批判って、疲れちゃうよね

批判って疲れるよね。
何かを批判すると、心の中に黒い炎が灯る感じがするよね。あんまり、精神衛生上、よろしくない。

しかも、正しく批判しようとすると、全部調べないといけない。
政府の補償制度を批判したいなら、マスクと10万円以外に、何をやっているのか?を調べないといけない。
ある国のやり方を礼賛し、別の国のやり方を批判するなら、両国の違い(地理的条件、人口、文化、そして法制度)を調べて、理解しないと比較が成立しない。
そういうことをしないで、一面的に「目に見えた何か」を槍玉にあげて批判するのは、批判ではなく、単なる感想文。論理性ではなく、好悪の感情に依る所が多い。
好悪と、善悪は、別物。混ぜてはいけない。

でも、まぁ、批判するにあたって、そんなに真面目に物事を調べる人はほぼいない。
また、調べていけばいくほど「あれこれひとすじなわではいかない事情がある」ということも分かるので、頭ごなしに「ダメだダメだ」と騒ぎ立てるようなこともしなくなる。
なので、多くの場合、たいして調べもしないで騒ぐ人が目につくことになる。
もう一度言うけど、それは、批判じゃない。

スターウォーズ エピソードⅦ「フォースの覚醒」を見た人が、あれやこれやと批判していたが、その批判された内容のほぼ全ては、その後のエピソードで回収された伏線だった。(その巧拙はさておいて)
これから先、まだ2作作られることがわかっている作品を、1作目の時点で「設定が稚拙だ」「こんなのスターウォーズじゃない」とか批判しちゃうのって、客観的にみておかしいじゃないですか。(もともと、エピソード9までの連作だって知らなかった、とは言わせないぜ)

僕たちは、いま、連作映画のシリーズ中盤にいるわけですよ。しかも、撮影現場にいて、ちょい役で出演したり、照明をかざしたり、大道具を作ったり、お弁当を用意したりしながら、一緒に映画を作ってるわけです。
だからさ。批判ではなくて、「良い作品を作り上げるために、どんな協力ができるか」を考えたらいいと思うんだよねー。

ゴールデンウィーク最終日、のほほんと過ごしましょう。

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