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ムラムラタムラ、実は暗いヤツだった?意外と知らない素性を徹底解剖!

目を引く赤い衣装に特徴的なメガネ、しなやかな筋肉、そして大声で繰り出される「もっこりからのりーもこちゃん」という奇天烈なネタ。ムラムラタムラさんと言えば、一度見たら忘れられない存在ではないでしょうか。

今年1月に初出演した「有田ジェネレーション」では、バイきんぐ小峠さんに股間を蹴られ続けながらネタを披露。小峠さんとの絡みは神がかり的な笑いを生み、多くのお笑いファンを唸らせました。その放送回は「TVerの再生回数が、今後これ以上の再生回数を上回ることはほぼ不可能と言われるくらいにゲロゲロにヤバいらしい」と言われています。

そんなムラムラタムラさんはまだまだ得体の知れない存在です。果たしてどんな人間なのか?当メディアが徹底取材してきました!

──本来であれば対面で取材を行いたかったのですが、しばらくできそうになかったのでZOOMで取材させていただきます。

ムラムラタムラ(以下タムラ):ムラムラタムラがどんな人間かを知りたいんですか?

──知りたいです。人には歴史があるって言いますし。

タムラ:たしかに、急にムラムラタムラが土から出てきませんもんね。そういう設定でもいいんですけど…仕方ない!お答えしちゃおうかな。

──ありがとうございます。まずはコンビ時代の話を聞かせてください。どんな感じで活動されてましたか?

タムラ:めちゃくちゃちゃんと漫才とコントやってましたよ。当時はボケでしたね。NSCの頃は漫才をすることが多くて、吉本に所属してた頃はほぼコントでした。

──コンビ名の「ゆーひび」 ってどういう意味なんですか?

タムラ:僕の名前が「ゆうと」なんですよ。相方がひびきなので、簡単にゆーひびでいこうかみたいな。

──相方はタムラさんから誘ったんですか?

タムラ:そうですね。自分の周りで唯一お笑いが好きなヤツだったので、「興味あるんだったらやってみようよ」と誘いました。

──解散した理由や経緯は?

タムラ:結構早い段階で僕がコンビは向いてないと気付いて、「俺多分ピンの方がいいと思うのよ。解散しない?」みたいに言ってたんですけど、「そんな理由じゃちょっと…」と言われて、3年ぐらい続いてました。でもコンビをやるのがストレスだなと思って、相方も「じゃあ仕方ないね」みたいになったというのもあるし、相方が健康上の理由でお笑いを続けられなくなったのも理由の一つですね。彼は今、大阪でゲームクリエイターの仕事してて、次は絵本つくりたいって言ってました。いろいろ好奇心のある人間なんで、今も好きなことはやってるみたいです。応援もしてくれてます。

──ピンになってすぐりーもこちゃんのネタを始めたんですか?

タムラ:はい!即効りーもこちゃんです。

──コンビのときからやった方がいいと思ってたんですか?

タムラ:相方が入院している間もピンで活動してたんですけど、そのときはりーもこちゃんではなかったですね。でもほぼ同じというか、特に大きな意味はなくて、とりあえず大きい声を出すみたいなことはやってましたね。

──初めて見たとき、もっこりと言えば冴羽 獠が浮かんだんですけど、「シティハンター」とか冴羽 獠からインスパイアを受けたりしましたか?

タムラ:「シティハンター」も好きだったんですけど、名前先行なんですよね。この芸名でピンだったら「何かギャグやれよ」と言われるだろうなって。とりあえずもっこりって言っとくかと思ってもっこりでしたね。そこからもっこりだけじゃダメだと思って、もっこりの逆作ろうとして、それがりーもこちゃんですね。

──なるほど。吉本に所属してた頃、お世話になった先輩はいますか?

タムラ:たむけん(たむらけんじ)さんにはめっちゃお世話になりましたね。漫才劇場ができてからピンとコント師の活動の幅が一気に狭まって、結構キツい時期があったんですよ。その頃たむけんさんがたくさんライブを開いてて、僕のことも呼んでくれました。

──いいですね。他にも誰かいますか?

タムラ:いろんな人にお世話になりましたけど、TKFというたむけんさんファミリーがあって、そこにいたガオ〜ちゃんさんはかなりお世話になりましたね。ガオ〜ちゃんさんの実家に行く機会があったんですよ。犬を2匹ぐらい飼ってて、両親がいなくなるからその間犬の面倒を見ながらだったら芸人を呼んでいいよって言われてて、僕も犬が好きなので遊んでたんですよ。それで犬にりーもこちゃんをやって吠えられるという動画を撮ったんですけど、その動画がアップされて半年後にガオ〜ちゃんさんから「お前やってくれたな。あれから(犬の)様子がおかしくなって昨日死んだぞ」と言われましたね。

──言いがかりをつけられたんですね(笑)東京吉本に移籍して、その後フリーになろうと思ったきっかけは何でしょうか?

