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量子力学のひとつの考察と厚く広がる雲そしてシンガロンシンガソンの話

エビ中さんが久々に『FAMIEN'21 L.P.』というCDをリリースされます。

CDの発売といえば、特典会がつきもの。いい大人を気取ってはじめは特典会の参加なんて躊躇していたものの、ひとたび踏み込んだらなんだかんだ楽しくってハマってしまった自分でした。よそで書いた過去の記事をサブマージして、特典会ってのがどんなものであったのかなどを後世に遺しておこうと思います。
以下、2017年秋の修正再録です。


10月14日土曜日。
きょうは皆様よくご存知の通り「鉄道の日」でした。1872年のこの日に新橋から横浜までの日本最初の鉄道が開業したんですよね。日本の交通の大動脈の礎が誕生したこの日。これはもう親戚からカニが届いたかのうような大きな僥倖。ぼくは鉄道に感謝の意を表すべく、東京駅へ向かうのでした。

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ただぼくはあまり鉄道のこと詳しくないんですよね。でも持ち前の冷静さと明晰な頭脳を活かし、どうやらこの電車が現在の横浜方面に向かうらしいということまでわかりました。さっそく乗り込んでみます。

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なんということでしょう。新横浜駅は通ったものの、なかなか横浜駅に着かないなーと思っていたら、次にドアが開いたのは名古屋駅でした。鉄道って油断がならないものですね。

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仕方がないので名古屋の街を探索します。フラフラとファッションビルに引き寄せられる自分。ホロホロとエスカレーターを登るとひときわにぎやかな界隈を発見。

そこはギラギラと殺気だった空気に満たされていました。どうやら何らかの勝負の時がこの場に訪れようとしているようです。陰と陽。明と暗。隊列を組み数分後に訪れる運命の選択と対峙するおまいつども。真剣な表情の者。目が虚ろになっている者。ニヤニヤとどこか嬉しそうな者までいます。

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たまたまなんですが、ぼくの財布の中にもこの勝負に参加を許された者にのみ持つことの許された連判状が入っていました。4枚も。ほんと天文学的な偶然ってたまに訪れるものですよね。運命には抗わず流れに身を任せ列に並ぶ自分。さて、未来はどっちだ。


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といったわけで前置きばかりが長くなる悪い癖。平たく言うと「シンガアルシンガナイゲーム」の名古屋大会に参加してきたのです。メンバーの持つ2本のシャーペンのうち、どちらに芯が入っているのかを当てるという非常にシンプルなゲームです。
シングル「シンガロンシンガソン」の発売に伴うイベントで、きょうがその先陣を切って行われた初回大会でした。以下つらつらとあったことを列挙していきますので、これからの大会にご参加される方に空気感だけでも伝われば幸いです。

■タワーレコード名古屋店

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名古屋パルコの6階にタワーレコード名古屋店はありました。その片隅がパーテーションで区切られて、シンシンゲームのブースが作られています。ちょっと寂しいロケーション。参加者は100人くらいかな。ブースから階段方面に隊列が組まれ、階下へと列が続いていきます。

そして定刻到来。
ぼくは列の後ろの方、つまり下の階のあたりに並んでイベント開始を待っていたのですが、やおら上階の方向からひなちゃんのものと思われる声が響いてきます。聞き取れなかったけど最後に「スタート!」という言葉があったことだけわかりました。さあ、いよいよ闘いです。


まずぼくはひなたブースへ。こんにちわー。
紫の軽くフワモコな上着に身を包んだひなたさん。とても美人でとてもかわいいです。

コ 「千葉県から着ましたー」

ひ 「わー」

コ 「マリーンズの応援してくれとは言わないので、
   せめて大松のことを応援してあげてくだ

スタッフ 「シンガアルシンガナイ!」

スタッフさん早いよ。

笑顔のひなたさんが差し出す右手と左手。
それぞれに握られるシャープペンシル。
ここはあの剛球を生み出す黄金の右を選択。

スタッフ 「レッツノック!」

手元のシャーペンからぼくのノックに合わせて伝わりくるのは、スカスカとした頼りない触感。おかしい。こんなはずじゃ。

スタッフ 「シンガナイ!」

コ 「わー」

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ここで僕の脳髄はどうやら一時的に物事を記憶する仕事を放棄した模様。気付いたら二周目の列に並んでいる僕がいました。
こんどは真山列。黒と白のシャツ?の重ね着と黒のベレーに、スっとおろされたストレートの髪。きょうもおしゃれでとってもチャーミングです。

