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感情のふり幅と2台のベンツとPLAYBACKの話

桜木心菜さんの生誕祭に行ってきましたよ。
いつもの悪い癖で前置きが長くなってしまう前に、一刻も早くライブの想い出メモとかを書き残しておきたいと思うんだ。ところで「一刻」ってどれくらいの長さのことをいうのだろう。調べてみたら2時間だとか30分であるとか季節によって変わるとか…
いかん。前置きが長くなる。一刻も早く思い出メモをだな(以下ふりだしに戻る)



■会場着

・Zeppヨコハマの前にはたくさんの赤っぽい人たち。気合入ってる。

・会場ロビーで落ち着いてまわりを見まわす。「マインドギャル」と大書きされた桜木生誕シャツを着こなす若者たちと元若者たち。とても良い風景だと思うことにする。

・フロアで着席。会場6割くらいが赤系の服装。 客入れBGはノリの良いファンク系なやつとかhip hop とか。かっこいい。

・ステージにはこれといったセットなし。モニタもないな。かわりにステージ前に階段が設置されている。これはなにかしら。楽しみだ。

・影ナレは桜木さんではなく普通の係の方っぽい。さあそろそろ。

■開演!

・会場暗転。インダストリアルな感じの楽曲に合わせ、ダンサー3人を従えた主役登場。妖艶かつスタイリッシュな黒系の衣装だ。

・1分ほど4人でダンスタイム。かっこいい。のちのMCによると、この振付はハピそれとかのフリ入れをしてくれた先生の手によるものだそうだ。

M.01 バタフライエフェクト

・エビ中曲からスタート。

・この曲は「再生」とかそういったあたりの言葉がキーワードになる曲。18歳を迎え新成人となるタイミングに納得の選曲。

・そしてビートのはっきりした曲であってダンサブル。4人の息がよく揃っていてかっこいい。曲調もパワフルだから、桜木さんのダンスにも歌声にとても似合うんですよね。

M.02 ミスター(KARAカバー)

・K-POPにあまり詳しくないぼくでも聞き覚えのあるイントロから。ヒップダンスを披露する桜木さん楽しそう。

・ダンサーとのコンビネーションも良い感じ。輪になって踊るところで皆さんが笑いあう感じが、とてもよい絵になっていました。

■MC1

・元気に挨拶する桜木さん。ハイテンション。

・ダンサー3人を紹介。桜木さんがエビ中転入前にDAN-JYOで活動を共にした飯塚瑠乃さん/イーチさん/矢嶋由菜さんの3人。生誕祭でエビ中メンバ以外と共演するのはだいぶレアケースだけれど、きっと気の置けない距離感の仲間なのだろうなという印象。

・3人と一緒にやる曲はあと一曲だと告げ、そそくさと次の曲の準備へ。

M.03 Queencard((G)I-DLEカバー)

・重めけだるいダンスビートの曲。どこかでよく聞いた覚えがあるのだけど、どこで聴いたものだか覚えていない。。

・ダンサーさんがモデル風に入れ替わり立ち代わりで入ってきたり出ていったりで、見ていて飽きないタイプのステージング。かっこいい。

M.04 ハレンチ(ちゃんみなカバー)

・ダンサーさん退場。そしてちゃんみなさんカバー曲。これも少しけだるい感じの世界観。

・17歳の時によく聴いていた楽曲なのだそう。ですがすいませんあまりよく覚えていません…。

■MC2

・18歳の目標について。まずは免許を取る!とのこと。

・免許取得とはけっこうハードルが高いと感じているようで、会場の免許取得率にびっくり。

・会場から合宿免許ならば余裕と言われ「合宿は無理だよ」とお返事。

・みれいちゃんとココナさんで2台のベンツを操って出かけるのが夢だとのこと。いつのまにかみれいちゃんまでベンツ仲間にされている。

・18歳は今までと違って、しっかり悩む時期に入るような気がする。やりたいことを無邪気に言う歳ではなくなって、やりたいと思ったことをどうすれば実現できるか考えることのできる歳にする、としっかり宣言。立派。

