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センスを鍛える方法

今日は質問箱に答えていきます。質問してくれた方、ありがとうございます!

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ありがとうございます。仕込みなんじゃないかってくらい褒めていただきありがとうございます。僕のオススメの語彙力トレーニング方法は「書く機会を増やして」「その度に調べる」です。とてもシンプルですが、一番効率が良い気がします。たとえば、「『思う』って言葉が2回続いちゃってるけど、別の表現はないかな?」とか、「『とき』と『時』どっちが相応しいかな?」とか、「こういう気持ちを表すのにピッタリな言葉ってないのかな?」とか。Googleがある時代に生まれてよかった。

「センス」という言葉については、2種類あると思っています。ひとつは、言葉で説明できない感覚的なもの。ふたつめは、言葉で説明できる技術的なもの。前者は、単純に合う・合わないの話で、受け取る人や時代によっても変わるものだと思います。

後者が意味する「センス」は、「解像度」とも言いかえることができるかもしれません。これを磨くには、「引き出しの数」と「引き出しの速さ」の掛け合わせが大事だと思っています。言い換えると、知識量と、それらを目の前のものと結びつける力です。たとえば、大喜利の「写真で一言」は、頭の中にある「あるあるネタ」や「面白ワード」の中から、目の前にある写真に一番ピッタリ合うものを瞬時に選ぶ作業です。このとき、候補となるワードが少なくても、選ぶ作業が遅くてもいけません。口には出さずとも、芸人さんの頭の中では、膨大な候補から最適なものをロジカルに導き出しているわけです。(芸人さんの場合は、ここにさらに言葉で説明できない前者の「センス」がないと爆発しないのかもしれません)

ファッションセンスにおいても、「赤、青、黄色」しか知らない人と、「朱色、紅色、ワインレッド……」と色をたくさん知っていて、その組み合わせのパターンを脳内でシミュレーションできる人の方が圧倒的にセンスが良いのは間違いなさそうです。さらに後者は自分が選んだ配色を理由つきで説明できるはずです。

これのトレーニング方法は、いくつかあります。ひとつは、とにかくインプットを増やすこと。これは、ゲームでも映画でも、散歩でも構いません。そして、そのあとが大事なのですが、ここで得た知識を、すぐに仕事などのアイデアに生かすことです。たとえば、会社のアイデア会議で、昨日観た「エターナル・サンシャイン」をヒントにアイデアを出してみるとか、先週学んだ「ナッシュ均衡」の概念を応用してみるとか、今朝目玉焼きを割ったら黄身が2つ入っていたことから発想してみるとか。そういうことです。これを繰り返すことで、得た知識を無駄なく引き出せる状態にすることができます。

ふたつめは、ひとつ思いついたら、ふたつめ、みっつめを考えることです。たとえば、「ゴルゴンゾーラってラスボスっぽい響きだな」と思った時に、他にラスボスっぽい響きの食べ物ってないかな?と考えてみるのです。「ビーフストロガノフ」「ドリアン」「クッパ」「味覇」「レディ・ボーデン」などなど。こうすることで、「チーズ」「洋食」「果物」といった別々の引き出しに入っていた知識が、「ラスボス」という糸でつながるのです。このように、一見関係ない事象をつなぐ作業は、引き出しの速さのトレーニングにつながります。ぜひ皆さんには、久米田康治先生の『さよなら絶望先生』を読んでみてほしいです、ひとつのあるあるネタに対して具体例がたくさん出てきます。この人の引き出しはどうなってるんだろうって思います。

みっつめは、個人的なおすすめですが、ダジャレや謎掛けを普段から考えることです。言葉遊びもアイデアも遠いものをつなげる作業です。普段からダジャレを考えていると、発想のトレーニングになるんじゃないかなというのが僕の持論です。

あたかも自分がセンスがある人かのように書いてしまいました。本当に申し訳ございません。訴訟だけはやめてください。あと、勢いで書いたので途中から論点が少し変わってしまった気もしますが、訴訟だけはやめてください。あくまで自分の粗い考えを整理するためのやつです。

今日は以上です。質問まだまだ募集中です!



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