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「光る君へ」への長い道のり ~『第14回 「星落ちてなお」振り返り』(その4)(ネタバレ)~[2545文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第14回『星落ちてなお』 の振り返り、その4です。
※以下より、第14回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第14回をご視聴ください🙇。
![](https://assets.st-note.com/img/1712827199455-NlFA5ruF6O.png?width=1200)
■[第14回『星落ちてなお』 振り返り]その4
為時の屋敷ー。民の女の子、たねに字を教えているまひろ。
たねが帰っていくのと入れ違いに、市女笠のききょう〔ファーストサマーウイカ〕がやって来てくる。
#光る君へ
— ファーストサマーウイカ (@FirstSummerUika) April 7, 2024
ききょうさん pic.twitter.com/aDB9iMrmXu
ききょう「まひろ様。誰ですの?今の汚い子」
まひろ「文字を教えている子です。それはもう、賢くて・・・」
ききょう「(驚いた顔をする)あのような下々の子に教えているの?」
まひろ「ええ。文字を知らないために、ひどい目に遇う人もおりますので・・・」
ききょう「なんと物好きな・・・」
屋敷に入り、出されたお茶を飲むききょう。
ききょう「先日の和歌の会は、つまらぬものでございましたわね。あのような姫たちが私は一番嫌いでございます。よりよき婿を取ることしか考えらえず、志を持たず、己を磨かず、退屈な暮らしもそうと気づく力もないような姫たち」
まひろ「そこまでおっしゃらなくても・・・」
ききょう「まひろ様だって、そう思いでしょ」
まひろ「少しは・・・」
ききょう「私は宮中に女房として出仕して、広く世の中を知りたいと思っておりますの」
まひろ「それはききょう様らしくて、すばらしいことでございます」
ききょう「まひろ様に、志はないの?」
まひろ「私の志は、先ほども申しましたように、文字の読めない人を少しでも少なくすることです」
ききょう「この国には、我々貴族の幾万倍もの民がおりますのよ。そのことをご存知?」
まひろ「存じてます。されど、それで諦めていたら何も変わりません」
ききょう「そうでございますか・・・(立ち上がる)私は、私の志のあめに、夫を捨てようと思いますの」
まひろ「は?」
ききょう「夫は女房に出るなどという恥ずかしいことは、やめてくれと申しますのよ。文章や和歌は、うまくならずともよい。自分を慰める女でいよと。どう思われます?下の下でございましょ」
まひろ「されど、若君もおられますよね」
ききょう「息子も、夫に押っつけてしまうつもりです。息子にはすまないことですが、私は私のために生きたいのです。広く世の中を知り、己のために行きることが、他の人の役にも立つような・・・。そんな道を見つけたいのです」
ききょうを見つめるまひろー。
朝ドラの主人公タイプ、ききょう。
— ナツキ シノブ (@ntksnb) April 7, 2024
次回、ききょうの定子様ムーブ来ちゃう⁉︎
めちゃ楽しみなんですが!
