16歳の航海図と天賦の才とI'll be hereの話
桜井えまちさんの生誕祭に行ってきましたよ。
ちょっと時間が経ってしまったのですが、今回もライブを見て思ったこととかを残しておきます。さっそく。
■会場へ
・会場はZepp横浜。入口前にはたくさんのオレンジの民。
・入場。客入れBGMはガールズポップがメインだったかな。いぎなり東北産のメタハンマーなどが聴こえてくる。
・ステージ上にはセット的なものなし。背後のスクリーンに「はにーえまる〜沼1〜」というデザイン文字。グーパンチを出す桜井さんのイラストが左右対称でふたりぶん。
・フロアのお客さんのオレンジ率は6割強といったところかな。
・開演直前。本人影ナレが素晴らしくグダグダで、「予め(あらかじめ)」を「よめ」と読んでしまう始末。これくらいグダってるやつは久しぶりに聴きましたよ。注意事項にしっかり拍手で返事を返すお客様みなさん。
・でもみっともないグダり方をしたものではなくって、少なからず本人の緊張度合いが伝わってくるタイプのやつ。なんというか、一周まわって良い影ナレになっていたと思います。
・さあ、そろそろだ!
M01. ダイビング
・明るく高らかにebitureが響くも、舞台に現れない桜井さん。まさかののかまる生誕の時のように客席から登場するとか?
・と思ったら軽快なドラムイントロにあわせてステージに主役登場。ダイビングだ。沸き立つ会場。
・歴の長いエビ中ファミリーにとっては、ちょっと懐かしい楽曲のはず。その懐メロを新メンバーが歌うことに、ちょっとした記憶と感情のねじれを覚えた方もいたのでは。
・でも桜井さんによると、この曲はスタプラ研究生時代に初めて歌って踊ったものだとのこと。エビ中ファミリーに対してのサービス的な側面というより、初の生誕なので自身の道のりをしっかりなぞらえておきたいという想いがあったのだろうなと勝手に解釈しました。
M02. えびぞりダイアモンド!!
・そしてえびぞり。ダイビングとともに、エビ中の原点的な何かの感じられる打線となったと言えるかな。
・ごめんってあやまろ!の部分は「お腹がすいたときはね、アイスを食べよ!そうするとえまは笑顔になって、パワーが増すんだ!」とアレンジ。これもまた世界平和。にこーとする主役とフロア。
・会場もコールとクラップで一体化。良き選曲だったと思います。
■MC1
・自己紹介など。
・「わたしの生誕祭くるの初めてだよーって人いますか?」という天才的なギャグがぶっこまれる(間違えたとのこと)。
・きょうのテーマは「桜井えま」とのこと。初回なのでそれでばっちり、間違いないですよ。
・衣装は黒系のスタイリッシュなドレスっぽい、かっこいいやつでした。
M03. 裸足のシンデレラ(703号室カバー曲)
・ごめんなさい…ほぼ覚えておりません。。。
M04. I'll be here
・急に会場に降り積もるシックな空気。エビ中での最後の柏木曲だ。暫くはこの曲をステージで聴くことはないと思っていた。
・オレンジ(系)を引き継いだ自負からの挑戦なのか、はたまたサービスなのか、単純にこの曲が好きなのか。セトリにこの曲を入れ込んだ意図までは読めませんでしたが、桜井さんの柔和な表情の下に見える、あの人への意識というか、覚悟というか、そういったものがほんのりと垣間見えたような気がします。
・エビ中で全てをやりきった前任者のこの曲には、会場を全て支配してしまうような歌の力が宿っていたようにぼくは感じていました。
・一方の桜井さん。この曲をしっかり歌いこなしていましたが、やっぱり会場の支配というところまではまだ行きついていないかなというのが、失礼ながらストレートな感想。いや、うまかったのは確かなんですよ。
・でも、あの人が23歳にしてやっと辿り着いた場所に、いまの桜井さんが立っている必要なんて全くないんですよ。それに、聴く側の耳にとってあの人の歌声がしみついてしまっている訳なのだから、条件も少し違うものだし。
・なにより、そういった境地まで辿り着く道のりを見守るために、こういった生誕祭というものがあるのだから。いつか桜井さんが桜井さんの為の桜井さんならではの一曲に出逢える日を、楽しみに待つことにしていたい。なにさま目線だ。
M05. キャンディロッガー
・ここでハンドクラップを煽り、EDM風味のトラックに乗ってバキバキのダンスをキめる桜井さん。かっこいい。沸き立つ会場。
・そのまんま急に始まるキャンディロッガー。かっこいい。沸き立つ会場。
・言いたい奴に言わせとけのところは「えま沼にハマってね!」的なセリフにアレンジ。沸き立つ会場。
・えまちさんにはどんどんカッコ良い曲を歌っていってほっしーな。
■MC2:質問コーナー
・急に始まる質問コーナー。
・事前にX(旧ツイッター)で募集した質問をハコからひいて、のべつまくなしに答えてゆく桜井さん。とりま大意のみメモをとっておきましたので大放出してみます。質問および回答の文意というかニュアンスというか、受け取って頂けましたら幸いです。
・質問コーナーおしまい。いそいそと自分で質問箱と台を抱えて片付ける桜井さん。かわいい。
M06. Honey B~みつばちダンス(木村カエラカバー曲)
・保育園のころに踊った曲。まわりの園児たちが泣きわめくなか、ひとりでにこにこ踊っていたらしい。
・歌唱中はその保育園のころに撮られた、みつばち風味の衣装を着たちびえまちさんの写真。
