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フジテレビ『ウケメン』レギュラー出演中のひみつスナイパー健が打ち明けた悩みとは?

今回は仁木さんとふじこさんによるひみつスナイパー健さんをインタビューしてきました。結成当初の話や番組出演時のエピソードに加え、今悩んでることなどを語ってもらいました!

仮コンビの状態で番組レギュラーが決まる

立川:僕は仁木さんが以前組んでいたコンビのそうじゃねえだろの頃から『大喜利千景』で観てたりしてたので、この2人が組んだのは意外だなと思いました。まずは結成の経緯を教えてください。

仁木:きっかけは前の相方・シャラ〜ぺの紹介です。前のコンビを解散したときに、なかなか組みたい人が思い浮かばなかったこともあって、「組めば?」と斡旋してくれました。ふじこは当時大学のお笑いサークルに所属してて、M-1の3回戦まで進んでました。

ふじこ:僕は早稲田寄席演芸研究会っていうお笑いサークルで1年くらいお笑いをやってました。プロになるか迷ってたんですけど、シャラ〜ぺさんに「1回お試してで組んでみたら?」と言われてそこからずるずるときてますね。正式に組もうって話してないかもしれないです。

仁木:たしかに。だから今もお試しですね。仮コンビみたいな。

立川:仮コンビがフジテレビの番組にレギュラーで出てるって現状なんですね(笑)組もうと思ったときは元々魅力的だと思ってたんですか?

仁木:全然喋ったことなくて、見た目のインパクトだけというか、見た目がおもしろいなと思ってました。

ふじこ:僕も『大喜利千景』とかで一言話すか話さないかくらいで、大喜利のネタも好きだったので組みたいなと思って。

仁木:結成はそんな感じですね。とりあえずネタやってオーディションとかちょっと行ってみようかみたいな。ふじこはその間もまだプロになるか悩んでたんですけど、気付いたら大学を辞めてました。その間に『ウケメン』のオーディションが入りましたね。

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立川:ご本人的には受かると思いました?

仁木:いや、『ウケメン』まではオーディションを受けても全然通らなかったんですよ。惜しいとかもなくて、1次も通ったことがなかったです。
『ウケメン』もフジのネタ番組としか聞いてなかったから、正直話が入ってきた段階ではどういう番組かはっきりわかってなかったんです。でもフワっと行ってみたら意外とハマって、反応がよかったんですよ。ただ、他の芸人も結構手応えあったみたいです。

ふじこ:優しいオーディションだったのかな。芸人の控室みたいなところでみんなウケたって話してました。

立川:オーディションで言われて嬉しかったことはありますか?

仁木:ネタをめちゃくちゃ笑ってくれるんですよ。作家さんなんですけど、ライブのお客さんみたいでした。

ふじこ:僕はキャラクターがいいねみたいに言われました。あんまりうまい返しもできてなかったし、それまではほぼ褒められることもなかったのに。

仁木:「テレビに出て大丈夫なのかな?」みたいなね。ボケを褒められることも多かったんですけど、そのときやってたのはキャラ漫才ではなかったんですよ。自由にやってる漫才で、そんなに気張らなくていいんだ、渾身のボケとか入れなくていいんだと気持ちが楽になりました。

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コンビ格差が少しずつ広がる?

立川:『ウケメン』に出始めてから周りの芸人やお客さんからの反応はどうでしたか?

仁木:出始めた頃はめちゃくちゃ嫌な感じしましたよ。テレビってある程度演出があるじゃないですか。だから周りの芸人には「やってる本人は楽しそうだね」って言われたり。正直それでムカついてる時期もあったんですけど、結局芸人の気持ちは芸人が1番わかると思ったので、その人たちも100%嫌味で言ってるわけじゃないと気付きました。だって急遽「明日からテレビ出ますか?」って聞かれたら絶対出ますって答えるだろうし。最初は特番だったんですけど、レギュラーになったら頑張れムードにはなりましたね。

立川:ライブのお客さんも増えましたか?

ふじこ:何人か増えましたね。それこそ声を掛けられる機会が増えました。

仁木:マジで?一般の方から?

ふじこ:飲んでるときとかに隣のテーブルの人から「ウケメン見てます」って。え、声掛けられたことは?

仁木:あるわけないでしょ。じゃない方芸人なんだから(笑)どういう層の人?

ふじこ:若い女性から年配の方まで。週1回か月2、3回くらいで声を掛けられます。

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立川:早くも格差ができてるじゃないですか(笑)

仁木:ネタも書いてるし、めちゃくちゃ頑張ってるんだけどな…。

ふじこ:だから下手なことできないなって。

仁木:そりゃそうよ(笑)Twitterとかもありますからね。

立川:今後フライデーとか可能性あるかもしれないし…。仁木さんは気付かれたいですか?

仁木:もちろん。気付かれたときに、頑張ったなあと思うんじゃないんですかね。気付かれたことないのでわからないですけど…。
そういえば、『ウケメン』でクリープハイプの尾崎世界観のマネをする企画があったんですけど、クリープハイプファンの人に「クリープハイプの尾崎世界観がコントする番組があってさ」って話を目の前でされたことがありました。完全に目も合ってたのに、これでもダメかと。ウケメンの視聴者が気付かないんだったらもうダメですね(笑)

立川:めちゃくちゃ地味なイメージはないんですけどね。では今、力を注いでることはありますか?