コ 「こんにちわー」

ま 「こんにちわー」

コ 「昨日の春の嵐、かっこよかったよー。
   あの嵐にだったらそのまんま吹き飛ばされて良いと思ったー」

ま 「わー」

スタッフ 「シンガアルシンガナイ!」

スタッフさん早いよ。

しかし今回選んだシャーペンからは、ぼくのノックに合わせてリズミカルな手ごたえが!

スタッフ 「シンガアル!」

ま 「やったー!飛んでけー!!」

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名古屋の街の片隅で、パシン!と小気味良く響き渡るハイタッチの音。ぼくはこのまんま豊橋あたりまで吹き飛ばされてしまっても良いと思いました。はぁ。痩せなきゃ。




次に気付いたときのぼくは、タワレコの「買い増し机」にて通常版と書かれた枠に「1」という数字を大書きしている途中でした。ぼくの本能はどうやら頭の中の財務大臣に仕事をさせなかったらしいです。そのまま黄色い券を手に列に並びます。

コ 「こんにちわー」

ま 「わー」

コ 「きょうのために、1年間ほど山にこもって
   
シンガアルシンガナイゲームの特訓してきましたよー。」

ま 「ほんとー?
   それじゃーハズレだった方が面白いよねー」

コ 「 」

ま 「期待してるからねー!」

コ 「 」


スタッフ 「シンガルシンナイ!」

シャーペン 「はずれでーす」

コ 「 」

ま 「…絶対にはずした方が面白かったからー。またねー。」

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どうしようもないぼくのフォローに苦心する真山選手。やさしい。そしてかわいい。立ち尽くすぼくは再び記憶力をスリープモードにスイッチして、ただ時間が経つのを待ち続けるのでした。



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そして迎えるイベント終了の挨拶。片隅の階段に集ったファミリーに笑顔をふりまく二人。
何を話していたかなんて覚えているワケがないじゃないですか!二人がかぶっていたベレーの話をしてたり、なんだかひなたさんが真山にデレていたような記憶だけが残っています。
そしてぼくの戦績は1勝2敗。正解率は50%なのでままある平凡な結果です。…たのしい。


■HMV栄店

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2時間ほどあけて、隣駅付近のHMV栄店にて第二試合が行われました。こちらは栄駅前の商業ビルの地下一階。もとからイベントスペースの用意されたレイアウトになっており、傍観スペースもしっかりとられておりました。

参加者はしっかり数えた訳ではありませんが、だいたい150人くらいでしょうか。仲間と歓談をしながら参加する方。一人でストイックにたたずむ方。何らかのアピールをし続ける方。いや自分は決してヲタクじゃございませんよといった風味の空気を出そうと頑張っている方。色々な方々がいらっしゃいます。

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定刻を迎えて、店の奥からまやひなペア登場。さっきも見た顔ばっかりだとか諸々のお話があって、さっそく血で血を洗う第二試合スタート!こんどは傍観スペースのおかげで挨拶の様子もしっかり見届けることができました。はぁ。

