
そしてぼくは今回もまともな写真は撮れませんでした。ウデがないの。
MC:質問タイム
ここで質問タイム!会場のみなさんからの質問を受けて立つ桜木さん。
軽くメモをとったので内容を簡単に書き下しておきます。だいぶ意訳になってます。
ここで裏方のスタッフさんから「軍団員の皆さんに特攻服の漢字の写真を撮ってもらいましょ!」と提案あり。質問はちょっとストップして撮影タイムpart2へ。スタッフさん素晴らしい助言。
軍団長と軍団員の魂のやり取りが終わり、絆がより深まった所で、いよいよ最後の曲とのアナウンス。
「えーーー」と声を上げるフロアに対し、「えーじゃなくて?」と聞き返す桜木さん。「イエーイ!!」と返す団員さん。マインドヤンキーの世界はきょうも平和だ。
En.03 熟女になっても
そして本当のラスト曲は熟女になっても。この構成は考えたものだなー。
単純に年齢を重ねたこと。高校を卒業し大人の仲間入りをしつつあること。ハートの学生証はしばらく返却しないので、暗に今後もえびちゅうを頑張ると言ってくれていること。カバー曲ではなくてエビ中曲で締めた方が、ファミリー的には絶対的にしっくりくること。長尺のラップを気持ちよく披露できる随一の曲であること。ちょっとした自虐的な笑いがあって、その自虐を明るい曲調と煽りとコールで現場のみんなとともに明るく笑い飛ばせること。
パッと思いつくだけでも、色々な狙いやメッセージが浮かび上がってくる。
もちろん本人はそこまで考えずこの曲をラストに選んだのかも知れないけれど、それならそれで天性でこの曲をチョイスしたということが素晴らしい。桜木さんらしい無鉄砲でハッピーなパワーってのは、きっといろいろな意味で本物のパワーになるってことなのです。
曲が終わり、会場のみんなと写真撮影。小島はなちゃんも登場。掛け声は「はい、さくらぎー」でした。そしてTiktokも撮影。会場パリピ。
最後に「この一年は休むことなく、最強の女を目指します!」と宣言をして、軍団員への愛を振りまきつつステージを後にしました。
うん!とても楽しかった!桜木さんお疲れさまでした!
■まとめとか
ココナさんの実際の誕生日は9月14日の土曜日。
当日は「カホリコライブ」が開催されており、ツイッターのえびちゅうクラスタのタイムラインは、そちらの話題の方が大きくなってしまいました。
生誕祭はもともと平日にしか行われないもの。10人もメンバーのいるグループなので、誕生日当日に別のイベント予定が入ってしまうこともままあるもので、仕方ないものだと思います。
そしてサプライズにしたかったハイトーンの髪色も、交通安全キャンペーンの出席やアットジャムへの出演により前日にネタバレ…。
いろいろとうまくいかないスケジューリングになってしまいました。
けれど19歳を迎えた桜木さんは、そういった負の想いは決して前面に出すことはせず、17日の生誕ライブをしっかりやりきってくれました。大人としての第一歩、立派なものだったと思います。
彼女は「妹メンの中での最年長」という存在なので、かつての真山さんがそうであったように、今後もいろいろ損な役割を背負わされることがあるかもしれません。でも、きょうのライブを明るくやりきった彼女には、そんなことに負けないくらいの度量があること。それを証明して見せてくれたような気がします。
真っ赤な長ランに書かれていた天下無敵という言葉。
きっと彼女にとってのこの言葉は、腕っぷしの強さであるとか、他人を打ち負かすことであるとか、決してそういった類の要素で成り立つような言葉ではありません。
彼女の背負っているこの四文字は、彼女の物おじしない極上な明るさと極上な前向きさ、そして何者であっても味方に引き入れてしまうような大きな笑顔によって満たされて、やがて明るい輝きの中で成就するものであると思うのです。
「ここからは本当の大人になる前の、最後の一年です」と、桜木さんは言ってました。この一年を大きなおめめでパッチリと見据えて、どんどん前に進んでいってほしいです。
こちらは魅了される覚悟と準備はできています。いろいろな意味での最強の女を目指して、突っ走っていただきたいです。
桜木心菜さん、19歳の誕生日、とってもおめでとうございます!とっても良い一年にしてください!
それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。