仁木:今はふじこのシャンプー選びを頑張ってます。週6くらいのペースでコントをやってるんですけど、他の芸人とみんなでモニター見てて、「ふじこはハゲすぎてる」って話になって、別の笑いが出ちゃうんですよ。これはよくないなと。

立川:意図してない笑いが生まれちゃうってことですね。逆に欲しい笑いができないっていう。いつ頃からハゲ始めてるんですか?

ふじこ:小学生くらいからハゲてるんですよ。

立川:このイジりはひみつスナイパー健としてのネタの中にも入れてるんですか?

仁木:ちょっと入れたりはするんですけど、他にツッコミどころが多すぎてピンとこない人が多いんですよ。だったらそっちを活かすためにハゲをなくそうということで、良いシャンプー選びに力を入れてます。

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TENGAよりも千原ジュニア

立川:仁木さんはジュニアさんの番組『ダラケ!』の「TENGA王決定戦」に出てらっしゃいましたよね。その話を伺いたいです。

仁木:確か事務所のグループLINEみたいなのでオーディションが回ってきて、僕はTENGAが好きでネットで記事を書いてたこともあるので、わりとすぐ決まりましたね。あれが初めてのテレビ出演です。
本番ではジュニアさんとTENGAの社長に来ていただいて、みんなそっちにテンションが上っちゃってエピソードを話す時間がなくなっちゃいました。

立川:TENGAでアイスを作るって記事を書かれてましたよね。

仁木:それも番組内で発表したんですけど、やっぱりTENGAがどうこうよりもジュニアさんのことをずっと好きだったので、それで本当にめちゃくちゃ緊張しちゃいました。
内容が内容なだけに、放送日になっても親には言えないですよね。多分、何の話してるのかわかんないですし。でもこの番組に出たのは今までの活動をやっててよかったなと思えた瞬間でしたね。

立川:そうじゃねえだろのときはフリーだったんですか?

仁木:そうです。だから『オモコロ』というメディアに所属してました。やっぱり無駄な期間を過ごすのが最大のミスだと思ってるんですよ。バイきんぐさんがキングオブコントで優勝したとき、「30代後半で優勝、苦節何年」みたいに言われてましたけど、絶対に何かが布石になってたはずなんですよ。たまたま撒いた種が咲くのが10何年目だっただけで、無駄な期間はそんな過ごしてないんじゃないかなと思います。
間違った種を植えたときが1番怖いですね。だから『オモコロ』やってたのは間違ってなかったんだなと思いました。

立川:ではこれまでの活動でこれはミスったなって思ったシーンはありますか?

仁木:僕は大喜利をやらない方がよかったのかなと思うときがあります。やってて得したこともありますけど、一発ギャグとか、瞬発性とか、芸人で使う筋肉を鍛えなさすぎたというか。大喜利をやってるイメージで見られることが多いから、とっつきにくいと思われちゃって。今はめちゃくちゃイジられるんですけど、まったくイジられなかった時期もあったんですよ。だからやらない方がよかったのかなと。今でこそわかることではあるんですけどね。

立川:でも大喜利が強いというのも個性だと思いますよ。『ほっとけない学生芸人GP』では大喜利部門の審査員をしたり、『喜利ン児』では講師側だったりしますもんね。

仁木:あと僕はいわゆる松本病だったので、ボソボソと答えるような芸風だったんですよ。それだとただただ元気ないやつだと思われちゃって、今はもうやめました。
松本さんを好きなのは変わらないんですけど、結局ダウンタウンの漫才の松本さんはボソボソとボケてるだけで、普段の企画とか番組収録では一番声出てるなと気付いたんです。僕はあんな天才じゃないですし、あんな風になれないので。ふじこは何かあった?

ふじこ:僕は養成所へ行ってなかったのでちょっと後悔してます。例えば腹から声を出すとか、お笑いの基礎的な部分ができてないなと思います。あと同期がいないので、養成所の同期がいると楽しそうだなって。

立川:プロとして始めたのはいつですか?

ふじこ:2015年の10月くらいです。

立川:じゃあ2015年スタートが多分同期になるんじゃないですか?仁木さんは養成所行かれてましたっけ?

仁木:僕も行ってないです。だからめちゃくちゃ曖昧にしてますね。年が一緒だったらタメ口で喋るし、こういうのは直していかないと思うんですけど、雰囲気でタメ口使っちゃってます。

今1番悩んでること

立川:仁木さんが作った『女の子がかわいいスタンプというLINEスタンプの売れ行きはどうですか? ちなみに僕はめちゃくちゃ使ってます。

仁木:すごい良いわけではないですけど、毎月コンスタントに知らないお金が入ってますね。LINEスタンプも使い勝手ばかり考えちゃって、もっとボケた方がいいのかなと。それでいうとLINEスタンプでイラストうまいねって言われるんですけど、番組とかのアンケートで特技を書くことないのがすごい悩んじゃいますね。イラストももっと上手い人はいるし。

立川:たしかに。でも味があるタッチだなと思います。

仁木:おもしろい特技がないのが悩みです。ふじこに関してはダーツがうまかったりとか、見た目とのギャップで笑いがとれるんですけどね。

ふじこ:コンビならではのみたいなのもまったくないですね。

仁木:それは作らないといけないなと思います。番組のオーディションってそれが多いし、ライブに出たらみんな特技持ってるんですよ。エンディングで「最後ちょっとギャグ言ってもいいですか?」って言ったり。

立川:ありますね。ふじこさんは何か詳しいものありますか?