・みんなに「感動した?」「泣いてる?」と感想を強要。

M.05 キャンディロッガー

・去年の生誕でやって褒められた曲を今年も!といってスタート。クラップ。沸き立つフロア。

・軽く本来の振りつけが入ったり、フリーなアクションが入ったり。もともとがカッコいい曲だけれど、この曲の笑顔の桜木さんはかわいいの側にスイッチが入っていたような気がします。

・「言いたい奴には、言わせとけ」。沸き立つフロア。ここは余裕みせた感じがかっこよかった。

・セクシーだったでしょ?なんてフロアに聞いて圧をかける桜木さん。

M.06 17(椎名林檎カバー)

・MCというか曲フリのしゃべりあり。18歳になったのだけど、17歳の時の気持ちをぶつけるような気持ちで、挑戦してみたい歌だとのこと。

・この曲は椎名林檎による全編英詩によるミドルテンポのバラード。いつのまにか現れていたステージ後ろのスクリーンに歌詞が表示される。17の女の子が人生の選択肢を迫られる時が緩やかに近づいてくる様子が歌われたこの曲に、茨城での学校生活を送る桜木さんの生活と重なる部分が大きく感じられる。

・もちろん桜木さんは全編英語での歌唱。しっかり歌われていました。

・きょう来て良かったと思えた時間がここにあって。というのも、彼女と歌詞の主人公の想いがきっとぶつかるであろうところなどで、しっかり力強く発せられる歌声を聴くことが出来たこと。

・歌の上手いコばかりの妹メンたちだけれど、みんな感情よりも技術の側が優っていて、上手にきれいにおしゃれに聴こえるものが多いんですよね。もちろん良いことなんですけどね。

・対して、どストレートに感情をぶつけて強く歌うということ。どちらかといえば歌ウマではない桜木さんが、化粧をせずに言葉をぶつけにくる感じ。これは彼女が持っているほかのメンバーにはない個性であって、きっととても強い武器になる。

・過去のちゅうおんでの深夜高速を聴いたときに感じたパワー。きょうのこの曲ではその力がしっかり出ていて。良い曲に出会って、そしてしっかり悩んで一年間を過ごしたであろう桜木さんのまっすぐさが見えてくる素晴らしい挑戦だったと思います。

■MC3 ジェスチャーゲームコーナー!

・しんみり力強い楽曲が終わったと思ったら、急にパーっと明るく「やっちゃいましょう!ジェスチャーゲーーーーーム!」と叫ぶ軍団長。感情のふり幅。

・ゲストさんが出てきて勝負とかするのかなと思いきや、ステージ後ろのスクリーンにお題が出るので、それをぼくらフロアの民がジェスチャー。桜木さんがそれに答えるというゲーム。なるほど全員参加だ。たのしそう。

・1問目。数回間違えつつも、フラダンスを踊りだす聴衆を見てするすると「ハワイ」と正答に辿り着く軍団長。たのしい。

・2問目。ハンドルをにぎる手を見て「運転!」と近い答えなど出しつつ、フロアの誰かがペンライトで作ったエンブレムマークを見て「ベンツ!」と正解を出す軍団長。たのしい。負けずにたのしそうな軍団長。

・3問目。いっせいに桜木さんを指し示すフロアのまっかなペンライト。「わたし?」と面食らう軍団長。良い絵だったなあ。「わたし?かわいい?エビ中?衣装?」などけっこう悩んだうえで「アイドル」と正解が出て、ホっと一息。

・4問目。何かをお箸でかきまぜるジェスチャーをするフロア。いろいろな食べ物を言いまくり「納豆」という正解を導きだす。軍団長さすが。

・予定外の5問目。フロアは桜木さんを指し示したり、お箸で殻を割って中身を飲むジェスチャー。正解は「生牡蠣」。おつかれさまでした。

・客席を大きな目でしっかり見て解答を探る軍団長。フロア皆さんもジェスチャーせずにいられない時間。無言だったけれど、とても良いコミュニケーションがとれていたように思います。やるなあ。


M.07 ココナツ(ももクロカバー)

