[読書感想]『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』著:わび(2390文字)

技術というか、メンタルダウンした方の体験談、という感じでしょうか^^;

自衛官だった著者がパワハラ上司によってメンタルダウンして、そこから回復した過程で得たノウハウを書かれた本となります。

よく言われる言葉で、『うつ病などのメンタルの病気は「心の風邪」』って
ありますよね。
あれは半分あっていて、半分間違っているとボクは思うんですよね。

つまりですね・・・。
心が強い弱いとか関係なく、風邪みたいに誰でもが、かかっちゃう病気なんです!。

風邪みたいに2,3日寝てれば治る、なんてチョロい病気じゃないんです!

完全にもとの状態に戻るなんてものすごくレアなんだから、パワハラとかでメンタルダウンさせたヤツは、取り返しのつかないことをしたってことの自覚を持てよ!

世間では、やれ心が弱いからだとか、数日休めばOKとか思っている人が多いですが、それは全くの間違いで、風邪のように簡単にかかるけど、回復するのはとても大変な重たい症状だということをわかって欲しいのですよ。

あまりにも、メンタルの病気に対して、理解のない大人が多いので込めるんですよね。会社の部長クラスの人は、メンタルヘルスケアの資格くらい取って欲しいですね🤔。ちなみにボクはもってますが、平社員です😭。

それはともかく、困ったことにメンタルダウンの原因は人それぞれなので、(完全ではないけれど)回復に至る道のりも人それぞれ。
だからこの本を含めいろんな、メンタルダウンから回復した体験本がありますが、あくまでも参考例として読んだ方がいいのでしょうね。

ではさっそく、読んでみて心に残ったことなどを。

🔲メンタルダウンからの回復は、仕事以外の小さな達成感の積み上げ

  著者は、筋トレやランニング、御朱印巡りなどの小さな達成感を積み上げる生活を心がけているそうです。
 なんでもいいのです。10分の散歩でも、公園の砂場でしこをふむでも。 
 毎日でなくてもいいから、できそうなことを、続けていって達成感を感じることが大事だと思います。

🔲「正しい道」ではなく、「楽しい道」をいく
  社会では謎のビジネスマナーとかいうのがあって、「こうしないといけない」、「こうするべき」という枠の中に、はめられてしまいがちですが。
 著者は言います。

 『人生はどの道に進むか、どのように攻略していくか、自分の考え次第で
 なんでもできます。

 『目の前の仕事や評価に一喜一憂するのではなく、自分の生き方に
  合わせて環境を選ぶ。
  人間関係に振り回されず、去る者は追わずでいく。

 
迷ったら正しい道じゃなく、楽しい道を。だいたい進む方向があってればOKなんです。

🔲「まあ、いいか」は魔法の呪文
  
著者が言うには、メンタルを病む理由のひとつに人や組織への依存や
  お金やモノなどへの執着、があるそうです。
  これは誰しもありますが、過度な依存・執着は禁物なのでしょう。
 
 そんなときは「まあ、いいか」とつぶやくといいそうです。
 「まあ、いいか」は、なんとなくタモリさんが言いそうな言葉ですね^^;。

🔲効率的に仕事をすすめる6つの方法
 著者があげている以下の6つの方法、これは仕事に限らず、それ以外でも使えそうですね。
 ①全体を俯瞰する
 ②優先順位を決める
 ⓷時間を区切る
 ④中間目標を設定する
 ⑤明日できることを今日しない
 ⑥70%で一度確認

🔲「何を言うか」と同じくらい、「何を言わないか」が大事
 
これは著者がリアルやSNSで得た教訓のようです。
 ①あまり知らない分野(とくにお金や政治関係)は意見しない
 ②相手の宗教や信条など、デリケートな内容は慎重に
 ⓷「あるべき」諭をふきかざさない

 まぁリアルでよく知っている相手ならば事情は異なるかも知れませんが、
 あえて地雷を踏む必要はないということらしいです。

🔲自分を助けられるのは、結局自分だけ
 これは他人はあてにならない、という意味では無くて、支えてくれる人は必要なんですが、最後は自分で、一歩踏み出すことが大事だということだと思います。

 『励ましや支えだけではメンタルダウンのどん底からは這いあがれ
  ません。今、毎日を幸せに過ごせているのは、思い切って自分で
  行動したからです

🔲仕事は「目的」ではかう、あくまで「手段」

 よくお金は、目的でなく手段(ツール)と言われますよね。
 でもそういう人も、仕事は目的じゃなくて手段とはなかなか言えなさそうですね。これは日本人の道徳観があるのかもしれません。

 もういいんじゃないのかなぁ。割り切って、仕事もお金も、人生という
 ゲームを楽しむための手段って言いきっても。
 大事なのは自分の人生であって、それを愉しく生きることが目的ならば、
 仕事もお金も目的のための手段ですよね。
 手段だから自由に選択できる。手放したり手元に置いたりするのは、
 それぞれの自由なのです。
 
🔲撤退戦がいちばんむつかしい だから日頃から注意しよう
 
 
著者がいうところの、死ぬほど苦しいときのサインは以下のものです。

 ・ごはんがおいしくない
 ・休日に動けない
 ・布団に入っているのに全然寝付けない
 ・嫌な記憶がグルグル巡る
 ・なぜか涙が出てくる
 ・「死ぬ」という選択肢が頭をよぎる 
 『このサインが出ていたら、決して見逃さずただちに撤退してください

 リアルの戦争でも撤退がいちばんむつかしいので、少しでも早く気が
 付くようにして、そこからなりふり構わず速やかに撤退するのがいい
 のでしょうね。
 難しいのはわかりますが、でもしないと自分が倒れちゃいます。
 
他にも多くの体験的ノウハウが書かれています。
全てが自分にあてはまらないでしょうけれど、参考として読むぶんにはムダにはならないのではないかと思います。 


長~~い人生(最近は100年らしいですね。長いなぁ💦)、どうせなら、
愉しく生きていきたいですよね😆。

  

 

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