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英文法の小径

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毎回、一つの文法項目について、意の赴くままに説明を試みた散文を掲載中。
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2024年3月の記事一覧

【英文法の小径】had better〈助動詞〉その二

今回は、[had better]のさまざまな形式を整理しておきましょう。 You'd better go to the doctor. [had better]が言及するのは近い将来(あるいは、現在/未来)のことですが、動詞の形は常に過去形 had(have better … )で、くだけた話し言葉では縮約形の ‘d better を用いるのがふつう。後には to なし不定詞=動詞の原形が続きます。 You’d better not go to work today.

【英文法の小径】had better〈助動詞〉その一

I think all drivers should/ought to wear seat belts. 車を運転するときはシートベルトを着用すべきだという意見を述べた文。ここで should や[ought to]の代わりに[had better]を使うことはできるのだろうか?この忠告に従わなければ、場合によっては命を落とす危険さえあることは確かなのだから、[had better]でもいいのでは …? ここで三度(?)登場する使い分けの基準があります。それは、述べられて

【英文法の小径】should/had better〈助動詞〉

You’d better go now or you’ll be late.再び、何事もはじめが肝心。had better =「〜したほうがいい」、should =「〜すべき」。最初のインプットがこんなふうだと、 誤解が生じてもおかしくはないかもしれない。日本語の響きからすると、「すべき」の方が「したほうがいい」よりも強い(気がする)。 ところが … should も[had better]も、人に忠告するときに用いるけれど、その度合いは[had better]の方が強い。