・この曲は初めて聴いたのですが、なるほどこどもたち向けでも大丈夫そうな、歌詞がハッキリと聞き取れそうな明るい曲調。えまちさんはNHKとかのうたのおねえさんというポジションも似合うかもしれない。
M07. SAKURA(いきものがかりカバー曲)
・しんみりお馴染みのナンバー。
・カバー曲に乗せられたえまちさんの歌声には、エビ中曲のそれとは違う少し拙い表情が出てくるような印象がありました。エビ中の楽曲は自分のものにしつつあるものの、カバー曲に対しては遠慮しているというか、まだそこまで踏み込んでいないというか。
・逆説的に、エビ中曲はほんとに練習を重ねた上で歌われていたのだなということを強く感じたのです。
・そういったところから、桜井さんの歌は天賦の才が自然にもたらしたものなのではなく、彼女の努力がもたらしてくれたものなのだろうとぼくは読み取りました。きっともう少しの時間と場数があれば、どんな楽曲でも自分のものに出来るパワーと技術を掴み取れるものだと思います。
M08. 日進月歩
・かっこいい。
・焚かれるスモークで真っ白になるステージ足もと。かっこいい。
■MC3
・衣装についてなど。エビ中衣装ではじめておなか出しをしたとのこと。
・かわいい衣装かかっこいい衣装か迷ったけど、セトリを見たところ「どうみてもかっこいい方だ」と黒衣装を選択。
・次のブロックが最後とのこと。会場からビッグな「えー」
M09. マリーゴールド(あいみょんカバー曲)
・エビ中に入れるきっかけとなったと言える一曲、との触れ込みでスタート。オーディションの歌唱審査で歌ったものですからね。
・会場うっとり。
M10. 頑張ってる途中
・ラストは聴きなれたドラムのイントロから。
・歌のあいまにオレンジのサインボールを投げ入れる桜井さん。
・わりと本気で、この曲がエビ中の存在意義というか、コンセプトをこれ以上なくしっかり体現した曲だとぼくは思っています。なので初回の生誕祭でコレをやってくれて物凄く安心感を覚えました。
・会場みんなで「そう、頑張ってる途中!」と声を合わせる数秒がとても楽しい。
・最後の曲を歌い終えてステージから立ち去る桜井さん。お疲れさまでした。
■アンコール
・大声の「えまち!」という声がいつのまにか「えまち!」「なでなで」という不思議なアンコールに。なんだこりゃ。たのしいんだけれどみんな落ち着いてー。
E01. 手をつなごう
・ステージに戻ってくるえまちさん。しずかにアカペラで手つなのイントロへ。
・この曲のみ撮影可能であることを伝えるえまちさん。ファインダーからの応援にシフトするフロアのみなさん。
・カメラを構えながらも「えーまち、えーまち」のコールを入れるフロアのみなさん。
・写真も撮りたいしペンラでも応援したいし。はあ。
E02. 涙は似合わない
・息をつかさず「絶対負けない!」の声。桜井さんの決意が感じられるような、快活な「絶対負けない!」という声だったと思います。
・フロアで左右に揺れるペンライト。たまにセトリに入ってくると、本当にすごい力を発揮する曲なのだなあ。
・笑え笑え笑え!という歌詞の似合うこと似合うこと。
・転調にあわせ破裂する特効のオレンジ色の銀テープが綺麗に輝いていました。
■ラストあいさつ
・みんなが友達のように仲良くいろいろしてくれる姿がとても楽しかった。だからえま推しの民のことを「えまふれんず」と名付けた、とのこと。
・最後になって「忘れてた!16歳になりました!」と口にして、やっと祝われる桜井さん。
・ふにゃふにゃしているけれど、しっかり考えてやっていきたい。キャンディロッガーの「馬鹿に見えるけど考えてるんだぞ」という部分は本気なんだぞ、とのこと。
・記念撮影。岩谷ファイヤーポーズにしようと提案されて、「岩谷ファイヤーは岩盤谷さんしか出来ないポーズ。わたしは桜井えまなので無理なんですよー。」と設定に忠実な桜井さん。ていうか別人設定なんてあったんでしたっけっか。
・次回もえま沼2というタイトルにするかはどうかわからないけど、きょう来てくれた人は来年もよろしく!ありがとうございましたー!と告げて本当にきょうは終了。
・おつかれさまでしたー!
■まとめ的ななにか
桜井さん生誕は、気取らず奢らず自然体な感じで、とても良いライブになりました。
同じ中4トリオの風見さんや仲村さんの生誕祭は、楽しさと共に時間が過ぎていった感覚だったのですが、桜井さん生誕祭は、歌と共に時間が満たされてゆく感覚でした。決して楽しくなかったわけではなくて、桜井さんの生誕には、まず歌があって、そこに楽しさが引っ張られてついてくるような感覚だったのです。
桜井さんの歌の力、しっかりと感じ取ることができました。ひとまずは、歌姫のタマゴというかディーヴァの若き日の前日譚というか、そういった貴重なステージに立ち会えたような。そんな感想です。
ソロライブが初回だったこともあって、良い意味での「こなれ感のなさ」がとても良かった。ここからどのように、桜井さんというひとつの才能が大きくなってゆくのか。将来を楽しみにさせてくれるライブであったと言い切ることが出来ると思います。
そんなわけで、桜井えまさん。16歳の誕生日、おめでとうございました!
どんどんえまふれんずを増やして、たくさんの人の心に幸せな歌を響かせてください。
それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。
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