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とりあえず「情報収集」という問題

よくわからない時に情報を集める

私たちは知らない領域のビジネスをする際、「まずは情報を集めろ」と教わります。

そう言わない人を知らないくらい、「まずは情報収集する」ということは、一般的にビジネスにおいて「とても信頼できる武器」として広く認知されています。

実際に「情報収集をする」ということはとても大事なことなのですが、この「まずは情報を集める」というアクションを少し見直してみませんか。

ボールを蹴る


サッカーを上達するためにボールを蹴ることはとても大事です。

でもボールを扱うににしても、「どのように練習するか」によってスキルの上達速度は大きくかわるはずです。

サッカーの監督においてもチームを強くする監督もいれば、弱体化させてしまう監督もいます。(サッカーの監督だったら、クロップが好きです。)

「ボールを蹴る」ということが全てを解決しないように、「情報を集める」ことを無闇に神聖化する必要はありません。

「情報を集める」問題点

では「情報を集める」とは問題点はなんでしょうか。いや実際は「情報を集めること」に問題はないんです。

問題となるのは「何をすればわからないから情報を集める」という状況であり、その状況では一生懸命に情報を集めた後で、「さて、この集めた情報をどうしよう」という事になりかねません。

その結果として、場当たり的な議論・判断が進む経験を皆さんはお持ちではないでしょうか。

まずはどのような議論をしたいのか。


「どのような方向の議論をしたいのか、どのような検討を深めたいのか」という仮説を持つことが大事であり、その上の情報収集が大事です。

それなく、場当たり的に「A」の情報を集めて、次は「B」の情報を集めてと続けていくことで、理想のゴールにつくことはやはり難しいものです。

まずは仮説を。

データ分析でも同様の状況が発生しがちなのですが、「女性が多いから、女性向けに!」といった形で、意思なくデータを集計して出てきた数字から意思決定するのはとても危険です。

もしかしたら子供の比率に特徴的なデータがあるかもしれませんし、そこには男性向けに潜在的なマーケットがあるかもしれません。

何をしたらよくわからない中でその解決策として「情報収集」をおこなうと、結果として「よりわからなくなる」ということは多々あることです。

分析でも情報収集でも「まずは仮設をたてることから始める」というルールを忘れないようにしてください。



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