タムラ:東京は吉本だけじゃないですから、いろんな芸人さんに会いたいと思ったのが大きいですね。あとはやっぱりーもこちゃんが吉本からハミチンしてたので、そのままモロチンということで

──解き放とうということですね。周りから止められたことは?

タムラ:ちょくちょくありましたし、「吉本の方がよかったんじゃない?」とか、今でも「戻ってこいよ」と言われることもあります。でも全然戻る気もないですし、やめて良かったなというのが大きいですね。今こうなってるわけですし。

──「有田ジェネレーション」でホリプロコムからオファーがあったというのを拝見したんですけど、その後他の事務所から直接オファーがあったりするんですか?

タムラ:…0です!ありません。

──どこかに所属したいという気持ちはありますか?以前は浅井企画の事務所ライブに出られてましたが、今も事務所にネタ見せ行ったりもするんですか?

タムラ:今はフリーの方がいいんじゃないかなという感じですね。浅井企画ももう行ってないですし、今はどこも受けてないです。

──ではご自身の思うフリーのメリットとデメリットは何ですか?

タムラ:吉本にいたので事務所の良さも分かりますし、別に吉本が嫌いではないですし、良い事務所だと思いますけど、自分のことを考えたらフリーがいいなと思うんですよね。フリーっぽく活動できる事務所もたくさんあるとは思うんですけど、全部自分で決められるし、誰からも命令されないので楽ですね。メリットは楽。楽じゃないことも多いですけど。

──アニメ関係のお仕事は吉本の頃からされてたんですか?

タムラ:そうですね、ちょくちょくはやってました。それで天津・向さんにちょっと目をつけられて、大阪ではたむけんさんでしたけど、東京では向さんにお世話になるって感じですね。今でもお世話になってます。

──アニメキャラの声真似を生かしたネタはやらないんですか?需要はありそうだなと思いますが。

タムラ:アニメ系のライブ以外ではやってないですね。コンビの時にそういうコントはやりましたよ。声は良いけど顔はキモいみたいな。相方が腐女子の女の子の格好して、僕が人気声優でとうとう生放送で顔出しするってときに、すごい不細工な顔で出てくるっていうネタ。

──なるほど。「ココナラ」というサイトでモノマネの声の販売をしていますが、それはどういう風にやってるんですか?「この言葉を言ってほしい」みたいに依頼がくるんですか?

タムラ:そういうのもありますし、結婚式とかプライベート系も多かったりして「友人がこのアニメ好きなんでこんなせリフでお祝いの言葉をお願いします」とか。1回エロゲーの依頼がきたんですけど、普通に演技が下手っていう理由でダメでした。BL系のやつで、キメて昇天する声がほしいという内容だったんですけど、ちゃんと送ってちゃんと落ちましたね(笑)

──そういうのもあったんですね(笑)たしかにそういった活動はフリーならではですよね。

タムラ:フリーでできることをバンバンやってこうかなと思って、声とかも売ったらちょっとおもろいなあと思って始めましたね。

──では声優の森久保祥太郎さんに公認をもらった経緯を教えてください。

タムラ:ちょうど「弱虫ペダル」のアニメが放送されてたときに、ものまねをやり始めて動画をアップしたら、意外と再生数がのびたんですよ。それで森久保さんのファンの方からご本人に伝わって、森久保さんがラジオで話してくれたんですよね。ラジオがオンエアされた日は僕のところにすごい数の通知が来てました。その流れで弱虫ペダルの公式のラジオに出してもらいましたね。

──森久保さんと共演したとき、どういったことを言われましたか?

タムラ:「僕はわかんないけど、これ似てるの?」とすごい聞いてました(笑)「俺もちょっと声出してみよう」って森久保さんが声を出すんですけど、僕の声が聞こえてるから自分が声を出したときに感覚がおかしくなるらしくて、「あれ?おかしいぞ」と言いながらずっと喋ってましたね。自分の声が目の前から聞こえるという、ちょっと変な現象が起きてました。

「他にも何かできるの?」と聞かれて、子安武人さんのまねしたら「すごい本物だ!本当にそんな感じだし、そんな感じで話しかけてくるよ。」って言ってくれて、「タムラくんができるってことは僕も子安さんできるってことか」ってモノマネやってましたけど、森久保さんは森久保さんでしたね(笑)

──(笑)今の衣装はどういったコンセプトなんですか?

