9306字の音と言葉とMUSiCそしてでかどんでんの話

noteに登録してみたので、過去によそに出した仕方のない記事をいくつか再録しておくことにしまーす。以下それ。

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さてみなさん。干し柿ですか?ぞうきんですか?ビターでビタビタですか?

エビ中さんが無事に春ツアーを開始し、東京では「エビ展」も始まっています。ドラマも放映が始まって、打首さんでんぱさんフレンズさんとの合同合唱コンクールの発表。小林さん安本さんの生誕祭開催の発表もありましたね。いやー、情報盛りだくさん。そんなもりもりライフな中ですが、皆さま忘れてはいませんか?

そう!

エビ中さん5thアルバム「MUSiC」の発売から一か月とちょっとが経ってしまったのです。みなさんもちろん聴きまくっていらっしゃいますよね?干し柿ですよね?ぞうきんですよね?

きょうはですね、アルバムMUSiCを別の視点から楽しんでいただこうとですね、いつものアレを作ってみたんですよ。アレ。


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ではまずコチラをご覧ください。なんだか見慣れた6色と+1色。謎のパーセンテージ。ムラサキが少しだけ多く、水色は少し少ない…。これはいったい?

カンのいい皆様なら一目瞭然!そう!これはMUSiCの一曲目、Family Complexの歌詞の割り振りを円グラフ化したものです!

このたび僕はアルバムに収録された各曲の歌詞をすべてひらがなにして、すべてひふみと数えてみました。全部で9306字ありましたよ!そしてそれがメンバーそれぞれにどの曲でどれくらいの言葉が割り振られているのかを見ていきます。

果たしてここから見えてくるMUSiCの正体とは何なのか!ていうか見えてくるものなんて本当にあるのかどうか!とっても暇な人ならば読み進めてみればいいじゃないですか。


<数える際のルール>

・MUSiC収録楽曲の歌詞をすべてひらがなにして、1文字ずつ数えました。
・アルファベットも発音に関わらず1文字ずつ数えています。
・カギカッコやナカグロなども1文字として数えちゃいました。ごめん。
・ももクロさんや東雲さんの歌詞は「その他」として数えています。
・全員パートは「全員」として数えています。個人数値に足していません。
・一方、デュエット部などは個人の数値に足しています。

■Family Complex

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さきほど上で示した通りですが、岡崎体育のファはこんな感じにそれぞれ歌詞が割り振られています。メンバー6人で中山さんがやや少ないものの比較的均等。青い部分は全員で歌う部分を示していますが、こちらの割合も多すぎず少なすぎず。わりかしオーソドックスな分かれ方になっています。

歌の流れを可視化するとこんな感じ。なんとなく見方は理解してくださいな。

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前半の担当者がわりとランダムな感じなのが、後半になると全員歌唱部分が増えて、なんとなくリズミカルに歌唱担当がチェンジしてゆくのがわかると思います。この曲の後半の端切れの良さは、こういう所からも見えてくるように思うのです。


■イート・ザ・大目玉

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イートザ大目玉で特徴的なのは、全員で歌う部分が極端に少ないということですね。そのほかの部分は皆さんほとんど同じ割合で歌詞を担当しています。これだけきれいに全員の歌詞の割合が等分されている理由は、次の歌の流れ図を見るとよくわかると思います。

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可視化すると、なんていうかだいぶ機械的な印象ありませんか?
この曲は全編を通して3ペアによるハモリですからこんな感じになるのです。で、Aメロ、Bメロ、サビとそれぞれが同じだけ担当しますので、各人の担当歌詞の文字数がほとんど同じになるのでした。激しいロックなのですが、図形的な美しさも併せ持っていると思うと、ほら、楽しくなった。


■明日もきっと70点

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さて大目玉とは裏腹に、全員歌唱部分が3割に増えました。そして謎の灰色部…。ここは出席番号4009番の東雲メグさんのパートです。東雲さんはセリフで大活躍したり安本さんとハモったりで、ほとんどのメンバーよりも担当文字数が多いんですね。そして真山パートが多いのは、落ちサビなどを担当しているからでしょうね。

