(ナナシス二次創作) To the Azure

 2040年ここはTokyo-7thセントラル地区にある次世代劇場型スタジオ「ナナスタ」、少し前に一世を風靡した777シスターズが、そしてセブンスシスターズがいた場所だった。

 777シスターズは解散した。人気が落ちたりとか、メンバー間の不和とかそんなんじゃない。みんなやりたいことを見つけた。芸能界に残ることを決めたり、家業を継ぐことを決めたり、旅に出ると言った人もいたりとみんな様々だ。僕もコニーさんも驚いたり呆れたりはしたけれど、一切反対はしなかった。

 777シスターズの解散を発表したとき、反応は様々だった。多くのファンはセブンスシスターズの解散を思い出した筈だ。―あのアイドルファンにとっては悪夢のような2年間―せっかくまたアイドル人気が上向いてきたところで...そう思うファンの中には怒りをぶつけようとする者もいた。けれど彼女たちは彼女たちの言葉で、彼女たちの想いをしっかりと届けた。

 幸か不幸か777シスターズの解散後も大きな混乱が起きることは無かった。777シスターズはセブンスシスターズには到底及ばなかった。でも、それで良かったのだと今にして思う。セブンスシスターズはみんなに与えすぎた、そして奪いすぎた...。777シスターズが解散してもアイドル人気は続き、アイドルスタジオも数多くできた。競合相手が増えたことは素直に嬉しいけど、仕事を取るのが大変になってきた。ナナスタのメンバーも様変わりした。新人の娘も多くいる。彼女たちのレッスンも見なきゃいけない。いつも大忙しだ。でもこの人だけは変わらないなぁ、うちの敏腕ジャーマネは。

「ぼーっとしてる間はないず!支配人仕事する気あるの?」今までのことを思い出しながら物思いにふけっていたら突然のコニーさん。ほんとにこの人は、自分のことはいつも棚に上げて...
「コニーさん、僕はもう、いつ支配人を引退するか、最近はそれしか考えてなくて」
半分冗談半分本気だ。そろそろスタッフを増やして、自分は業務に専念しようかなんてことは偶に考える。でもそれは...
「じゃそれは明日にしてよ、今日は大事な大事な仕事があるだから」
このコニーさんが許さないだろう。少しは心配してくれるかと、期待していたけどそんなことはなかった。
「明日は雨みたいだ、辞めるのは晴れた日って決めてるんです」
明日の天気なんて知らない。でもナナスタのみんなが必死に汗水たらして頑張ってる、涙を隠してみんなを笑顔にしようとしてる。その間は僕も頑張らないと。そう思いながら事務所の壁に貼ってある少し色褪せた777シスターズの1stメジャーシングルのポスターを眺めた。
「はぁ...」
コニーさんが呆れたようにため息をついた。顔は見えなかったけど、微笑んでる、僕はそう思った。 (終わり)

稚拙な文章ですが、読んでいただき本当にありがとうございました!
深夜テンションで書き上げたので誤字脱字読みにくいところ訳の分からないところ数多くあったかと思います、本当にすいません。
2040年はハルカゼのMVの舞台ですが勝手に777シスターズ解散させちゃって大丈夫かなと心配です。
あと、支配人とコニーさんの会話はわかる人にはわかるとあるゲームの会話そのまんまです。この会話を二人にさせたいがために頑張りました。
本当によんでいただきありがとうございました。

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