赤い公園ラストライブ  沁み沁み感想

先日赤い公園のラストライブに行ってきました。
大学時代の知り合いからチケット取れたら一緒に行かないかと誘われて、幸いなことに当選して行くことができたのですが、僕にとっては初めて行く赤い公園のライブだったので最初で最後の赤い公園のライブとなりました。

僕にとって赤い公園は気づいたら長い間聞いていたバンドって感じです。
曲を聴くと聞き始めた当時を思い出す曲とかバンドってあるじゃないですか?そんな感じです。
「のぞき穴」はロキノン系にハマり始めた受験生のころ、「猛烈リトミック」は大学1・2年生の頃、「熱唱サマー」はバイト掛け持ちして忙しかった頃。「赤飯」は一人暮らし始めた1Kのアパート。
ライブでトータル20曲以上演奏したと思うんですけどどれ聞いても思い出す景色があるくらいには赤い公園とは長い付き合いだったんだなぁとライブで初めて気づきました。解散ライブだけあって余計にしみじみしてしまった。

聞き始めたきっかけはたまたまyoutubeで見つけた「のぞき穴」という曲で、ガールズバンドでこういう不思議で迫力のあるバンドは聞いたことが無くて当時は、ほー変わった感じ(良い意味)のバンドだなって思っていただけだったけど出てくる曲をたらたら聴いているうちにすっかりはまってしまった。
赤い公園は本当に表現の幅が広いと思っていて、明るい曲も暗い曲も、ラウドもメロウを表現できていて、聞いていて飽きが来ない、曲もキャッチーだけど単調じゃない本当に素晴らしいバンド。飽きないからいつも新鮮で新曲出るたび進化してると思って気づいたら結成して早12年。
いつかライブは行きたいなーとか思ってもたもたしているうちに悲報が入ってしまい、解散することになってしまった。

初めて生で聞いた赤い公園の感想は「めちゃめちゃすごい!!めちゃめちゃうまい!!」でした。語彙力を完全に失いました。これが解散ライブなんてほんとに悔やまれるし、もっと早くに行っとけばよかったと後悔も同時に感じるくらい迫力満点、凛々爛々なパフォーマンスでした。

サポートメンバーを入れてのライブもとても良かったし、3人だけでやってた(即興バンド名:さんこいち?)曲のアレンジもシンセとか打ち込みをいれたイマドキな感じでみんなとっても才能があるなぁと思った。

途中で津野さんが亡くなって解散することへ対してメンバーひとひとりからコメントがありましたが、中でも個人的に印象的だったのがベースの藤本さんのコメントで、

津野さんは心配性だからうちらの代わりに先にあっち側へ行って様子見してくれているけど、
残された人は物語のページをめくることができる、書き足すこともできる、破くことも、やくこともできる、なんでもできるんだ。

こんな感じのことを言っていた覚えがある。
解散はファンよりも当メンバーが一番つらいだろうし、この人たちは本当に赤い公園というバンドが好きで好きでたまらないんだなと思った。つらいけれど生きる強さをこのコメントから感じ取れて、彼女たちは亡くなった人の思いものせて前へ進んでいる強さを感じざるを得なかった。

コロナでいろいろと制約されているけどなんでもできるんだ。
好きなバンドは今!配信でも聞きにいかないと!

いくつもの好きだったバンドが気づいたら解散していたとなるなか、解散の瞬間、彼女らの人生の分岐点の瞬間に立ち会えたのはとても光栄なこととも思っている。みんな才能が溢れているので何らかの形で音楽を続けてほしいと思うし、聴きたい。

赤い公園は解散したけれども間違いなく僕の中では定期的に聞き返すバンドとなることだろう。


ありがとう赤い公園。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?