・なつかしー。トラックは最近あらたにリリースされたZZバージョンの方なのかな。いまこんな感じなのね。

・コココココココココココココナを連発する桜木さん。こーこな、こーこな、とコールを返すフロア。しっかりコールを返す「アイドル曲」ってここで初めてだったかな。

M.08 MISSION SURVIVOR

・突如訪れるきょう最後の曲。「えー」という反応を返しながらも始まってしまうミッサバ。あわててタオルを構えるフロア。弾けとぶ特効。

・曲中、急に「みんなのところに行っちゃうよー!!」と告げる軍団長。ステージに据えられた階段を下りて客席通路をゆっくり一周。盛り上がる1階フロア。

・この曲はココナさんにとって煽り曲。観客にとって声出し曲。みんな良い感じにパーリーピーポー化。マインドヤンキーのパワーってのは伊達じゃないな。

・心ゆくまで楽しんで本編終了。最後の挨拶もそこそこにいそいそと出てゆく軍団長。会場暗転。

■アンコール

・きょうは素直な「アンコール」の連呼が巻き起こる。…先日のえまちさん生誕祭の時はいろいろあったのです。

・会場そこかしこで、ガチの力を込めてアンコールをする軍団員たち。でかい声。これはこれでおもしろいな。

・わりとインターバルが長い。これはお着換えにお時間がかかってるのかな?とか思っていたら戻ってきた!

EN.01 気分上々(mihimaru GTカバー)

・ちょっと久しぶりに聴くスクラッチ音のイントロ。気分上々だ。

・生誕Tシャツをラフにカットして肩だしにアレンジしたファッションで登場する桜木さん。さすがの佇まい。

・そして「この人にも歌ってもらいます!」と校長を呼び込む桜木さん。サングラス&ジャケット姿で、出演者モードでステージに出てくる校長。沸き立つフロア。軍団長、ほんと自由だな。すげえな。

・そしてスクリーンには「写真のみ撮影可!」の文字。フロア大忙し。

・フロアから「ユーイチ!ユーイチ!」の声。ユーイチは人前で歌ったのは初めてだそう。校長はいちおう裏方側の人なのですが、照れずにステージをやりきっていたのは偉いと思います。

・18歳になったわたしにひとことを!と桜木さんに振られて、「ますますいいオンナになっちゃうんじゃねーの!!?」と大声で返す校長。だいぶテンション上がってる。

・校長退場。おつかれさまでした。

EN.02 制服"報連相"ファンク

・春ツアー大宮公演で中山さんとデュオで歌った楽曲。

・HiphopやK-POPと桜木さんの相性はとても良いですが、こういったファンク系の楽曲と桜木さんもとても相性が良い。やっぱしカラダがグルーヴやらビートやらに自然と突き動かされるタイプの曲が似合うんですね。

EN.03 サドンデス

・桜木軍団vs軍団長という勝負に持ち込む桜木さん。試される軍団員。

・ダンスサドンデスでイの一番で負けてお休みに入る軍団長。軍団員の勝負を見張る軍団長。二階席負け。一階席は休ませずスパルタ。

・例の茶番部分で17歳であったことを…ヤンジャンの表紙を飾ったことなどを語り、そういう一年を見守ってくれた軍団員に感謝の言葉を述べ、良い話風にまとめる軍団長。策士だなあ。

・おつかれさまでした。

■MC4

・桜木Tシャツなどについてを語ったり。

・そして最後の曲であることを告げる桜木さん。いやだと答えるフロア。ぐずる軍団員を何度もさとす桜木さん。

EN.04 PLAYBACK

・ラストはプレイバック。この選曲にはちょっとびっくりした。

・願わくば今はそばにいて。キミに幸あれ、さあ天高く昇れ。生まれ変わってもそう、キミのままでいて。あの時期に聴き返して色々な感情が呼び起こされた大事な曲だ。

・そういったこちらの想いが深すぎるからだろうか。これだけエビ中に新しい風を吹き入れまくった新入生が、18歳になったタイミングでこの曲を最後に持ってくるあたりで、色々な想いが去来した。とかいうとカッコつけすぎなのかもしれないけれど。