タムラ:「フォートナイト」のスキンをイメージしてます。キャラクターの色使いがいいんですよ。そろそろ衣装変えないとなと思ったときに、ヤフオクで探してたらこれを見つけました。

──キャラクター感があって良いですよね。

タムラ:そうなんですよ。今の自分があるのは衣装のおかげだとめっちゃ思ってますね。衣装はマジで大事だなっていうのは学びました。芸人はおもろかったらいいみたいに思いがちですけど、おもろさもあるけど衣装だなって。衣装を変えれば売れるなって人もいますよね。ちょっと太ってる方が良い場合もあるし、見た目も大事だなって。

衣装の色に合わせて髪も染め直したんですよ。前は黒だったんですけど、多分染めた方がいいんだろうなと思って今金髪です。周りからは「染めたときは嫌だなって思ったけど、染めた方が良かった」という声の方が多かったですね。

──ハイテンションな芸風ですが、普段からテンション高い方ですか?

タムラ:時と場合によりますね。本当にオタクなんで、静かなときはすごく静かです。ちょっと恥ずかしいんですけど、女の子とご飯に行ったとき、僕は楽しそうにしてたんですけど「楽しくなかった?そんなに楽しくない?」みたいに言われちゃって。LINEとかではふざけたりするんですけど、実際会ってみるとつまらないらしいです。本当にうまくいかないことが多くて…勘弁してちょうだい!

──女性に対しては奥手な方ですか?同じような趣味とかで出会いとかは結構多いのかなってイメージありますけど。

タムラ:ありましたけど、全然ダメですよ。ネタ中とは比べたら圧倒的にテンション低いですしね。良い人止まりみたいな。僕がいくとこいかないらしいです。

──どういった女性がタイプなんですか?

タムラ:最近気付いたんですけど、街中で食べ歩いてるところを見かけてドキッとするのは多いですね。

──その人の容姿に関係なくですか?

タムラ:その雰囲気まるごとなのかもしれないです。コンビニのパンとかでもいいですし、アメリカンドッグでもいいんですけど、ただ食べてる人にドキッとしたことはないですね。自転車に乗っててパッと見たとき、ひとりで歩きながら食べてるの見ると「可愛いじゃん」って思います。女の子って多分、どちらかというと食いしん坊って見られたくないと思うんですよ。だからそれを気にしないところとか、結構髪の色とかもガンガン染めまくってる子もちょっとドキッとしますね。自分を貫いてる感じがかっこいいなと。

──ご自身と重なる部分があるんですか?

タムラ:いや、逆かもしれないです。僕は憧れでやってるだけでしかないっていうか。本当は暗いやつなんで、なりたいようにやってるだけであって、本当に自分を貫いてる人とは違うと思います。自分にないものを持っててかっこいいと思うんでしょうね。

──なるほど。最後にムラムラタムラさんの芸人としての目標を教えてください。

タムラ:アメリカに行きたいですね。最終的には世界的な活動をしたいと思います。いろんな人を見てきましたけど、やっぱ偉そうにする人っているじゃないですか。日本はすごく小さいのに、そこで偉そうにしてもしょうがないと言うか、僕も偉そうにしたいからっていうわけじゃないんですけど、世界にはもっとすごい人がいっぱいいますよね。だから世界に挑戦したいと思います。「アメリカズ・ゴット・タレント(America's Got Talent)」には出たいですね。

──世界に通用しそうな感じはしますよね。

タムラ:りーもこちゃんでどこまでいけるか、お遊びですよね。どこまで遊び場が広がるか試してみたいと思います。ジャングルに行ってりーもこちゃん見せて槍で突かれて死んでもいいですし、本当いろんなところに行ってみたいです。

今日はだいぶ真面目に喋っちゃったんであれなんですけど、正直、40歳までくすぶると思ってましたね。最初の取材はちゃんとキャラでやってたんですけど、めんどくさくなってきたんで(笑)これ他のところじゃ言ってないですからね!

ムラムラタムラ プロフィール

1992年生まれ島根県出身のピン芸人。吉本興業に数年所属した後、現在は事務所に所属せずフリーで活動中。TBS「有田ジェネレーション」に度々出演中。

お笑いラジオアプリ『GERA』において『ムラムラタムラのちんちくピカたまラジオ』を毎週土曜日20時配信中。

サポートはすべて今後の運営費とさせていただきます。