ふじこ:僕はサウナですね。都内のはもうほぼ行ってて、名古屋とか長野県、静岡県に行ったりします。

立川:サウナって何がいいんですか?

ふじこ:僕は水風呂が好きです。あとサウナ出てから何も考えずにぼーっとしてる時間がめちゃくちゃ好きです。

立川:たそがれてる時間ですか?結構突き詰めたら需要あるかもしれませんね。

仁木:たしかに、サウナの良さわかんないもん。

ふじこ:今ドラマ化したりして、ちょっとブームになってますよね。サウナの資格もとったりして、仕事に活かせるかなと思ったんですけど、今のところ何もないですね。

仁木:資格ってそれを持ってるとなにができるの?

ふじこ:何もできないですね。サウナ施設が割引になるくらい。

立川:どんな問題が出るんですか?

ふじこ:サウナの歴史とか、サウナ施設で倒れたときの救命のやり方とかですね。お金を払えば誰でもできる試験なんですけど、テキストを読み込めば、それがまるまる出る感じです。しかも家で受けられるんですよ。

仁木:めちゃくちゃカンニングできるじゃん(笑)

ふじこ:しなかったけどね。

立川:仁木さんはマリオパーティのネタツイをしてたり、昔のゲームが好きなイメージあります。

仁木:好きですね。ゲームは人よりはうまいと思います。そんなに新しいハードを買うという感じではないですけど、1個突き詰めたらめちゃくちゃできるタイプなので、有野さんとかすごく羨ましいですね。ゲーム配信の人とか10何時間ぶっ通しでやってますけど、僕も結構普通にやったりします。

立川:最近もゲームはやってますか?

仁木:最近は携帯ゲームばっかですね。今はずっとマリオカートをやってます。やりすぎてごはんも食べられないときがあるほど。フレンド登録で芸人とも交換してるんですけど、僕がずっと1位です。やりすぎて。成績に関わらずやればやるほど上がるドライバーランクっていうのもダントツです。めちゃくちゃ時間やってるので、そこは芸能界1位だと思います。

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立川:今後やってみたい仕事はありますか?

仁木:ラジオはやりたいですね。普段聴いてて好きですし。

ふじこ:ピンの仕事だったらクイズ番組に出たいです。『Qさま!!』とか。

立川:ガチで答える方で?

ふじこ:お笑いをやらない番組に出てみたいです。あとゲスト声優とかもやってみたいですね。『クレヨンしんちゃん』とか。

仁木:売れた人がやるやつですね(笑)自分をイラスト化されてやるやつ。やってみたいですね。現状はちょっと難しいかもしれませんけど、地下アイドルが出てるような深夜番組のMCをやってみたいですね。若い女の子たちって振っただけで自分が想像もしないようなおもしろいことが返ってくるので、なんか楽しそうだなと。そこで結果残したら制作の方の目にも止まると思うんですよ。そういうのやってみたいですね。

立川:ライバルと思う芸人いますか?

仁木:僕は今ライブで自分らより出てる芸人のほとんどに腹立ってます。もちろんおもしろいと思うし、おもしろくないのにとは全然思わないですけど、僕らはいまだにめちゃくちゃスベってますからね。自分らが悪いんですけど、「俺らの方がウケたからな」って気持ちで帰られるのが悔しいです。

ふじこ:僕はマセキのシャララは唯一と言っていいくらいライバルだと思ってます。ずっと一緒にサークル活動してたし友達なので仲も良いですし、唯一の同期なので。M-1も僕たちは今年2回戦敗退でシャララは3回戦へ進んだので。

立川:『ウケメン』内でもM-1で2回戦敗退ってイジられてましたね。

仁木:めちゃくちゃイジってくるんですよ。デリケートなところを(笑)

ふじこ:実は僕も傷ついてますね。

仁木:今ある判断材料でしか落ち込んだり喜んだりできないのがちょっと悔しいですね。今ちょうどM-1の時期ですし、ずっと腹立ってますね。あと1ヶ月くらいはこれが続きそうです(笑)

ひみつスナイパー健プロフィール


2015年コンビ結成。サンミュージックプロダクション所属。ボケのふじこのキモキャラを生かした漫才を主に行う。現在、フジテレビ系列で毎月1回放送しているコント番組『ウケメン』にレギュラー出演中。次回は12月6日(金) 深夜1:50〜放送。仁木は複数の芸人とYou Tubeチャンネル『大喜利ペイペイヨチャンネル』で大喜利動画を発信している。


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