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英文法の小径

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毎回、一つの文法項目について、意の赴くままに説明を試みた散文を掲載中。
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2024年4月の記事一覧

【英文法の小径】would〈助動詞〉

今回は、現在形 will の意志や習慣を表す用法に対応する、過去形 would の使い方について見ていきましょう。 a.  She wouldn’t accept my apology. b.  The door wouldn’t open.would も will 同様、過去における主語の意志を表すことがあるが、その場合は例文 a. のように、たいてい否定形 wouldn’t で用いて、拒絶を表す。「彼女は私の謝罪をどうしても受け入れようとしなかった」 例文 b. のよ

【英文法の小径】will〈助動詞〉その二

今回も、will の別の顔、単に未来のことに言及するのとは異なる用法に注目することにします。 Jane will listen to music in her room for hours.「ジェーンは自分の部屋で何時間も音楽を聴いていることがよくある」。人が自発的に行うことは繰り返されることになるので、意志を表す will の用法から、習慣を表す用法が生まれるのは自然なことかもしれない。 Bob WILL leave his clothes all over the f

【英文法の小径】will〈助動詞〉その一

以前にも何度か触れているけれど、何事も最初の出会いが肝心、第一印象というのは強く残るもの。will という語について言えば、未来に関する情報(特に未来の予測)を伝えるときに使う用法がそう。 今回は、will のもう一つの顔、意志を表す用法に改めて目を向けてみましょう(以前の記事はこちら)。 I’ll meet you outside the hotel in half an hour. 今、30分後にホテルの外で会うことに決めたことを相手に告げている。つまり、ここでの

【英文法の小径】used to〈助動詞〉その三

今回は[used to]の否定文と疑問文における形の確認です。 I didn’t use to like broccoli. Did you use to live in Tokyo? 一般的には、普通動詞として扱って否定文や疑問文では ‘did’ を用います。なお、'I didn’t used to' や 'did you used to' のような綴り(過去形が2つ連続する)を目にすることもありますが、これは多くの人が正しくないと感じているようです。 She use

【英文法の小径】used to〈助動詞〉その二

This building used to be a cinema.全国的に映画館数の減少が言われるようになって久しい(ちなみに「映画館」は特にイギリス英語で cinema、アメリカ英語では movie theater)。例文に描かれているような状況も決してめずらしくはない。 このように、今では存在しなくなった過去の状態について述べるときにも[used to]という表現を用いることができます。つまり、[used to]は動作を表す動詞だけでなく、状態を表す動詞と共に使うこと

【英文法の小径】used to〈助動詞〉その一

I used to go to bed early.人の生活スタイルというものは変化する。例えば5年前はそうしていたけれど、今はこうしているというぐあいに。この「以前はそうしていた(けれど)」と言いたいときによく用いるのが[used to]という表現です。 この表現は今ではもう行われなくなった過去の習慣を表すため、[used to]を使うと現在との対比が明瞭になる。上の例文では、話し手が早く寝る習慣をもうやめてしまったことが示唆されている。 I get up at 7 o

【英文法の小径】be supposed to〈助動詞〉

今回取り上げる[be supposed to]という表現は、表面的な意味=日本語訳自体は難しくはないけれど、その意味合いに注意しなければならないことがあります。 英和辞典などには、suppose という動詞の訳語として「思う/考える/推測する」などが載っていることからもわかる通り、その受動形を用いた[be supposed to]は、一般に思われていること/多くの人に信じられていることについて述べるときに用いることがある。 ただ、このとき、「実のところはよくわからない」あ