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おすすめ中華BL紹介⑥〜千秋編〜

皆さんこんにちは、あっくんです!新しい年が始まったとテンションを上げてたらいつの間にか1月も終わってました、本当にあっという間ですね!

さて、今日は先日ラジオドラマが完結したばかりで2シーズンでなんと2000万回再生突破している梦溪石先生原作の『千秋』について紹介したいと思います!古風中華BL、年上攻めです、繰り返します、年上攻めです!

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中国語読みだと、「チェンチュウ」ですが、日本語読みだと「せんしゅう」でしょうか。でも、パッと見るだけだと「ちあき」ですよね。(あっくんも初見はなぜか「ちあき」と読んでました…)

ちなみにこちらの作品、2月8日から3Dアニメがスタートし、実写化も決定しています!ラジオドラマはシーズン1第三話まで無料、原作は21章まで無料公開されています。興味がある方、是非ラジオドラマと原作を是非!

と、いうことでここから先、ネタバレもありますのでお気をつけて〜〜!!

原作はこちらです!


1、原作者〜夢溪石先生〜

原作者夢溪石先生のWeiboはこちら→https://weibo.com/u/1847300583?refer_flag=1005055013_&is_hot=1

今回紹介する『千秋』の他にも、『無双』や『天下』、『成化十四年』など、梦溪石先生の作品は古風BLが多くあります。この中でも『無双』は既にラジオドラマ化、アニメ化、実写化が決定していて、『成化十四年』はラジオドラマが1シーズン、ジャッキーチェン監修でドラマ化しています。(『成化十四年』のラジオドラマは面白かったのですが、実写化は個人的には全く好きになれず…)

読みやすく、緻密にストーリーが練られており、苦境を打破したり、底辺から這い上がるキャラクターたちはとても魅力的です。今回の主人公、沈嶠と晏無師のように性格が完全に真逆な二人の時もあれば、無双のように企み深くいかに相手をの裏をかくかを考えまくっている二人が主人公の場合もあります。そして、主人公だけではなく、その周りを取り囲むサブたちも見どころの一つだと思っています。極悪人もいれば、悪から善へ動いた人もいて、本当に様々で生き生きとしています。そして、何よりも主人公たちのメインストーリーの裏で進んでいく世界。古風BLだと、主人公たちの周りで世界が広がっていることが多いです。なので、基本的に王朝ものでなければ、当然関わりがないのでその裏でどのような政治が行われているのか、なんてというのは見ることができません。しかし、夢渓石先生が書くストーリーでは、そういった世界も作中に姿を現します。『千秋』の二人も足を突っ込むことになりますが、これがまた本当に細かく、実際に起きた歴史の事件なのでは?!と思うくらいに圧巻されます。

個人的な感想ですが、夢渓石先生のキャラクターたち、名前が若干難しい子が多い気がします。『千秋』に出てくるキャラの何人かは普通に名前が読めず、ラジオドラマでも声優さんたちが苦戦するほどでした。あと、エロがほぼない。『天下』という作品は少しありましたが、他は本当にほぼないです。するっと終わります。ここはPriest先生と似ていますね。なので、ちょっと物足りない!と感じるかもしれません。

ではでは、ここから先は『千秋』について書いていきたいと思います!あらすじ以外は盛大にネタバレも含んでいるので、大丈夫な方だけお進みくださいね!

2、あらすじ&登場人物

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道教の一派である玄都山を司る掌教(一派の最高権力者)・沈嶠は敵との戦いに敗れ、崖から落とされてしまう。なんとか九死に一生を得て、目を覚ますと自身が失明しており、記憶どころか、身体もかなり弱くなっていたことに気づいた。自らを助け、「師尊」と名乗る男・晏無師に悪事を働くよう指示されたものの、沈嶠は従わず、そのため身元だけ告げられて弱り切った身体のまま放り出されてしまう。世間を彷徨う中、沈嶠は善悪に触れていくうちに、自分が当初負けてしまったことにも原因があることを知る。徐々に元の力を取り戻し、悪意や裏切りに塗れた世界でもがきながらも、純粋に善を信じ続ける沈嶠。「誰もが悪の面を持っている」と信じている魔教・浣月宗の宗主である晏無師は、自分と対等に戦えるライバルが欲しいがためだけに、沈嶠にちょっかいをかけてあの手この手を使って相手を陥れ、善心を捨てさせようとする。しかし、裏切られても、手酷く扱われても、その度に強くなり、めげずに立ちあがり善良な心を失わない沈嶠に、いつの間にか心を惹かれていくーー

「本座がこの一生で、一目を置いている者は多くない。譲歩しようと思う相手に至っては全くいないが、唯一お前だけは違う」原文より

番外を含めて全部で142章ですが、ストーリーはテンポよくさらりと読めます!実体書は4巻ありますが、番外編は収録されていません。なので、番外編まで読みたい場合は、上記の晋江のリンクで課金が必要です!

