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中国ではライブコマースが消費の主流になっていますが、特にTikTok(抖音 ドウイン)の動画から直接商品が買えるようになっているので、TikTokでバズりがちな、くだらない商品が爆発的に売れています。

优趣优品(優趣優品 ヨウチュイ ヨウピン)というネットショップでは、もともとアヒルの抱き枕を売っていましたが、たまたま作ったハチのぬいぐるみを見て、ネットのフォロワーがそのぬいぐるみを「鲨bee」と名付けたことから、サメとハチのぬいぐるみを作りました。 中国語でサメは鲨鱼(シャーユィ)といいますが、「鲨bee」を発音すると、「シャービー」となります。「シャービー」は中国人が人をののしるときに使う言葉で、下品すぎてその意味をここでは書けません。漢字で書くと「傻逼」となります。「シャービー」と「shark + bee」をかけたぬいぐるみを販売したところ、ぬいぐるみのかわいらしさとのギャップが受けたのか、ぬいぐるみは大ヒットしました。

それに味をしめた店主は、サメ+スイカの「鲨瓜 シャーグァー」、¥(中国でもお金の意味です)+ウサギの「钱兔 チェントゥー」など、次々とダジャレぬいぐるみを売り出しました。ちなみに「シャーグァー(傻瓜)」はバカ、 「チェントゥー」は「前途」と同じ発音になって縁起がいい印象があります。

カメ+ミツバチの「龟蜜 グィミー」というぬいぐるみもあります。「グィミー(闺蜜)」は女性同士の親友のことを言います。こちらはミツバチとカメのこうらが、着脱できる優れものです。 値段は、どれも30元(600円)くらいでお手頃なためか、人気のあるものは数万個販売されています。特筆すべきは、SNSのフォロワーの書き込みから商品開発をして、ヒットにつながっている点でしょう。動きの速い中国では、ビジネスの流れがすでに大きく変化しています。

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