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感謝のデイとパシフィコの青空と令和に現れたペコペコリーヌの話

エビ中さんのことしのFC会員限定イベントに行ってきましたよ。その名も「エビ中会員限定ファン感謝デー2022」ですよ。そのまんまですよ。
9人そろってのライブは年末の大学芸会以来。放送部公開収録だとかまやまにあ-level.6-だとかが開催されてはいたものの、やはり本割のライブはとても楽しいものだったのです。

そしてなんと。

上記ツイートを大声で音読してくださいな!
声だしましたか?騒がしい工場レベルで叫びましたか?同居のご家族に何があったのかと心配されましたか?隣の部屋で下宿している学生さんにうるさいと怒鳴りこまれましたか?
そうなんです。後日、FCサイトにてきのうのライブの様子が全編見られてしまうそうなのです。すばらしい。メンバー皆様のあんなシーンやこんな表情がすべて!これはもうブラックタイガーの会員になるしかですね。誰かの紹介で入会という形にするとステッカーなどがもらえておトクですよ。

といったわけで。
このnoteでライブリポなど書いてしまうと、せっかくのFCサイト映像のネタバレとなってしまいますので、今回はやめておきます。ライブのリポではなくて、ちょっとした感想だけ残しておこうかなと。
まあネタバレにも抵触すると思いますので、情報をシャットアウトしたい方はここでページを閉じて頂くかネット回線をシャットアウトしていただくのが良いと思います。

会場と青空

 

3人の新メンバーについて

正直、いちばん目を引かれたのは新メンバー3人の様子ですよね。
今回の公演はゆるゆるな「まやま家で会議をするつもりが徹夜のパジャマパーティーになっちゃったよ思った通りだよとほほ」というストーリーがありまして、勝手知ったる我が家のようにすごす6人と、ちょっと居場所が見つからない3人の対比という空気からスタートしています。

居場所のみつからない3人というのは、まだ現実世界での3人の立ち位置ともかぶっている部分があると思うのですよね。先日のTVK「関内エビル」でも、桜木さんの魂がの乗り移ったっぽい人形のエ・ビルちゃん(めんどくせえ)が、先輩がたにもっと構ってほしいと語っていました。

でもそんな3人もこの公演でロングバージョンの自己紹介を初披露。そして過去の先輩のソロ曲をそれぞれカバーするコーナーなどがありまして、着々と立ち位置を先輩メンバーに近づけています。そんなわけで3人を見て感じたことなど勝手に書き連ねてみようかと。


桜木さん

桜木さんとぐらりぐら思い

あらためて2月12日から「花は桜木、女はココナ。エビ中のヘソだしマーメイド桜木心菜さん」となりました。自己紹介の話です。細かいとこ違うかもですがまあそれはそのうち。

彼女はソロ歌唱コーナーではぐらりぐら思いをご披露。この曲は2014年のおもちゃビッグガレージで小林歌穂さんによりオリジナルが披露されたもの。つまり、小林さんがエビ中に加入したその年に歌いあげられているものなんですよね。いまの桜木さんの立場と一緒です。
この曲のアンニュイさは素晴らしいもの。当時の明るくて優しくて面白い小林さんがアンニュイ~に歌いこなしたときはちょっとした驚きがあって、だからこそ小林さんの一つの側面に皆が気付くことになって、小林さん自身もそういった扉を開くことに成功したものだったのだと思うのです。

小林さんのお話じゃなくて、桜木さんのお話しなきゃ。
小林さんの初出時の驚きとは違って、この曲のアンニュイさは桜木さんの佇まい自体にしっかりマッチしますよね。振り付けひとつひとつに流石のキレがありますし、なにより表情が世界観にピッタリ。満点です。
そして歌としても、しっかり成長の感じられる声を聴かせてくれました。失礼ながら、当初はダンスでの自由自在感に反し、歌には不得意感の見える部分があった桜木さん。でもきょうの歌を聴いていると、だいぶ自身の思い描いたイメージ通りに歌声を操ることが出来るようになったのではないかと思わされるものがありました。完成形はもっと先にあるとは思いますが、着実に前に進んでいるのだなという感想。このまま進んでいって頂きたいです。

この曲を聴いているときの小林さん、とても嬉しそうでした。


ユノさん

小久保さんのペコペコリーヌ

You know? I know! You know? I know!
マイペースが好きです!小久保柚乃です。
…自己紹介はそんな感じでしたっけね。

パジャマパーティの席に中学校の名前付きジャージで現れた小久保さん。昨年の「ガラスの靴」で見られた小奇麗なパジャマ的ルームウェアよりも、こちらの方が似合っている、というか納得感が大きなものでした。
パーティの始まりの時点では部屋のどこにいればよいのかという気弱な様子でしたが、いったん落ち着ける場所を見つけて以降は悪ガキ感満載。先輩がたの黒ひげタイムで「休んでてね」と言われたときは「じゃあ寝てまーす」と横になりだす始末。実家か。

