[読書記録]『偶然短歌』著:いなにわ・せきしろ(927文字)

図書館で借りた2016年出版の本です。

偶然短歌をご存知でしょうか?

著者のひとり、いなにわ氏によれば、『一見、何の変哲もない普通の文章の中に、偶然57577のリズムが含まれている』、その箇所を、詩的である等のなんらかの理由で『「短歌とみなしたものを著者は「偶然短歌」と呼ぶことに』したのだそうです。

つまり、文章の記述者がまったく意図せず、大真面目に記述した文章の一部を切り取られたうえに、あまつさえそれに『偶然短歌』なる名称をつけられ、こうして書籍化されたということです。うわぁ、嫌だなぁ😱。

当書籍では、埋もれている偶然短歌を探し出す文章の元情報として、「ウィキペディア」を使用したそうです。
但し、「ウィキペディア」は常に更新されているので、もしかするとこの本が出版された時点では存在した『偶然短歌』は今は消えているかもしれません。

変わったことを思いつくなぁと思いますが、こういうことに熱中できるのも極上の贅沢なのかも知れません🙂。知らんけど😆。

ではどんな文章が偶然短歌として選ばれているのかをご紹介します。
57577のリズムで区切りつつ詠んでいただければ幸いです😆。

フクロウが鳴くと明日は晴れるので洗濯物を干せという意味

Wikipedia「フクロウ」より

衛星は天気予報でお馴染みの気象衛星ひまわりである

Wikipedia「日本の宇宙開発」より

ごみとほほ同義であるが、鉄屑や紙屑などは物価が高い

Wikipedia「屑」より

霊的な恐怖に耐える、日本の伝統的なゲームの一種

Wikipedia「肝試し」より

コンコース横には りそな銀行の現金自動預け払い機

Wikipedia「阪神競馬場」より

番組で採用されたハガキには、面白かった順にバカウケ

Wikipedia「欽ドン」より

亡霊は、この殺されたカラカラの母親であるガラガラである

Wikipedia「ロケット弾(ポケットモンスター)」より

丸められ、パン粉の中に叩きつけ、卵を混ぜてじっくり揚げる

Wikipedia「ビターバレン」より

57577のリズムで区切ると、ワビ・サビと言いましょうか、不思議な余韻が心に残りますが、これは日本語ならではのものでしょうか🤔。
まぁ、だからどうしたのひと言で済んでしまいそうですが😆。

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