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風の強い滑走路と空っぽの空とPLAYBACKの話

モノレールに揺られて羽田まで。
正しくは羽田空港の少し手前まで。
Zepp羽田に柏木ひなたさんの生誕祭を観に行ってきましたよ。

ことしも柏木さんの生誕祭はツアー形式となっていて、全国6箇所合計12公演となっています。ぼくが観に行ったのは初日のもの。ベリー簡単に箇条書きでメモとか感想とか残しておこうと思います。
そりゃもうこのあとはネタバレに満ち溢れた駄文で埋め尽くされますので、これからの公演を楽しみにしている方は、こんなページを一刻も早く閉じてしまってくださいな。

言いましたからね。ぼくのこと訴えても無駄だぞ!なぜなら言ったから!
そこんとこひとつどうか宜しくお願い致します。


■Zepp羽田について

・初めての会場。東京モノレールの天空橋駅からすぐ。ていうかほぼ駅と一緒の施設で徒歩3分ほど。

・ただし駅出口からどちらに進めば良いのか、一見ではわかりづらい。まわりの方々もわりとそんな感じ。こんご行かれる方は「H→」と書かれているところをみつけよう。

・駅ではオレンジの人が少なかったんです…。オレンジについていけば大丈夫だと思ったのです…。

・お隣が飛行場。お隣が海。ひらけた場所なので冬型の気圧配置とかの日は冷たい風がビュンビュン吹き抜ける。寒い。雨の日の開場待ちとか結構つらそうです。

・早いとこ会場内へ。

・できたばかりなので館内はとてもきれい。閉館したzepp東京より左右は少し狭いかな。そのぶん天井が高く見える。ロッカーがわりと豊富。

・ステージにはバンドセット。うしろのモニターに生誕祭タイトルロゴ「Interlude」が大写しになっている。

・フロアはパイプ椅子で、ひと席あけに座る形。ただし連番者はおとなりどうし。客入れBGは安室さん的なノリのいいやつ多め。

・客入れBGMは安室ちゃんとかの方面が多かったような印象。ぼくのあまり通ってこなかった分野のものが多かったのでよくわからず。でもその中にamazarashiの空っぽの空に潰されるが混ざっているのが胸に刺さる。

・やっぱりこれは本人セレクトなのかな。休養中にどんなことを考えていたのだろう。きょうのステージをしっかり楽しむことで、彼女の誕生日をしっかり祝うことが出来ればよいなと思う。

・ステージでギターが音声チェック。なかなか悪そうな歪みを出している。去年に引き続きバンド形態なのです。


■開演!

・お時間到来。開演!

・まずはモニタにVが流される。大写しの柏木さんからノンストップでいきますよとの言葉。瞬きしている間に終わってしまうかもー。なんて仰っています。

・のしのしと出てきたバンドメンバーに続き、軽やかな小走りでひなたさん登場。青衣装。

M01.あたしきっと無限ルーパー

・かっこいいバンドサウンドからスタート。気付くと無限ルーパーのフレーズが織り込まれてくる。

・EDM風味な部分もバンドアレンジで再現。ひなたさんダンサブル。

・これは天空橋駅で迷いそうになった全ファミリーへの私信に違いない。

M02.Take your Original

・どこかで聴いたことがあるけど誰の曲だったかしら。現場ではそんなことを考えておりました。すいません。

・ハンドクラップのフィットする楽しい曲調。安室ちゃん風味あり、ダンサブルな風味あり。生誕祭だけなんてもったいない。もうちょっといろいろなところで披露すべく楽曲ではないでしょうか。

M03.PLAYBACK

・キーボードのSEが響き、ここからPLAYBACKが始まるのであろうなと直感。例のステップは封印。

・青っぽい照明。君に幸あれ、さあ天高く昇れ。

M04.ちがうの

・うおお久しぶり!元気にしてたか!?

