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旧市庁舎+ビアリクの家(@テルアビブ)

テルアビブはWhite Cityと呼ばれ、白亜の街並み全体が世界遺産に登録されています。1920年代から30年代にかけて、バウハウス様式に強い影響を受けた曲線的でモダンな建築が典型的。ところが、テルアビブのどの辺を指して「白亜の街並み」というほどのものなのかいまいちピンと来ないんです。建物は今でも使われているので統一感のない看板で覆われているし、そもそも色褪せたり朽ちていて「白亜」という感じでもないし・・ 

そんな中、噴水のあるビアリク広場を中央に、円形に並ぶ旧市庁舎・ビアリクの家・Liebling Hausの並びにはたしかに白亜感があります。

旧市庁舎

旧市庁舎は、2009年からテルアビブ歴史博物館として使われています。歴史博物館とはいっても小さな展示。初代市長として有名なMeir Dizengoffの執務室と、かつてのテルアビブの生活を場所毎に市民から集めた写真展示が行われています。

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1938年から1980年まで、テルアビ中心部には動物園があった。動物たちのエピソードとともに、歴史的な市庁舎の階段にヘビが這っていたり、ディゼンゴフの執務室にはリスがいたり。これはおもしろい。

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かつての市庁舎近辺。写真は"revealing the hidden city"というプロジェクトにより、コミュニティセンターを拠点にして市民により、家庭のアルバムから集められたもの。

ビアリクの家

旧市庁舎を中心として、右手にあるのが「ビアリクの家」。

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ハイーム・ナフマン・ビアリク(1873- 1934)は、1924年にテルアビブに移住してから34年に没するまで、この家で暮らしました。ヘブライ語で書いた国民的詩人としてイスラエルで有名です。

ビアリクのことを一つも知らなくても、内装がとにかくきれい。1階は生活を垣間見、2階ではビアリクの生涯、作家や政治家との社交を写真と解説から見ることができます。

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Trumpeldor墓地

なお、詩人ビアリクや初代市長ディゼンゴフなど、建国期の名士の多くが、今回取り上げたふたつの博物館から歩いてすぐのTrumpeldor墓地に葬られています。


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