「光る君へ」への長い道のり ~『第18回 「岐路」振り返り』(その2)(ネタバレ)~[2107文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第18回『岐路』 の振り返り、その2です。
※以下より、第18回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第18回をご視聴ください🙇。
■[第18回『岐路』 振り返り]その2
4月27日、内裏。
一条天皇「正二位 右大臣 藤原朝臣道兼をもって 萬機をあずかりもうさしむ」
ナレーション:「一条天皇は道兼〔玉置玲央〕を関白とする詔(みことのり)を下した。道隆の死から17日後のことだった」
道兼の屋敷ー。
道兼「公任の屋敷で荒れていた俺を救い上げてくれたお前のおかげだ」
道長〔柄本佑〕「そのようなこともございましたね」
道兼「お前を右大臣にするゆえ、これからも俺の力になってくれ」
道長は頭を下げる。
道長「救い小屋のこと、公の仕事としてください」
道兼「もちろんだ」
道長「兄上なら、よき政ができましょう」
小さく笑う道兼。
道兼「父上に、もはや恨みはない。されど、あの世の父上を驚かせるような政をしたいものだ。まずは諸国の租税を減免し、新規の荘園を停止しよう」
道長「兄上なら必ずや。では、これで」
立ち上がって、道長を見送る道兼。
道兼の足元がふらつく。
5月2日、内裏ー。
ナレーション:「この日、道兼は関白就任の慶賀奏上の後、清涼殿に向った」
公卿たちを従え、御簾の外に控えた道兼。
道兼「恐れ多くも、関白に拝されたる鴻恩に謝しまつり、臣道兼、その務めに身命を賭して当たる所存にござりまする」
一条天皇「朕が意を奉じ、国家万民のため、その力を尽くすべし」
道兼、ぎこちなく頭をさげ、そして、虚ろな目で立ち上がる。
道兼に向き合う公卿たち。廊下を下がる道兼だが、突然、前のめりに崩れる。駆け寄る道長。
御簾に囲まれた部屋に、道長。
道長「兄上、薬師を連れてまいりました」
道兼「近づくな。俺は疫病だ。悲田院で見た者たちと同じである」
道長「ご無礼」
道兼「やめろ!お前が倒れれば、我が家は終わる。二度と来るな」
ときどきは道綱のことも思い出してやってください・・・(´-`)
道綱に託す時点で終わってない?( º言º)
道長「疫病でも治る者もあります」
道兼「出ていけ!早く。俺を苦しめるな。行け!」
涙がにじむ目で道長を見据える道兼。
部屋から出ていく道長。
死を目前にし、読経を続ける道兼。
道兼「俺は・・・浄土に行こうとしておるのか?ハハ・・・ハハハ・・・。ぶざまな・・・こんな悪人が。ハハ・・・ハハ・・・ハハハハハハハ・・・」
廊下で足を止めた道長。
道兼「ハハ・・・ハハ・・・ハハハハハハハ・・・(せきこむ)」
道長は道兼のもとに引き返し、咳き込む道兼を背後から抱きしめる。
ナレーション:「関白の慶賀奏上から7日。道兼は35歳で世を去った」
朝げを楽しむ、伊周〔三浦翔平〕兄弟と高階貴子〔板谷由夏〕。
隆家〔竜星 涼〕「七日関白とは情けないな」
伊周〔三浦翔平〕「よくぞ死んでくれたものだ」
貴子「父上がお守りくださったのですよ」
伊周「母上、私が関白になれば、我が家の隆盛は約束されたも同然。私には、跡をつがせる息子も、帝に入内させる娘もおりますゆえ、どうぞご安堵なさいませ」
土御門邸、夕暮れー。
床に仰向けになった虚ろな目の道長。
そっと見ている倫子〔黒木華〕。
為時〔岸谷五朗〕の屋敷ー。
屋敷の縁にまひろ〔吉高由里子〕立ち上がりと為時。
為時「敵(かたき)とは言え、これでよかったとは思えぬのう・・・。さぞや・・・無念であったろう」
月明かりの庭に目をむけたまひろ。立ち上がり、母の形見の琵琶を持ってきたまひろは、縁に座り直す。
まひろ「(心の声)あのお方の罪も無念も、全て天に昇って消えますように」
琵琶を弾くまひろー。
ナレーション:「道兼が死んでから、僅かひとつきの間に、道長、伊周を除く大納言以上の公卿は死に絶えた」
西暦995年、大納言以上の公卿は死に絶えた。南極大陸に道長、伊周を除く大納言以上の公卿全員を残して・・・(´-`)
それやと全員生き残っとるやん( º言º)
ということで、長くなりましたので、『第18回 「岐路」の振り返り』その2は、その3へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。
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