キャラクター紹介

・沈嶠(シェン・チャオ) 受け

愛称;阿嶠(アーチャオ)。玄都山の掌教であり、かつて最強と呼ばれた男・祁鳳閣の一番才能のある二番弟子。武術の天才であり(結構負けず嫌い)、優しい心を持つピュア男子(耳元で低く囁かれるだけで顔を真っ赤にするくらい)。禁欲的で俗世に交わらないようないかにも道士と言った雰囲気で、美しい顔立ちをしている。物語スタート時は怪我のため病弱かつ盲目。身に付けていた武力を全て失い、どん底に落とされても希望を失わず、打ちのめされるたびに強くなっていく。裏切られても相手が窮地に陥れば助けに行くというスーパーお人好し

ちなみにですが、容姿は、原作で「目を閉じていれば神仏のようで、目を開ければこの世の全ての優しさが溢れ出す」「透き通り、この世のものとは思えない風采を持ち、白く肌が滑らか」「少し着飾るだけで傾国傾城の美人になる」と描写されています。超絶美人

・晏無師(イェン・ウースー) 攻め

魔教・浣月宗の宗主。傲慢で眼中無人、周りの人を見下しており、沈嶠と同様に武術の天才で、世間最強を目指している。崖の下で沈嶠を拾い、魔の道へ誘おうとするも断られる。沈嶠が俗世の悪に飲まれることを期待して付き纏い、たまに手助けをして距離を縮めていき、相手が全幅の信頼を寄せたところで裏切るというクソ野郎。しかし、そんな晏無師を沈嶠は許し、彼が最大の危機に陥ったところを助ける。自分に裏切られても助けてくれる相手に驚き、初めて晏無師は心が揺らぐのを感じる。

ちなみに晏宗主は、こめかみあたりの髪が白くなっている50代ですが、修練により若々しい姿をしています。いわゆるイケオジの部類ですね。しかもエロ魔人。世間知らずで修練しか頭にない沈嶠に、あの手この手を使ってセクハラをします。大人気なさNo1


3、千秋のここが萌えオブ萌え!

※ここから少しネタバレが多くなります、気になる方はすっ飛ばしてくださいね!

・病弱美人な沈嶠

沈嶠はスタートから大怪我で失明しており、体が弱っています。そのためちょっと手を交わすだけで吐血して気絶するほどです(ちなみに、気絶した時のほとんどは、晏無師に抱っこされます)基本的に前半の沈嶠に対する描写は「顔色が真っ青」「紙のように白い顔色」というものばかり。しかし、体は弱っていても、その心は強く、逞しく優しいまま。自分も大怪我しているのに晏無師への気遣いも忘れない。苦しくても、相手が困っていれば助けようとする。八方美人とはこの人のことだろうなっていう感じの完璧な子です。そりゃ、晏無師も落ちるわな。でも、ご安心ください。物語が進むにつれて、徐々に体力を取り戻していきます。

・ちょっかいかけないと済まない晏無師

ぼんやりしている沈嶠にご飯を強引に食べさせたり、口移しするぞと脅してみたり、手を撫で腰を撫で、気絶するほど(無理やり)キスをしてみたり、飼っている子鹿に阿嶠と名前をつけて沈嶠の前で呼んでみたり。そんなちょっと可愛らしい小学五年生みたいなちょっかいをかけていたかと思えば、今度は大怪我している沈嶠に構わず「本座と手合わせをしろ」と遠慮なく攻撃を仕掛けたり、沈嶠を敵に差し出したりと、なかなか「こ、こいつ頭大丈夫か…?」と思わせるような行動に出る攻め・晏無師。ラジオドラマの弾幕でも「SJB(中国語「神经病(頭おかしい)」の頭文字をとったものです)」と流れるくらい。結構理解しがたい行動の数々をする彼ですが、ライバルが欲しい一心、善を信じない、という背景を考えれば、まぁまぁ…いやわからん。なんでだ。でもまぁ、そういうSJBな晏宗主だからこそ、魅力も増すのかなと思います。

・成長するキャラクターたち

沈嶠は崖から落とされるまで、挫折を知らない、いわゆる「優等生」で、山に篭り俗世から離れて、情も欲も知らない、ひたすら修道をするという日々を送っていました。そこで突然外の世界へ放り出され、弱った体を引きずりながら、切られ、捨てられて、体の痛みだけではなく心の痛みも味わい、沈嶠は辛酸を嘗め尽くします。報われない善意がある事を知ってめげそうになっても、心を折らせることなく、沈嶠は逞しく強くなります。そんな中で、かなり印象的だったのが、後半で沈嶠が言っていたこちらのセリフ。

「この世の多くのことは、どれくらい力を尽くしても、全く報われないこともある。これを分かった上で尽力しなければ、傷つくのは君なんだ」

初期の純真ピュアな沈嶠では言い得なかった台詞。世間を見通し、それでも善意を忘れない彼だからこそ、晏無師も恋に落ちたんだろうなと思います。

また、極悪非道無情の極みでもある晏無師は、沈嶠を初めはライバルどころか虫けらくらいにしか思っておらず、どうすればお高くとまっている綺麗な顔をした道長の相手が善の心を失い、魔の道に堕ちるのかと本当にいろんな事をしかけます。初期では「私とともにいる資格があるのは、私と対等に戦える者だけだ」と言い放ち沈嶠を手酷く傷つけます。しかし、それでも自分をと呼び、危機的な場面になっても助けに来てくれる沈嶠に心を打たれ惹かれ、誰にも礼を言ったことがないのに、沈嶠に初めて、「ありがとう」と言えるようになります。無情な晏無師が、情を持ち始めていくこの流れ、必見です!