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こちらが歌いわけ表。東雲さんの活躍っぷりがよくわかると思います。そして真山に始まり真山に終わる曲だったのだなあ。これからは真山のことをミス70点と呼んで褒め称えましょう!
ちなみに本人に「70点よかったよ!」と伝えたら「あと30点がなかなか獲れないんだ」と寂しそうに言われましたので、やめてあげてください。)


■踊るロクデナシ

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踊るロクデナシのポイントは、全員で歌う部分が全くないというところですかね。世間で言われるところの「フユコイ型」の楽曲です。すいません。僕しか言ってません。

美怜ちゃんの割り振りが大きくなっていますが、これは「Everything is ambiguous」というあのパートで文字数を稼いでいるから。英単語が入るとこの歌詞割りランキングって有利なんですよ。でもこの部分はかっこよくて存在感あるから、僕はなんとなく納得。春ツアーではココは小林さんが代打で歌っています。早く美怜ちゃん本人の声で聴きたいですね。

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割り振りの順番はこんな感じ。パラパラっとさみしい感じがする。これも他人に不干渉な感じの曲調に合ってるっちゃー合ってますよね。


■曇天

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こちらもフユコイ型の楽曲。全員で歌う部分が存在せず、すべて一人ずつで歌い継いでゆく形になっています。振付も各人バラバラな部分の印象が強いので、アイドルソングとしてはやはりちょっと異質なものなのかもしれませんね。

安本さんや柏木さんの割合が大きいのは、「純粋で退屈な映画も全部わかってあげられる気がしてた」とか「この世でいちばん 優しい場所だったのにな」といったちょっと文学的で長めな歌詞を担当しているからですね。

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歌い分けはこんな具合。ロクデナシ同様にパラパラと振り分けられていますが、比較的長いセンテンスを次々に担当してゆく感じ。だので歌い手が次々に変わっても、せわしなさを感じることはほとんどありません。ロクデナシの歌い分けとも、また少し意味合いが違うのだなあ。


■でかどんでん

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どーん!

ロクデナシと曇天のアンチテーゼとして大きな存在感を放つのが、みんな大好きでかどんでんです。見てのとおり半分以上が全員でのパート!前2曲で失われたチームプレイがこの曲によって甦ります。

個人のパーセンテージを見ると中山さんが少し多め。これは彼女の担当部に「前代未聞 Com'on 意気揚々」「What'cha gonna do! 終わっちゃやよ ユー」といった、英単語入りの長めな歌詞が多いからです。ほかのメンバーよりも消費カロリーが大きいわけですから、「なんか食わせろ!」とブチ上がるのも無理ないことですね。

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歌い分けはこのとおり。ほとんど全員で歌って、その合間に各人がポロポロっと歌う感じなんですな。


■BUZZER BEATER

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そしてでかどんでんよりも全員歌唱パートの割合が大きいのが、こちらブザービーターさんです。

王道の応援歌ですからね。6人全員で聴く者を鼓舞するサマがとてもかっこよいのです。Wowow~に関してはファミリーも一緒に歌いますからね。そういう曲があって良いと思うのです。

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歌い分けはこんな感じです。曲調やテーマなどは全然違うのに、歌い分けだけを見るとでかどんでんととても近いような気がしてきます。音楽ってふしぎ。


■日進月歩

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こちらも全員歌唱パートの割合が半分を占めており、残りを各メンバが歌います。真山パートが少し多めになっているのは、もと廣田パートを担当しているからなのかな。そのあたりちょっと資料がなくてわかんない。

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歌い分けはこのとおり。各人ソロ歌唱→全員→各人ソロ→全員という繰り返しは、いわば王道スタイルです。楽曲としての聴きやすさが、こういったところに現れているように思えます。


■星の数え方

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全員歌唱の多い曲が続いた後は、その真逆の曲が来ました。とはいえ、この曲は特殊なやつ。初挑戦の3声での掛け合いなどがふんだんに盛り込まれたものなのでした。

先に歌い分けの表を見てしまいましょか。

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全員で歌うのは最後くらい。そこまではゆったりと1声-2声-3声を行ったり来たり。耳に自信のある人にとってはとても聴きごたえのある出来になっていると思います。