(第14回感想絵 1/2)#光る君へ#光る君絵 pic.twitter.com/B8K5u5SsE3
「わたしはわたしのために生きたいのです。広く世の中を知り、己のために生きることが他の人のためになるような、そんな道を見つけたいのです」
— たられば (@tarareba722) April 7, 2024
ききょう(清少納言)のセリフがまひろ(紫式部)のこれからの生き方を示唆するきっかけのひとつになる展開、熱いな。。。#光る君へ
数日後ー。
字を教えていたたねがやって来るのを待ち続けるまひろ。
いと「今日は来ないのですか?」
まひろ「どうしたのかしら?」
いと「どうせタダで教えているんですから、よろしいではないですか」
まひろ「そんな・・・。宣孝様みたいなこと言わないで」
いと「まっ・・・(笑みを浮かべる口を隠して去っていく)」
まひろは字を教えていたたねの家に行く。たねは両親と畑仕事をしていた。
畑仕事の手を止めるたねを見て、休むなと突き飛ばす父親。思わず声を出すまひろにむかって、父親は文字を教えることはやめてくれ、自分たちはお偉方の慰み者ではない、と言われるのだった。
内裏では、検非違使庁の改革案を出し続ける道長が、道隆〔井浦新〕から、叱責を受けていた。
道隆「幾度も却下したではないか」
道長「諦めません。検非違使庁のしもべは、裁きの手間を省くため、罪人をひそかにあやめておりまする。そのような非道を許せば、国はすさみます。民が朝廷を恨みます」
道隆「罪人は罪人である。どのように処されようと、我らが知ったことではない。身分の高い罪人は共をつけて流刑に処し、時が過ぎれば都に戻れるようになっておる」
道長「身分の高い者だけが人ではありませぬ」
道隆「お前はもう権中納言ぞ。下々のことは下々に任せておけばよい。(話を変えて)定子〔高畑充希〕を中宮にする」
道長「え?円融院の遵子様が中宮としておられますが」
道隆「中宮の遵子様には皇后にお上がりいただき、定子様を中宮になし奉るつもりじゃ」
道長「皇后と中宮が並び立つ前例は、ありませぬ」
道隆「前例とは、何だ?そもそも、前例の一番初めは前例などなかったであろうが」
道隆、信長みたいなもの言いやね (´﹏`)
道長「されど・・・」
道隆「公卿たちを説得せよ」
道長「できませぬ」
道隆「これは相談ではない。摂政の命である」
本来、中宮というのは、皇后の別称、皇后=中宮 だったんですよね(´﹏`)
道隆《みちたか》にすれば、自分の権力基盤を強くするために、娘の定子を中宮にする必要があったんやね ( º言º)。
でも、太皇太后、皇太后がいて、中宮にも遵子がいるので、それが出来ない。だから、皇后と中宮を分離させて、遵子を皇后に、定子を中宮にした、と。後に、道長がこれを・・・(´﹏`)
歯を食いしばりながら、道隆のもとから下がっていく道長。
夜ー。同じ月を見ながら、まひろも道長も己の無力さを痛感していた。
『光る君へ』14話。それぞれのやり方で志を実現しようとするまひろと道長(ききょうもそうだな)の前に立ちはだかる、下々の者のことなど知ったことかという道隆の独善的政治と、「俺たちはお偉方の慰み者じゃねえ」という当の庶民からの反撥。階級社会の描き方がシビアだわ……。
— 千街晶之 (@sengaiakiyuki) April 7, 2024
#光る君へ が作劇術としてすごいなと思うのは、たとえどんな天才だったとしても、あの藤原道長といえど、あの紫式部といえど、いきなり世の中を変えることはできない、という挫折をしっかり描いているところなんだよなあ。…
— たられば (@tarareba722) April 8, 2024
内裏ー。実資〔秋山 竜次〕ら公卿たち。
実資「皇后と中宮が並び立つなど、前例がございませぬ」
藤原顕光「ありえぬ」
藤原公季「ありえぬ」
源重信「ありえぬ」
実資「(道長を見る)中納言殿・・・」
道長「ありえぬ・・・と存じます」
藤原為光「皇后はさきのさきの帝の后。中宮は今の帝の后、ということであるならば、あるやもしれませぬがな」
源雅信〔益岡徹〕「ありえぬ」
実資「断じて、ありえませぬ」
頷く道長。
ナレーション:「そしてその数日後」
道隆「定子様を中宮にお立てすることといたします。お上、いかがでございましょう」
一条天皇「朕は定子を中宮とする」
眼をむく道長。
「朕は定子を中宮とする」
— たられば (@tarareba722) April 7, 2024
道長が…これ(参議で通ってなくても帝がOKすれば政策を通せる)を、、、見ている。。。。学んでいる。。。「あ、これ、やっていいのね」。。。#光る君へ
ナレーション:「道隆の独裁が始まった」
次回、どうする実資(´﹏`)
いや、日記に書くやろ ( º言º)。
![](https://assets.st-note.com/img/1712827249509-p7MxAczrSN.png?width=1200)
以上で『第14回 「星落ちてなお」の振り返り』は終了です(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。
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