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「考え方」 を 考えよう

※当記事は、 thinkaholic.goat.me からの転載です。(初出:Jul 28, 2016)

あなたは、考える ということを、考えた ことはあるか

多くの人は、「考える」ということについて、真剣に考えないまま生きています。「考え方を考える」ということを、もう少しだけ、ちゃんとできれば、もっともっと、モノゴトはスムーズに進むはずなのに・・・。いったいぜんたい、どうして、そんなことになってしまうのでしょうか。

おそらく「もっと考えなさい」「しっかり考えなさい」という指示が、非常にあいまいな表現になってしまっており、指示された方どころか、指示した方にとってさえも、何を目指しているのかが、明確ではないことが原因なのでしょう。

考えるとは結果ではなく、過程(プロセス)だ

考えるというのは、思いつく、とか、ふと気づく、という瞬間的に発生した事象のことを意味しません。

考えるということは、プロセスです。

Aだから、B。Bだから、C。あるいは、Xではないから、Y。という風に、論理的に整理された道順を歩くことでなんらかの結論に辿り着く。この「目的地に向かって歩く行為」が、考えるということです。

そうすると、「ちゃんと考える」ということは、1. 目的地を決める 2. 道筋を定義する 3. 道筋通りに歩く、 4. 目的地にたどり着く、の全てを漏れなく確実にこなしている、ということなんですよね。

考える訓練をしよう

考えられる人と、考えられない人の違いは、考えるということが才能ではなくスキルであると認識し、そのスキルを磨いているかどうかによって生まれます。

考えられる人になりたければ、まず、日常生活におけるあらゆることに対して「結論への道筋」を考えるように心がけることから始めましょう。

ランチに何を食べるのか。を考える際に、「カレー」「ラーメン」「牛丼」と思いつくまま上げていき、なんとなくこれかなーと思ったものを食べる人生は楽しいかもしれませんが、そこには考えるプロセスがありません。

この場合、すなわち「まず、候補を洗い出す → 上がった候補を評価軸に則って評価する → 一定条件を満たしたものを選定する」といった風な「考える順序」を最初に明確にすることが、考え方を考える訓練になります。(あるいは「まずノックアウトファクターを決定する → ノックアウトファクターに抵触しない候補を洗い出す」という手順を最初に踏んでおくのも良いでしょう。「昨日、中華を食べたから、中華はダメ」とか「アレルギーがあるから、生魚は食べられない」とかいうことを、最初に明確化しておく、ということですね)

いま、この時から、はじめよう

考える練習を一所懸命やろう、と言われても、馬鹿らしいなとか、面倒だな、とかいう風に感じてしまうかもしれません。

もちろん、そういう生き方もアリです。気にしなくて大丈夫です。考えられないからと言って、死ぬわけじゃありません。

しかし、やりたい仕事に就きたいとか、もっと稼げるようになりたい(=良い給料をもらえる仕事に就きたい)とかいう場合には、考える能力が少なからず求められます。

さぁ、思い立ったが吉日です。ぜひ、この瞬間から、出会うすべての物事を順序立てて捉え、目的の達成に向けて順番通りに思考するということに、トライしてみてください。

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