彼女はソロ歌唱コーナーではペコペコリーヌをご披露。
結論から言ってしまうと、ぼくがきょう一番「見られてよかった」と感じたのはこの曲でした。

この曲も初出はぐらりと一緒で、2014年のおもちゃビッグガレージでのものでした。当時のことを思い出すと「ああ、りったんがひとりで1曲なんて大丈夫なんだろうか」という父兄目線でのドキドキ感が大きかったと思うのです。バトンも降っていましたので、落としたらどうしようとかの視覚的なドキドキ感も相まって。
以後も中山さんは毎年生誕祭でこの曲を聴かせてくれるのですが、彼女のパフォーマンスが安定していったため、当時のドキドキ感などはほぼなくなりましたよね。なんていうかこの曲は、「りったん」から「りったんさん」もしくは「中山さん」にクラスチェンジをしている彼女の観測気球のような役割になっていったようにも思えるのです。

しかしきょう披露された小久保さんのペコペコリーヌ。これがまた素晴らしいもので、あの日に舌足らずなりったんが明るくやりきった輝きが取り戻されたような一曲になっていました。
ステージせましと左右大きく動き回る小久保さん。腕を大きく振り上げてペコリペコリともやしをマシマシしてゆく様子は、同曲初出時のような無垢な明るさに満ちているもの。観測気球に役割を変えていたこの曲が、数年ぶりに本来の役割に立ちもどってきたかのような瞬間がここにあったのでした。
おっさんになるまで音楽を聴いていると、たまに「楽曲が生き返った!」と思えるような幸せな一瞬に立ち会えることがあって。きょうの小久保さんのペコペコリーヌがまさにそれだったのです。

小久保さんはりったんさんと同じく得体の知れなさという不思議なオーラを身に纏っていますが、その得体の知れなさはりったんさんとはまた別のタイプ。野生味天然味たっぷり感の中山さんに対して、小久保さんは力の抜けたイタズラ悪ガキ感。今回のステージでも発揮されていましたが、ナチュラルにふざけることのできる佇まいってのは、実は今までのエビ中になかった中学生っぽさ。貴重な人材です。
彼女がこんごどのように変わらずにいられるか、同時にどのように変わってゆくのか。色々な意味で目がはなせないですね。


のんのんののかまる

風見さんとまた会えるかな

のんのんののか。のんのんののか。まる!風に吹かれて白い雲になりたい。
自己紹介はそんな感じでした。猿岩石か。

風見さんはソロでまた会えるかなをご披露。安本さんが2014年の武道館「合同出発式」で歌った姿が印象に残っている方も多いと思うのですが、ぐらりやペコリと同じく、この曲もおもちゃビッグガレージで歌われているんですよね。
安本→風見ラインといえば年末の大学芸会で君のままでをデュエットしたペアリングでもあります。優しく透き通った感じの歌声は、安本曲との相性がとても良いってことですよね。そして落ち着いて歌う彼女の声は、サビでのノビなどもしっかりのびきっていて、将来の完成形の素晴らしさを夢見させてくれるものでした。自席で目をとじて一緒に歌っていた安本さんのお姿もまた尊いもの。良いものを聴かせていただけました。

今回よく出来ていたからこそ次の望みを書いてしまうと、声を大きく張るところでもっと「大きくて丁寧な歌声」が出せるようになれば、さらに聴いていての幸福感が増してくるように思えます。がんばれののかまる。当方たんなるシロートなのであんまりこんな声は気にしないで!


その他こまかいことのコーナー

そのほか気付いたこまかいこととか、勝手に考えたこまかいこととかをちょっとずつ。

春休みモラトリアム中学生について

だいぶ久しぶりに春モラを聴きました。
TIFやちゅうおん、大学芸会などを通して、9人体制での初めての披露になりましたね。FAMIEN.e.p.未収録の曲としてこの日に9人体制で披露されたのは、ミッサバとロンデドンと元気しかないとこの曲の4曲でしたかね。

こうしてだんだん9人でできる曲が増えてゆくのは良いことです。でも演出意図として、なんでまたこの曲を持ってきたのだろうと考えてしまうも困ったクセでして。
ひとまず、作曲者の尾形回帰にお子様が誕生したこと。そして、この曲のドラムトラックは先日逝去された当時HEREの宮野大介さんのものであること。両方の意味があったのではないでしょうか。いや、ぼくにはそんなのは知りようもありませんが。
曲フリでは、特に何も言葉はありませんでした。色々な気持ちを背負うタイミングであったと思います。