また、この曲も曇天と同じく、それぞれのセンテンスが長め。一文一文が詩的で美しい。そういったあたりからも、重ねた声をしっかり聴かせるためにしっかり考えられているのだなあと実感させられた次第です。


■COLOR

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ももクロ姉さんを迎えての1曲。上記円グラフでは姉さんそれぞれの歌唱および「ももクロ全員」パートの文字数が灰色の所に入れられています。青の「全員」にはエビ中全員+エビもも全員の両方入っています。なんかそういう計算にしちゃった。

この曲は10年の歩みを皆で歌い上げたミドルテンポの一品です。色々あったけれど、みんなでずっと一緒に歩いてきたよねー、なんていうテーマなものですので、全員で歌う部分が非常に多くなっています。

しかしエビ中の10年を目にしてきた真山のパートが一番少ない。実はそんなにパートが振られていないんですよね。でも、真山はそれでもいいのかもしれません。エビ中の体幹として、みんなを見守るポジションにいた人なのですから。ちなみに最年長高城さんに至ってはソロパートがありません。

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歌い分け。全員パート多いですな。


■シンガロンシンガソン

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いろいろなパターンの歌詞の分担を見てきましたが、ここにきてファと似た感じのオーソドックスタイプにやっとこさ戻ってきました。各人のソロパートがありーの、全員歌唱パートもそれなりにありーの。やっぱりそういう曲がグループアイドルの曲としては最も安心できるのかもしれません。

美怜ちゃんの割り振りが多めになっているのは、廣田さんパートを引き継いだ箇所が2つほどあるためです。中山さんも一か所引き継いでいるのですが、なぜかまだ全体的に少なめ…。

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歌の流れはこんな感じです。しっかり歌って次の人へチェンジ。よき所で全員。王道の歌割りですね。


■元気しかない!

だんだんこの記事も書くの疲れてきちゃって。でも最後の曲だから元気だしていってみたいところ。

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わかりやすく元気を表すには、やっぱり全員での歌唱の力が大きいですよねー。だよねー。とにかくスピードに乗って元気しかないと連呼しまくったりおじさんになったり。暑苦しくて気持ちの良いニューロティカっぽい楽曲に仕上がっています。

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歌い分けはこんな感じ。はじめの方は見てわかるとおり、エビ中伝統の出席番号順の歌唱です。金八収録曲などではそれなりにとられた手法なのに、このアルバムではこの曲唯一になっちゃったなあ。そして後半戦の全員歌唱の連続。ここが気持ちいいんだこれが。

みんなで歌おうパンクソング。みんなで騒ごうニューロティカ!素晴らしいエンディングだと思います。


■まとめ

と、いったわけでですね、全曲通しての各人の割り振りを見てみましょうか。どーん。

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なんとですよ。アルバム通して文字数からパーセンテージを確認すると、エビ中メンバー全員の歌った文字数はほとんど一緒なんですよ!これ、エビクラシーのときも同じような結果だったんす。

こういったあたりに「私たちって横一列」なんて言葉が見え隠れしますし、アルバムとしてのバランスの良さがしっかり介在していると思うのです。

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文字数で並べてみたものがこちらの表です。太字は各曲ごとの最大文字数を歌ったメンバを示しています。小林さんは1位の曲がなかったのだな。真山は4曲もあるのだな。でもそれでいて結果的に同じくらいの文字数なのです。そして細かくよく見ると、与えられた文字数は年齢順になっています。(カホリコだけ逆だったか。)


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各曲のパーセンテージをべべべっと並べたもの。ふんふんそれでそれで?いや、さきほどの表とそんなに意味合いはかわりません。

とにかく、色々な人の愛とアイデアであふれたアルバム。それがMUSiC。文字数の並びに収束してゆくのも、なんらかの必然を感じるような気がするのです。春ツアーもたけなわではありますが、もっともっとMUSiCを楽しんでいこうじゃありませんか。

といったわけで9306字との無意味な闘いを終えつつ、MUSiCというアルバムの楽しみかたをまた一つ間違えてゆく僕でした。はぁ疲れた。このリポート、エビ展に出展すればよかったかな。

それではそろそろ寝ますです。お休みなさいグー。



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