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しきたりではないが縛られてるもの

調理をすることは、わりかし好きな方だった

でもそれが毎食(毎日三食)となると途端に苦痛になっていった。

仕事をしていた頃はほとんど決まった流れで、朝はコンビニのオニギリや野菜ジュース、昼はパンとコーヒー、夜はコンビニやスーパーのお惣菜、たまに外食だった。

ある日、仕事を辞めてから時間が増えると、そのルーティーンはがらりと変わり、しばらくは散歩がてらコンビニに通って出来合いのものを買ったりしてた。

当然毎日のことなので、たまにファストフードやカップ麺なんかを入れて、それも面倒なときはポテチのみの時もあった。

献立とか買い物とか誰かやってくれないかな

調理をすることは苦じゃないんだけど、献立を考えてそれに合わせて買い物したりするのがすごく面倒だった。
何より一人分の材料は余るし、あまり使わない調味料は悪くなってるのかもわからないまま捨てていた。
ある時は、一週間分の献立を考えて食材を買うみたいなブログを読んで、たまたま一週間分の献立を提案してくれるアプリを発見、それに頼ろうとしたけど一回目から作ったことない凝った料理のオンパレード。面倒くさくて挫折した。

きっかけは一冊の本だった

自分は本当は調理が好きじゃないんじゃないか?と思い始めたときに、たまたまTwitterで土井善晴さんの書籍のタイトルに目が行った。
「一汁一菜でよいという提案」
でもこれを見つけたときは、どれだけ簡単なレシピがどれだけ多く載ってるんだろう。と思って何日かその本に対するツイートやレビューを見ていた。

でもアレコレ見てもよくわからない。
電子書籍ならもう少し早く買っていたと思うけど出てないらしい。しょうがないから思い切って買ってみる。

もっと早く読んでおけば良かった。
これが第一印象。
おいしさではなく、生活スタイルの提案みたいなものだった。
味噌汁はダシを取ることすらいらないと書いてあった。

何故今まで、自分一人しか食べないものをこんなに迷っていたんだろう。
もう長らくインスタント以外で味噌汁を作って飲むことはなかった。味噌というものの存在がなければ、なかなかこういう提案はできないだろう。

この本にあるような作り方で、毎日二食は味噌汁を作ってご飯を食べている。
2週間ほど続いているけど、買う材料の種類や量もなんとなくわかってきた。
体調も体重もいい感じなんじゃないか。

自分を縛ってることさえ見えなかった

これでいい。という言葉に納得できるようなことは今までなかなかなかったように思う。
自分で決めたわけでもない、この料理に対するしきたりのような縛りは自分で解くのも難しい。
こうやって新しい自分に少しでも変われるんだから、本てやっぱり素晴らしいよね。

#一汁一菜でよいという提案

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