まやま家の家賃について

既述のとおり、今回のステージの設定はまやまさんの部屋であるとのことでした。去年の「まやまにあ-level.5-」もまやまさんのお部屋が舞台となっていましたが、その際に見られたのは大きなソファがあってくつろぎやすいコじゃれた空間。今回はどうやら別の部屋で、9人が入っても広々と使える大広間的なスペースでありました。どれだけ広いんだまやまハウス。

ほかにもまやま家の引き出しには色々なものが入ってますし、きがえ部屋ではマンガのような大騒ぎが起きて色々な衣服やボールが飛び回りますし、小林歌穂さんは勝手に模様替えしたり自転車で部屋の一部を破壊しますし。そりゃあ2兆8千万円のお家賃も3時間ほどで500億円ほど値上がりするというものですよ。

そうそう。
途中で明かされたのですが、今回の舞台・まやま家の家賃は2兆8000万円なのだそうです。数字で書くと2000080000000円。アタマは2兆なのに、億の位の数値がなく、ハンパに8000万円が載ってきています。なんだこの値段設定。身近な数字に置き換えると、「20万8円」みたいなことですよ。ちゅうえい不動産の仕業なんでしょうか。

これ、実はウルトラマン第19話「悪魔はふたたび」で出てきた赤色火焔怪獣バニラと青色発泡怪獣アボラスの生息していたといわれる年代「3億5000年前」というアラシ隊員のセリフへのオマージュなんですよ。決して言い間違いとかなんかじゃないんですよ。さすがですよね。まやまさん。

よし。すべてのフォロー成功。


小林歌穂さんの紙芝居について

舞台終盤、紙芝居のおっちゃんに扮した小林さん。
彼女は軽くおっちゃんぽい服装をしていたものの、特におっさんぽい下世話なアクセサリーは何もつけていなかったんですよね。付けヒゲとか。それでも紙芝居屋さん的な空気がしっかり出来上がっていたあたり、こういった方面での彼女の女優スキルの高さがしっかり感じられました。

そして、有無を言わさず始まった紙芝居。ぼくらはニコニコしながら小林さんオリジナル作品を楽しみました。ぽじいさんとぽばあさん。
しかしそこであらためて気付かされたのが、彼女の佇まいについてです。
パシフィコ横浜の大勢を前にして、堂々としつつも、いつものホンワカさを損なうことのない読み聞かせテク。舞台でひとりとなった彼女に対して、うまくできるかどうかとかを心配するという感情を忘れてしまってどれくらい経っただろう。
成長著しい新入生3人の姿があるからこそ、6人に対して見えてくることや思い出すことなどもあって、それもまた尊いものなのだなあと、通いなれたパシフィコの高い天井の向こうに思いを馳せるのでした。

まとめ・9人でいること

このご時勢でありますので、無事にイベントを開催までこぎつけられたことは素晴らしいことでした。このままどうにか例のアレも収束してほしいですよね…。

そして9人がそろって舞台に立っていて、9者9様にリラックスしてステージにいる感じ。9人で楽曲を歌い上げる感じ。とても素晴らしいことです。声の重なりが太くなって、フォーメーションがとてもにぎやかになって、中学校感がかなり大きくなったと思います。
1年前は3人が転入してくる前であり、安本さんもお休みされていましたので、結果5人体制でしたから。9人でいることの心強さ。これは本当に大きなことだと思います。

ラストでは9人がそれぞれ色々な職業にあわせたコスプレで登場。
紙芝居のおっちゃんに扮した小林さんのほか、謎のデザイナーに扮した安本さん。交通整理のまやまさん。婦人警官の星名さん。失敗する女医の柏木さん。タクシードライバーの中山さんは絶対カーナビ読めなさそう。ベーカリー店員の小久保さんとホテルドアマンの風見さんはとても似合ってました。キャリアウーマンの桜木さんは、茨城のヤンキーから有能OLまで芸の幅が本当に広いのね。

そんなこんなで、中学校感満載のにぎやかな9人。久しぶりに学芸会感満喫の90分。とても良いFCイベントでありました。冒頭のツイートのリンクの通り、フルでブラックタイガーに動画がUPされるようですので、それを楽しみに待ちまっしょい。


なぜかFCイベントでは触れられなかった春ツアーのチケット先行も始まりました。タイトルは「私立恵比寿中学10th Anniversary Tour 2022~drawer~」とのことですね。新たな9色が混ざり合って、いったいどのような絵が描かれてゆくのでしょうか。次の展開も楽しみです。


時空のゆがみ

どこの公演を申し込みましょっかね。
そんなことをゆっくりと考えつつ。
それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。

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