・前の席の女子ファミリーさんが大喜びでノリノリだ。

・「五月雨の隙間から探しても」の部分の演奏がカッコいい。バンドっていいよね。

M05.I HAVE NEVER SEEN(安室奈美恵) 

・ことしも安室曲キター。聴いたことあるかもー、というくらいの感想のまんまぼーっとしてしまっておりました。

・あとから調べてみたのですが、この曲の発表年度は1998年12月。柏木さんお誕生日の3カ月前に発表されたものですから、同い年なんですね。

・そして安室さんにとっては、休養あけ復帰後の初ソロツアーで「こんにちは!安室奈美恵です」と挨拶をした後に歌った曲。安室さんも23歳になる年だったのかな。今の柏木さんに少なからず重なる部分があるんですね。

M06.I LOVE YOU(クリスハート)

・初めて聴いた曲でして。原曲のクリスハートさんは男性だったんですね。きれいな曲だなと思っていたのですが、ひなたヴォイスで聴いたかぎりでは普通に女性ヴォーカルものだとばかり思っておりました。きれい。


インターバル

・ステージのみなさん一端退場。モニタにてV放映。

・レクレーションタイム。アキネーターを実際にやってみる「ひなネーター(だったっけ)」に挑戦。2問の出題を無事にクリアするひなたさん。


■後半戦

・バンドメンバー再登場、そしてひなたさん軽やかに登場。赤い。

・4ビートの小曲にのせてショートなダンスタイム。かっこいい。

M07.PUZZLE

・後半戦いくよー!という声とともに、事前のスターダストWEBにて予告されていた天かす楽曲。ここでドーンときましたよ。

・途中の間奏パートでバンドメンバーのソロと紹介を挟む構成。みんなかっこいい。

・小湊ねえさんはソロとして永遠のトリニティをぶっこんでくる。はぁかっこいい。

・聴いていて、ひなたさんはこの曲からセトリを組み立てていったのではないかと直感。確信はないけれどそう思えたくらい、堂々と突き抜けた感じに歌い上げてらっしゃいました。

M08.キャンディロッガー(1部)

・きた!ひさしぶり!元気にしてた?

・バンドサウンドのためのような曲だよね。余計な部分を削ぎ落した潔いロック。

・途中「言いたいヤツには言わせとけ」のところ。上手客席のお客さんに向かって「楽しんでますか?」って言ったのってこの曲だったかな。どうだったかな。声にだして返事ができないもどかしさ。

M08.曇天(2部)

・耳に残るチョーキング。ギター一本のフレーズが数回繰り返されて、このフレーズはどこかで聴いたやつだどこかで聴いたやつだ!あれだ!ほら!と思っている間に曇天開始。

・原曲のシューゲイズっぽさを拡げて、ギターバンドぽいアレンジになってました。うたモノとしても聴きごたえのある内容で、吉澤メロディの美しさも再確認。

M09.I'll be here

・原曲のエレクトロニカ?サウンドの風味を残しつつも、生ドラムがしっかりと生のリズムをアピール。昨年と同様、クールさよりもホットさの方が強く感じられる、ダンサブルなビートナンバーになっていました。

・歌姫であり舞姫でもあるひなたさん。紅に染まった衣装がかっこいい。

M10.ずっとずっとずっと(緑黄色社会)

・ノリノリのナンバー。

・原曲で長屋さんが歌っている通りなのですが、地声とファルセットがコロコロと入れ替わるところなどの技術がすごい。軽々とやってのけてる。柏木さんのこういうのが聴きたかったのだよ!なんて思わされるものでした。

M11.約束(1部)

・これもメロディアスな1曲。この曲が世に出されてから10年ちょっと経ったんですね。

・100年経っても有効だった筈の約束は、この月日を経ても本当に変わらずに残っているのかなと。変わってしまった色々なことを思い返したりして、会場でちょっと切なくなってみたり。

M11.星の数え方(2部)

・1部では柏木さんの歌のスタート地点を感じる選曲。2部は逆に近作となりました。

・コーラス小湊さんとの2声で数えられてゆく星たち。安定感。とても心地良かったです。

M12.Anytime, Anywhere

・聴きなれたフレーズからのクラップ曲。星の数え方で作られた静かでしんみりした空気が溶け出して、なんだかあたたかな安心感。

・ステージに腰かけたり左右を広く使ったり。大団円感の大きなものでした。おつかれさまでしたー。

M13.夢の磔(秋山黄色)

・と思いきや、もう一曲。ピアノの音色の印象的なしんみりしたバラード。

・ちょっとだけ変拍子の小節なぞあってちょっとだけトリッキー。それでもメロディラインがきれいな曲。なるほど盛り上げつつも静かな大団円が出来上がってゆく。

・歌い終えてありがとうございましたと言って去ってゆく柏木さん。暗転するステージ。点かない客電。響く拍手。

■アンコール

・ステージ明転!アンコールだ!

