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自己紹介をさせてください②—僧侶としての学生生活—

こんにちは。昨日の記事に引き続き、もう少しだけお付き合いください。

無事に大学生になった僕ですが、この時点で僕には明確なやりたいことがありませんでした。というのも、ここまでの進路は全てぼんやりと決めていていたのです。入学した大学も学部も、なんとなくやりたいことがありそうだという感じで決めていました。
その理由は明快です。結局、僧侶としてやってかなければいけないと思っていたから。
具体的な夢だとか、就きたい職業というものを真剣に考えたことがなかったので、大学に入って色々なことに出遅れました。授業を受けてもそれはただ単位をとるための行為としか考えられなかったし、授業以外に何か積極的に活動したりもしませんでした。このままではまずいと思っていた矢先、とあるお誘いを受けます。
それが、大学生向けの浄土真宗の教義を学ぶ勉強会でした。
この場で初めて、僕と同じ境遇の、つまりはお寺を継ぐ予定の大学生と知り合うことになります。彼ら彼女らとの出会いは、非常に重要でした。皆悩みながらも、僧侶である自分と向き合い、真剣に生きていました。
当然、僕は感化されました。同時に、危機感を覚えました。このままでは流れに任せて卒業して、大した収穫も無いままお寺を継ぐことになってしまう...
この時から、僕は自分と向き合うことにしました。今何をして、今後は何をしていくべきなのか。
そして僕は、学業においては教員免許を取得することを目指すことに。そして、僧侶としては今の時代に求められる僧侶像を模索することを始めました。
学部生活の4年間で、前者については目標達成でき、英文学科にいたこともあり英語の教員免許を取得しました。後者については、やっと地図を探し出せた状態、くらいの成果でした。
いざスタートに立ちいよいよ本格的に道を歩んで行こうと思った矢先、思わぬことが起こりました。
半年の闘病の末、住職が往生したのです。
住職は僕の祖父です。僕の父親は離婚していていないので男性の跡継ぎは僕だけです。
当初僕は、大学を卒業したら大学院に進み、数年計画で仏教への理解を深め、その後教員として社会に出てからお寺を継ぐ予定でした。その計画が一気に白紙撤回されてしまったのです。
結局僕の母がお寺を継ぎ住職になり、僕は副住職になりました。同時に宗派関係の大学院に進学し、学びつつ、同時に実践する生活が2019年の4月から始まりました。
そのような生活も1年が経ち、なんとなく落ち着きが見えてきたところです。しかし、僕は今年の4月から半年の休学を決意しました。とある資格取得のためです。(続く)

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