・晏無師の○○○○、沈嶠の○○○

途中で晏無師は敵に図られ、大怪我をします。目を覚ますとなんと、3人格に精神分裂、いわゆる多重人格になってしまうのです。幼子の謝陵(シェー・リン)、優しい阿晏(アーイェン)、そして晏無師。この中でも特に謝陵、めちゃくちゃ可愛い。50代のおじさんの体ですが、心は幼子。沈嶠を「美人哥哥(美人なお兄ちゃん)」と呼んだり、飴ちゃんをねだったり、そして沈嶠の姿をした飴細工をもらって嬉しそうに食べたり、もうなんなんだこの可愛い生き物は…!作者様あなたが神か。ありがとうございます。ある意味ショタ化ありがとうございます。なので、謝陵が消えることになり、怪我しても涙を流すことがなかった沈嶠は涙を流し、晏無師はヤキモチを焼くことになります。やっぱり可愛い。

そしてすでに二人が結ばれて道侶になった番外編では、ショタっこ沈嶠が時間を超えて現世へ、大人沈嶠が過去へ行くというストーリーがあります。「もうすぐ7歳」な6歳の沈嶠は可愛すぎるがあまりに晏無師にちょっかいをかけられからかわれます。いや、待て、おっさんお前6歳児になにしてるんだよ。一方で大人の沈嶠は…ここ、結構泣けます。是非ラジオドラマで聞く、もしくは原作でお読みください!

4、メディア展開

・ラジオドラマ

千秋

https://www.missevan.com/mdrama/22906

全2シーズンでラジオドラマが製作されています。シーズン1の3話まで無料で聴けます。この前完結したばかりですが、このラジオドラマ、めちゃくちゃクオリティが高いです。監督の柯暮卿先生は相当原作を読み込んだようで、メイキングではとても細かくキャラクターの気持ちや動きなどを解説していて、原作ファンの代表者か!!となりました。BGMは鳥肌が立つようなもので、戦闘シーンはラジオドラマではなかなか出せないほどの臨場感に溢れています。BGMはタイトルコールから鳥肌が立つようなものばかりで、エンディングはヘビロテしたくなるほど良い曲です。

沈嶠を演じる夏磊先生は声が優しく透き通っていて、禁欲的な美人の沈嶠そのものです。前半は沈嶠が弱っているため常に荒い息を繰り返し(喘ぎ)ながら話をしているのですが、ゼイゼイ喘ぎすぎて夏磊先生、まさかの酸欠を起こし、目の前が暗くなったために収録をストップ、という逸話があります。また、吐血シーンは弾幕でカウントされるのがもはや定番なので、ぜひ何回吐血したのか、数えてみてくださいね!

晏無師を演じる呉磊先生(さはんの沈清秋役も演じてます)はもはや歩く声のフェロモン。ヘッドホンで聴くと重低音がずしっと響くくらい、セクシーでしかないです。ちびっ子謝陵も呉磊先生がそのまま演じているのですが、ショタ声、萌えでしかないです。本当に同じ人なのか!?と疑いたくなるくらい天使。ここの三人の演じ分けはもうさすがとしか言いようがないので、是非聞いてみてください!

ちなみに、原作では8文字しかなかった初夜、ちゃんとラジオドラマで番外編として入れられています。しかもちゃんと1分近くある。最高か…。ここ、番外編まで聞いた方、よーーく聞いてくださいね。すごくかすかに、ある言葉を言っているので。ここ、本当にラジオドラマ制作チームに感謝。(ちなみに感謝の意を持っていたのは中国のファンも同じだったようで、監督の柯暮卿先生へ「エロシーンありがとう」の旗が贈呈されていました)

・アニメ

山河

2月8日からWeTVで3Dアニメが放送スタートします。なんと!日本語字幕がついています!!!以下予告です!

ストーリーはBL部分を除いたものになりますが、ほとんど同じ流れです。結構珍しいことなのですがなんと、ラジオドラマと同じキャストなんです!更新のタイミングなどはまだ特別に知らせがないので、おそらく中国と同じかと思われますが、未確定です。中国では、毎週月曜日、中国時間10時更新なので、みなさん是非チェックしてみてくださいね!!


以上、つらつらと熱を入れて書いてしまいました、千秋!皆さんが少しでも興味を持っていただけたらと思います!ではでは、今回はこちらにて失礼いたします!気になる作品、オススメしたい作品などありましたら是非教えてくださいね!


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