En01.イート・ザ・大目玉(1部)

・ロックだ!ノリノリだ!お立ち台に登って客席を煽るいつもの柏木さんだ。きょうもかっこいい。フィーバーでパワフル。

En01.自由へ道連れ(2部)

・いつか聞いたことがあるような「自由へ、みちづれーーーー!」という曲フリからスタート。この曲もバンドサウンドがしっかりと映える。そして降りあがるペンライト。

・道連れしちゃうところは「来てくれてありがとう!」ってな感じのこと言ったのだったかな。

En02.愛のレンタル

・イントロでのアンニュイな感じのギターのリフ。使われているコード進行のくせ?になんとなく心当たりあり。これは、あの曲だ、あの曲。ほら、ほらあの、

・そう思っている間にレンタル開始。

・まやまにあでもバンドスタイルで披露された楽曲だが、あちらはギター1本によるアコースティックスタイル。こちらはバンドスタイル。それも歪みやバスドラをきつめにした、マカロニえんぴつよりも更にロック寄りにしたものだ。

・同じ曲なのに歌う人やアレンジによって、色々な解釈を生み出してくれる楽曲だ。この曲を提供していただけたことは、思った以上に大きいことかもしれない。

En03.ありがとう(SUPER BEAVER)

・にぎやかでノリの良いロックナンバー。

・歌詞のそこかしこにずっと「ありがとう」と出てくる楽曲。生誕祭の最後を飾るのに相応しいものだ。

・SUPER BEAVERは去年7月のナンバーショットで、エビ中の次にステージに立ったバンド。そのあたりの繋がりもあるのかなー。どうかなー。

・おつかれさまでしたー。

En04.Family Complex

・と思ったら、キーボードSinさんが空間系の音色で和音を鳴らす。これは確実にあの曲じゃん。

・客席でハンズアップされるオレンジのペンライト。さあ本当のラストだ。

・ブヒブヒタイム。

・疲れてやすもうとしたり景色をかほうにする部分は、ひなたバンドのメンバー名を入れ込んだ歌詞に変更されていたようす。部分的には聞き取れたのだけれど、詳細まではわからなかったので、ツアー後にでもオープンされることを楽しみにしましょ。

・楽曲がおわってご挨拶。エクステをつけたこととか、ツアーTシャツの話とか、ツアーが出来ることの喜びとか。

・やはり彼女の歌声のパワーに圧倒される公演でした。おつかれさまでしたー。


■思ったこととか

・充電期間を経たためか、柏木さんはとてもパワフルでした。このあと10ステージもあるけれど、きっと大丈夫、無事に完走してくれるはず…。

・まやまにあもバンドサウンドでしたが、あちらはアコースティック志向。こちらはロック志向のものになっていました。全体的にだいぶロック寄りだったのです。

・バスドラやスネアのアタックが強いもので、そのぶんギターの歪みも大きく、ベースも豪快に低音を唸らせていました。そしてそれらの音に負けず、きれいに切れ込んでくるのが柏木さんのヴォーカル。しっかりバランスのとれたサウンドになっていました。

・ちょっとだけ言うと、1部の1曲目では演奏陣の音がやや大きすぎたかもしらん。でもすぐにPAさんが調整して心地良いバランスに。プロのチームとしての仕事だ。

・比較ではなくて、対比として。
 同じくバンド編成での生誕祭を行ったまやまさんは、メッセージと世界観に拘ったステージ。バラエティの豊かさの中にも統一感があって、楽しい公演となっていた。

 対して柏木さん公演は、とにかく歌で畳みかけてくる構成。統一感とかの枷に囚われず、自分の歌とスキをぎゅっと詰め込んだ時間。それもまた正しい方法論で、間違いなく楽しい公演になっていました。

・こういったコントラストが楽しめることも、各メンバー生誕祭の大きな意義であって、エビ中が中学校的な多様性をしっかり保ち続けていることの証左なのだと思う。

・それを受けた上で安本さん、どう出てくる?めっちゃくちゃ楽しみだ。

・星名さんは無敵なので、3人の対比とはまた別の次元でとても楽しくなると思う。

・これだけしっかり作られたライブなので、興味のある人は可能であればぜひ現場で見て聴いて味わってほっしーなですよ。でもなかなかそうもいかないものでもありますので、運営はどうにかなんとかしてほっしーなです。
…まだアナウンスはありませんが、最終日の公演とかには生中継とかが入ったりして。入ってくれないかな。

といったあたりで、感想メモ終了。
じつは横浜公演も観に行く予定なので、バンド全体のグルーブが更に強まって帰ってくるのがとても楽しみです。

それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。


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