・彼女は間奏にて観客に謝辞を述べるとともに、「これからも進化していきたい」と歌詞になぞらえての言葉を選んでいました。

・この曲はそういった歌詞のキーワードをフックに選択されただけで、こちらが勝手に膨らませてしまった想いとは重ならないものなのかもしれない。けれどもそれならばそれはそれで、この曲が今後もちゃんと歌い継がれていってくれるものになっているということであって。そこに大きな安心を得ることができました。

■挨拶

・ラストはマジメな挨拶。もっとがんばって、来年も再来年も、もっと進化した姿を見せられるようにがんばります!とまっすぐな言葉。

・楽しかったですか?と会場に向かって笑顔を向ける桜木さん。ソロで1枚、きょうの出演者みなさんを呼び込んで1枚、集合写真をパチリ。

・最後に軍団長の掛け声にあわせ、会場全員で「押忍!」と答えて終了。良い生誕祭でした。

・おつかれさまでした。


■まとめとか

 まずはDAN-JYOでともに時間を過ごした仲間と一緒の時間。既述の通りだけれど、ダンスしながらもところどころ4人で笑いあうような瞬間が見られたことが、とても良かったです。
 去年は幕間のムービーにて、DAN-JYO解散後にいろいろなオーディションに受からなかった頃の話などを聴かせてくれたものでした。でも、桜木さんはエビ中への転入を果たし、イーチさんや皆さんは新ユニットONE LOVE ONE HEARTで新たに頑張ってる途中。こうやってまた一緒に踊る時間を作れたことは、皆さんにとってとても大きなものなのだと受け取ることができました。生誕祭だからこそ、ぼくらの知らない頃の彼女のあゆみがほんのりと見えた気がしています。

 そして校長を出演者としてステージにかつぎだしちゃうあたり。誰とでも仲良くなっちゃうマインドギャルの最高峰というかなんていうか。
 きっと校長の「生誕祭なんだから好きなことを自由にやってみろ」なんて言葉を言質に、「じゃあ藤井さん出てくださいよ」なんて押し切ったのだろうな、という風景が見えてくるようで。ギャルって強いなあすごいなあ。

 あとはやっぱり椎名林檎『17』のカバーがとてもよかった。
 既述の内容と被っちゃう部分あるけど、やっぱり桜木さんの歌声には桜木さんにしか出せない強さがあって、それって絶対的な彼女の武器になるものだと思うんですよね。
 歌ってのには、技術がないと出せないモノってのがあると思うのです。ですがその反面、技術なんかでは絶対に出せないモノってのも存在すると思うのですよ。いや、ぼくはなんら音楽の素養なんてないんですけどね。でもそう思うのです。

 まやまさんによると、妹メンの中で、実は一番涙を見せてエビ中にくらいついてきたのは桜木さんであるそうで。ののかさんによると、ココナさんは自分よりもっと努力しているとのことで。
 自由なギャルでありつつも、負けず嫌いで自分の納得するところまでまっすぐに突っ走る桜木さんの良い部分が、技術などで出せないたぐいの歌のチカラというものを魅せてくれた気がするのです。
 とはいえ、歌はきっと、技術と技術でない部分とを相互補完させて完成させてゆくもの。18歳を迎えた彼女は、今後しっかりそういう進化を見せてくれるものだと思います。

 あとはやっぱり笑顔がよかったな。昨年末の大学芸会ブルーレイの特典映像で語っていたとおり、クールビューティーからシンプルなビューティーになった桜木さんの一番の武器は笑顔と明るさですよね。X(旧ツイッター)で軍団員がUPした写真、とても良い表情ばかり。
 ライブ中にちょこちょこ出てくる言葉も「かわいいですかー?」とか自分ageの前向きの言葉ばかり。真ん中でそうやって笑っている人がいると、その明るさって周りに伝播していきますよね。

 マジメであり、自由であり、楽しくもあり。そんな生誕祭を作り上げた桜木さん、そんな笑顔に溢れた桜木さんの18歳の一年間が、充実度でもまた溢れかえる一年間になりますよう、フロアの下の方から応援させていただきたいです。


といったわけで、桜木心菜さん、18歳の誕生日おめでとうございました!
誰よりも仏恥義理で、ビューディーでダンサブルでスーパー素敵な1年にしてください!


それではそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。

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