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「光る君へ」への長い道のり ~『第14回 「星落ちてなお」振り返り』(その4)(ネタバレ)~[2545文字]

大河ドラマ「光る君へ」 第14回『星落ちてなお』 の振り返り、その4です。

※以下より、第14回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第14回をご視聴ください🙇。

■[第14回『星落ちてなお』 振り返り]その4

為時ためときの屋敷ー。民の女の子、たねに字を教えているまひろ。
たねが帰っていくのと入れ違いに、市女笠のききょう〔ファーストサマーウイカ〕がやって来てくる。

ききょう「まひろ様。誰ですの?今の汚い子」

まひろ「文字を教えている子です。それはもう、賢くて・・・」

ききょう「(驚いた顔をする)あのような下々の子に教えているの?」

まひろ「ええ。文字を知らないために、ひどい目に遇う人もおりますので・・・」

ききょう「なんと物好きな・・・」

屋敷に入り、出されたお茶を飲むききょう。

ききょう「先日の和歌の会は、つまらぬものでございましたわね。あのような姫たちが私は一番嫌いでございます。よりよき婿を取ることしか考えらえず、志を持たず、己を磨かず、退屈な暮らしもそうと気づく力もないような姫たち」

まひろ「そこまでおっしゃらなくても・・・」

ききょう「まひろ様だって、そう思いでしょ」

まひろ「少しは・・・」

ききょう「私は宮中に女房として出仕して、広く世の中を知りたいと思っておりますの」

まひろ「それはききょう様らしくて、すばらしいことでございます」

ききょう「まひろ様に、志はないの?」

まひろ「私の志は、先ほども申しましたように、文字の読めない人を少しでも少なくすることです」

ききょう「この国には、我々貴族の幾万倍もの民がおりますのよ。そのことをご存知?」

まひろ「存じてます。されど、それで諦めていたら何も変わりません」

ききょう「そうでございますか・・・(立ち上がる)私は、私の志のあめに、夫を捨てようと思いますの」

まひろ「は?」

ききょう「夫は女房に出るなどという恥ずかしいことは、やめてくれと申しますのよ。文章や和歌は、うまくならずともよい。自分を慰める女でいよと。どう思われます?下の下でございましょ」

まひろ「されど、若君もおられますよね」

ききょう「息子も、夫に押っつけてしまうつもりです。息子にはすまないことですが、私は私のために生きたいのです。広く世の中を知り、己のために行きることが、他の人の役にも立つような・・・。そんな道を見つけたいのです」

ききょうを見つめるまひろー。

数日後ー。

字を教えていたたねがやって来るのを待ち続けるまひろ。

いと「今日は来ないのですか?」

まひろ「どうしたのかしら?」

いと「どうせタダで教えているんですから、よろしいではないですか」

まひろ「そんな・・・。宣孝のぶたか様みたいなこと言わないで」

いと「まっ・・・(笑みを浮かべる口を隠して去っていく)」

まひろは字を教えていたたねの家に行く。たねは両親と畑仕事をしていた。

畑仕事の手を止めるたねを見て、休むなと突き飛ばす父親。思わず声を出すまひろにむかって、父親は文字を教えることはやめてくれ、自分たちはお偉方の慰み者ではない、と言われるのだった。

内裏では、検非違使庁の改革案を出し続ける道長が、道隆みちたか〔井浦新〕から、叱責を受けていた。

道隆みちたか「幾度も却下したではないか」

道長「諦めません。検非違使庁のしもべは、裁きの手間を省くため、罪人をひそかにあやめておりまする。そのような非道を許せば、国はすさみます。民が朝廷を恨みます」

道隆みちたか「罪人は罪人である。どのように処されようと、我らが知ったことではない。身分の高い罪人は共をつけて流刑に処し、時が過ぎれば都に戻れるようになっておる」

道長「身分の高い者だけが人ではありませぬ」

道隆みちたか「お前はもう権中納言ぞ。下々のことは下々に任せておけばよい。(話を変えて)定子さだこ〔高畑充希〕を中宮にする」

道長「え?円融院の遵子のぶこ様が中宮としておられますが」

道隆みちたか「中宮の遵子のぶこ様には皇后にお上がりいただき、定子さだこ様を中宮になし奉るつもりじゃ」

道長「皇后と中宮が並び立つ前例は、ありませぬ」

道隆みちたか「前例とは、何だ?そもそも、前例の一番初めは前例などなかったであろうが」

道隆みちたか、信長みたいなもの言いやね (´﹏`)

道長「されど・・・」

道隆みちたか「公卿たちを説得せよ」

道長「できませぬ」

道隆みちたか「これは相談ではない。摂政の命である」

本来、中宮というのは、皇后の別称、皇后=中宮 だったんですよね(´﹏`)

道隆《みちたか》にすれば、自分の権力基盤を強くするために、娘の定子さだこを中宮にする必要があったんやね ( º言º)。

でも、太皇太后、皇太后がいて、中宮にも遵子のぶこがいるので、それが出来ない。だから、皇后と中宮を分離させて、遵子のぶこを皇后に、定子さだこを中宮にした、と。後に、道長がこれを・・・(´﹏`)

歯を食いしばりながら、道隆みちたかのもとから下がっていく道長。

夜ー。同じ月を見ながら、まひろも道長も己の無力さを痛感していた。

内裏ー。実資さねすけ〔秋山 竜次〕ら公卿たち。

実資さねすけ「皇后と中宮が並び立つなど、前例がございませぬ」

藤原顕光あきみつ「ありえぬ」
藤原公季きんすえ「ありえぬ」
源重信「ありえぬ」

実資さねすけ「(道長を見る)中納言殿・・・」

道長「ありえぬ・・・と存じます」

藤原為光ためみつ「皇后はさきのさきの帝のきさき。中宮は今の帝のきさき、ということであるならば、あるやもしれませぬがな」

雅信まさのぶ〔益岡徹〕「ありえぬ」

実資さねすけ「断じて、ありえませぬ」

頷く道長。

ナレーション:「そしてその数日後」

道隆みちたか定子さだこ様を中宮にお立てすることといたします。お上、いかがでございましょう」

一条天皇「朕は定子さだこを中宮とする」

眼をむく道長。

ナレーション:「道隆みちたかの独裁が始まった」

次回、どうする実資さねすけ(´﹏`)

いや、日記に書くやろ ( º言º)。

以上で『第14回 「星落ちてなお」の振り返り』は終了です(´-`)。

最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。

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