11・20ひとりごと
谷川俊太郎さんほど
多くの日本人に認知され愛された詩人は
いないかもしれないよなあ・・と思う
小学校の教科書に載っていた
「朝のリレー」
日本中の小学生を
俊太郎さんの言葉が
遠いどこかの朝の風景に連れていってくれた
俊太郎さんの詩はやわらかくて
でもときどき鋭くて
たまにふざけていて
ちょっとえっちなときもあった
でも読むたびに
すーーーっと心に入ってくるから不思議だった
言葉の浸透圧の魔術師とでも言うべきか
私は俊太郎さんの息子さんの賢作さんも好きだ
賢作さんは音楽家でピアノ曲が多いのだけれど
さすが俊太郎さんのお子さんだなあと思うほど
その音色はとても優しくて美しい
お父さんは言葉で、息子さんは音色で
ああなんて素敵な親子なんだろうと思う
このあいだ娘と結婚について話していたら
娘が「なんだかんだと私はお母さんの歩んだ道を歩む」
と、明るく笑い飛ばしていた
今のところせいぜい、私が結婚したような年頃に結婚すること
そしてこの少子化の中でも子供を産み育てるつもりでいること
子供は兄弟がいたほうが楽しいから2人以上産みたいこと
私と同じなんて、その程度だけれど
それでも「わたしも親のような生き方をしたい」と思ってくれるのは
なんだか私の人生を肯定してもらえたような気がして嬉しい
子供が素直に私の言葉を受け入れてくれるとき
それが私に対して神様からの「正解の⭕️」のような気がするのだ
俊太郎さんも、賢作さんがとても素敵な芸術家になったことを
きっと喜んでおられたんじゃないだろうか
そしてこの世界に数えきれないほどたくさんの
血のつながっていない子供たちが
俊太郎さんの言葉の力に動かされたことを
きっと楽しんで喜んでいたんじゃないだろうか
俊太郎さんは亡くなってもその言葉は
ずっとずっと生き続けるのだろう
言葉には魂が宿っているから
ありきたりなことしか言えないけれど
すごくそう思う