今回もまずひなた列に向かう自分。
紫の軽くフワモコな上着に身を包んだひなたさん。とても美人でとてもかわいいです(再録)。こんにちわー。


コ 「千葉県から来たわけですけど、
   成瀬が本当にご迷惑をおかけしまし

ひ 「あ、マリンスタジアム行きますよ!
   交流戦は観にいきますよー!」

コ 「おー。それじゃロッ

スタッフ 「シンガルシンナイ!」

スタッフさん早いよ。
そしてスカスカと頼りないシャーペンからの反応。

スタッフ 「シンガナイ!」

コ 「わー」


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息を整えて最後の対戦、真山列に並びます。
…きょうのイベント、わりと喋る時間があって、皆さん盛り上がってるんですよね。聴こえてくる範囲でも、あす豊橋公演の話、きょう何たべるかの話、シンガロンMVの話、そのたもろもろ。
そして芯が出ると響いてくるまやまさんやひなちゃんの「やったー」の声。「ざんねーん」と一緒に肩を落としてくれるお二人の声。メンコ会やエビクラシーゲームに続いて、今回も力いっぱいワケのわからないゲームだけどやっぱり楽しいんですよ。ええ。

さて、そろそろ自分の順番です。最後の闘いになります。


コ 「こんにちわー」

ま 「こんにてやー」

コ 「時間あいたんで、走り込みしてきましたよー。
   今回ほんともう当たるしかないですから。」

ま 「修行して、今度は走りこんで。
   期待してますよー。」(覚えてた!)

スタッフ 「シンガルシンナイ!」

コ 「こっち!」

スタッフ 「レッツノック!」

シャーペン 「はずれです。」

コ 「 」

ま 「ざんねーん(泣)」

スタッフ 「帰れ(無言で)」

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自分の芯のなさが嫌になりました。
あれだけ修行して走りこんで辛い日々を送ってやっと今日という日を迎えたという3分ほどでてきとうに考えた設定が、脆くも儚く破れ去った瞬間でした。
嗚呼ワンモアチャンス!世の中には神というものはいないのか!
いました。レジの方でまだCDが予約できるとのこと。

正当な判断力という脳内機能の出力を低下させ、レジに走る自分。店員さんに「通常版をひとつ」とダンディ且つ爽やかに伝えて青いエビ中券をゲット。その一瞬後にはきょう4回目の真山列に並ぶ自分が自分によって発見されました。


コ 「こんにちわー」

ま 「こんにてやー」

コ 「もう本気出すだけだから。肩も温めてきたから。」

なぜか温まった肩を誇示するためにシャドウボクシングぽいジェスチャーをする自分。あやしい。真似してくれる真山選手。かわいい。さあ、本当に最終戦です。

スタッフ 「シンガルシンナイ!」

コ 「こっち!」

シャーペン 「はずれです。」


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あすの豊橋公演たのしみにしてるよと伝えることは出来ました。
イベント後の〆のまやひなコンビからの挨拶では、その豊橋公演の話とか新曲シンガロンシンガソンの話のほか、お二人がアベール?か何かブランドものを着てきたこととか、何を着るかではなく誰が着るかのかの方が重要だよねとか、白米に塩をかけておばあちゃんみたいに食べているひなちゃんの話であるとか、またまやまさんにデレるひなちゃんに困った様子のまやまさんであるとか、美味しいものを食べてきますといった宣言だとか、どんな話をしていたか全く覚えていません。

ぼくはといえばひなちゃんとまやまさんと合わせて6回の挑戦をして、なんと1回という高確率でハイタッチをすることが出来ました。すれ違うココロとココロ。でも1割6分6厘ほどの確率ですので、マリーンズの岡田の打率を上回るハイアベレージを誇ります。

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まとめますとですね、シャーペンの中身っていうのはなんていうか、ワンダーランドなんですよ。シャーペンがノックされた瞬間に、その中に芯があるのかないのかが観測者によって決定される。過日のぼくが科学界に発表した「シュレティガーのペン」という法則がそのまんま適用されているのです。何を言ってるんだか自分でもわからない。

そして先ほども書きましたが、シャー芯があるかないかを当てるだけの単純なゲームなのに、芯があってもなくてもとても楽しいのです。これをワンダーランドと言わずしてどうするんですか。
大阪や仙台の大会に参加する方、関東大会に出場される方、とにかく楽しいので楽しんでくださいね。

そうそう。シャーペンはタテに持ってノックするように。ヨコに持つと芯が入っていても出てこないことがあるそうです。

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といった所でぼくの闘いの記録はおしまいです。
このあとは豊橋公演。楽しんできます。
それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。

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