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周瑜公瑾について語ろうと思う。

突然のことで申し訳ございません。
年始に友人とアウトプットをしなければいけないよね。その一つとしてブログを更新するべきだよね。という話になり、いや全くその通りと反省しきりだったのですが、それでは何を語るのが良いのかと考えた結果、自分の好きな物について語るのが一番良いという結論にたどり着きました。

しかしながらいきなり突拍子もないものから語り始めてもついてきてくれる人が少ないのも事実。
ということで何かしらの流行りとの交点を探した結果、私の好きなゲームFateはサムライレムナントについに登場した三国志の三大軍師の最後の一人、周瑜の話はどうだろうとなったのです。ちょうどFate/GOでサムライレムナントのコラボも始まっていることだし、タイミングがいいのでは?と内心ほくそえんでいたのですが、関連が深い三国志系サーバントはまったく注目されておらず、どうやらコラボでは出てこなそう。
そこは残念に思いつつ、いつかFGOに出てくることを願ってこれを書きたいと思います。

私の好きな三国志は三国志演義と呼ばれるもので、中国の三国時代の歴史書をもとに後世の歴史家がある程度の誇張を含めてまとめたもの、という認識です。
それぞれ正史と演義と分けて呼ばれますが、日本における三国志はほぼほぼ演義を元に構成されており、日本の大体の人が知っている三国志といえば
演義を指すものと思っているのですが、時々正史を元にした話が加わってくるので、もうごちゃまぜに三国志()でまとめていいのかなと乱暴に楽しむことにしています。
自分の感覚の話ですが、曹操が主人公として描かれるのが正史、関羽を主人公として描かれるのが演義で思っておけばいいのかなと。
中国人は関羽が大好きで大好きすぎて神様にしてしまうほど。横浜の中華街に商売の神としてまつられているのは有名ですよね。
なんで商売の神かは突っ込みたくなりますが。

三国志という名前の通り舞台となる国は当然3つあるのですが、そのうちの一つ魏の盟主が曹操、蜀の筆頭武将が関羽なので、三国志を読み進めるとその二つの国が主な舞台となるのですが、これから語る周瑜は最後の一つの国、呉の軍師となります。
周瑜の活躍で有名なのは赤壁の戦いで、レッドクリフとして映画にもなっているのでご存じの方も多いのかなと思いますが、三国志としてみた場合に呉の国はどうしてもマイナーな印象がぬぐえません。それは前述の通り主人公の国では無いのが理由でしょう。
私はレッドクリフの映画は見ていないので申し訳ないのですが。

三国志の軍師というと、蜀の諸葛公明、魏の司馬仲達、そして呉の周瑜公瑾の名前が上がります。
私の中でのこの3人はとても対照的で、同時にその国を表していると感じています。
大儀、大志、民のためという大義名分の名のもとに国(漢)を存続させようとした蜀の軍師諸葛亮は、三顧の礼の儀を以って劉備に仕え、争いを鎮めるために国を一つにする理想を掲げ南北を精力的に征します。
実力があれば敵であれども登用した才能こそが国を良くすると信じた魏、の軍師司馬懿は、その卓越した権謀術数で諸葛亮の侵攻を食い止めるも、魏国内で政的に不利になり引退させられ、それでは国を救えないとやむなくすべての権力を握り、やがて子孫が晋の国を起こします。

では周瑜は?
彼の功績は何といっても赤壁の戦い曹操と対峙し、勝った。それに尽きます。
三国志は曹操の物語です。その曹操が負けるというのは並大抵の話ではありません。一時は中華という国を手中に収めかけた曹操に数少ない負けを与えた周瑜の理念はただ一つ「親友の孫策のために」です。
呉という国は実は国としてのまとまりとしては危うく、ただの地方豪族の集まりであったと言われています。後に軍師として蜀を完膚なきまでに打ちのめす陸遜は孫家に対してそれほど忠誠を持っていなかった話も上がるくらいです。
そんな国において周瑜はただただ孫策のために己の才をふるい、孫策の死後は孫権を補佐します。群雄割拠という言葉が似合う三国志の世界であれほどの才能を持ちながら、国を興すことはなかった「王佐の才」が周瑜です。

「断金の交」周瑜と孫策の関係性を表す、二人が結束すれば金属をも断ち切ることができるという言葉。そしてそれは、呉という国も表す言葉なのではないかと、周瑜が好きな一個人としては思うのです。
英雄煌めく三国志の世界において、周瑜が好きな人が増えてくれることを願っています。


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