大事な限度見本
内作工程や仕入れ品の検査時に色が違う、バリ処理が出来てない、シワが多いなどで製品としてNGとなる場合があります。
色や質感、手触りなど感覚が判断基準の場合、言葉にするより、限度見本を作成します。
これ以下のレベルのものは使いませんよという見本です。
色調光沢標準板、張地見本、縫製の仕上がり見本など様々な限度見本があります。
生産ロットによって色のばらつき、仕上がりのばらつきは必ず生じます。
ロット違いの商品が同じお客様のところに納品され色が違うというクレームにつながります。
生産者も工程の管理を行い、ばらつきを最小にとどめる努力をしますが、人間の目は正直です。
ばらつきを見破ります。
色差計や膜厚計などで数値化できる場合は基準が明確で判定できますが、質感とかシワ、手触りなどは現物見本との差で判断します。
これが判断の分かれるところで、生産者と受入側の言い分が違う場合があります。
そうならないように商品化の前に、双方で納得いく限度見本を取り交わし基準の目合わせが必要です。
限度見本の承認までやり取りをすることにより品質レベルが上がります。
限度見本作成はものづくりのツボです。
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