おすすめ中華BL紹介④〜銅銭龕世編〜

みなさんお久しぶりです、あっくんです。9月になりましたね、なんだかあっという間でびっくりします!今回は最近ラジオドラマを聞いて萌え死にそうになった作品、木蘇里先生の『銅銭龕世』を紹介します!今まで紹介してきた中で初の、人外BLです!

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まずタイトルですね、こちらは中国語では「铜钱龛世(トンチェンカンスー)」と書きます。日本語読みにすると「どうせんかんせ」になるでしょうか。普通にこの龛の文字、読めませんでした。

現在ラジオドラマが猫耳FMでシーズン2が毎週土曜日更新で、絶賛連載中、シーズン1はなんと再生回数1300万回を突破している超人気作です。下にリンクを載せておきます。ラジオドラマはシーズン1第三話まで無料で聴けて、原作は二十二話まで無料公開されています。興味がある方、是非ラジオドラマと原作をご購入くださいー!

と、いうことでここから先、ネタバレもありますのでお気をつけて〜〜!!

1、あらすじ&登場人物

原作はこちら

数年に一度ある天罰を受ける日、龍である薛閑は雷に打たれ弱っていたところを図られ、全身の骨を奪われ筋を剥がされ、龍体を失った。自分の体を探し出さなくては。半年後の冬、紙を憑代にできるくらいに漸く回復し薛閑は、寧陽県にある町医者江氏の邸宅で腰に銅銭を5つ繋げた飾りをつけた年若い僧侶・玄憫と出会う。出会い頭に天よりも高い自尊心をへし折られ、薛閑は玄憫に敵意を抱くも、ひょんなことから旅を共にすることに。コイツ、すげぇムカつくけど、なんか憎めない…。徐々に、薛閑は冷静沈着で言葉少ない僧侶に心を惹かれていきーー。


全部で100章、中華BLにしては短く、文章もかなり読みやくわかりやすいものになっています。全編を通してサイドストーリー4つを解決していきながら、龍とお坊さんが龍の体を探し、龍を陥れた人物は何か、陰謀を解き明かしていきます。ワトソンとホームズみがあります、ただし、この二人の場合、寡黙なホームズとめちゃくちゃおしゃべりなワトソンといったところでしょうか。また、この4つのサイドストーリーかなりかなり、泣けます。笑って泣ける、たくさんの感情が詰まっている作品です!

キャラクター紹介

・薛閑(シェー・シェン)受け

伝説の生き物・龍であり、元々のサイズは街一個分を一足で破壊できるくらい。食べることが大好きな食いしん坊の方向音痴。道は食べ物屋さんで覚える派。プライドが高く、見下される(物理的に)のが大嫌い。口が悪くておしゃべり。最初は高級紙を憑代にしており、ぺらんとした人型の紙に目玉と口がかかれたものだった。玄憫のことは基本的に「ハゲ頭」と呼ぶ。

・玄憫(シェン・ミン)攻め

記憶を失った寡黙な僧侶。なぜ自分がここにいるのか、元々何をしていたのか、何ひとつ分からない。腰に赤い紐に5つの銅銭をつなげた飾りをつけている。法術などは簡単に済ませる派。わがまま龍に対しては比較的に寛容である。薛閑のことは「災厄」と呼ぶ。気を失ったりすると性格が変わるが、首筋にあるホクロに触れると戻る。

サブキャラたち

・江世寧(ジャン・スーニン)

大人しい性格の真面目な書生の霊。心配性で医学をメインとした江家の長男。両親の元に暮らしていたが、とあることで命を落としてしまった。両親の魂が来るのを待って一緒に成仏しようと彷徨っていたところに、薛閑に出会う。同じく紙の体を与えられ、願いを叶えて成仏するべく薛閑たち共に旅をすることに。お化けのくせにお化けが怖い。薛閑を「先祖様」と呼び、逆に「本の虫」と呼ばれている。

・陸廿七(ルー・ネンチー)

街の外れに盲目だが占術に長けている兄・陸十九(ルー・シージョウ)と暮らす少年。生きてる。見た目は8、9歳程度だが、実はもう15歳。気性が荒く、頭に血が上りやすい。十九は廿七が幼い頃にその父が拾ってきた捨て子であり、溺れた十九を助けるため陸父が亡くなり、以降二人で寄り添い暮らしている。十九は占術に長けていたが、ある日突然いなくなってしまい、廿七は訪ねてきた薛閑たちと兄を探す旅へ出る。

・石頭張(シートウジャン)

本作のギャグ担当のおじさん。人間。超がつくほどのビビリだが、かなりのお人好し。静かに暮らす腕がいい石匠だったが、ある日突然拉致されて龍の骨で剣を作らされた。そのため、薛閑の逆鱗を買い、拉致された場所へ薛閑たちを案内するべく旅を共にする。なんかいつも一人で楽しそうなおじさん。どこでも生きていけそう。


2、ここが最高に萌え!銅銭龕世

☆涙なしには読めないサイドストーリー

銅銭は上のサブキャラクター達をメインとしたサイドストーリーが4つあり、どれもかなり泣けるものです。(石頭張はちょっと別ですが)母愛、兄弟愛、友情、そして、夫婦愛。さまざまな愛の形が描かれており、それらを見守っていく中で、薛閑と玄憫もお互いの気持ちに気づいていきます。

例えば、一番最初のサイドストーリー「金元宝」。これは母からの愛をメインとした章です。財と名声に目が眩んだ地主が、なりふり構わずいろんな手を使って自分の母親を陥れ、報復を受ける、という話です。また、続くサイドストーリー「盲卦子(盲目な占い師)」は、廿七とその血の繋がっていない兄十九の間のぎこちなくも深い兄弟愛。お互いを思っているけど、うまくそれを伝えられない、もどかしさ、そして苦しさ。それが緻密に描かれています。


☆龍の七(?)変化

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薛閑は最初、体を失っているため紙人形(一応高級紙)状態で登場します。しかも、目玉がクリクリの、手のひらサイズ。めちゃくちゃ可愛いですよねこれ。そして、徐々に自分の体を取り戻すための骨を見つけていく中で、人の形に戻ることができるようになりますが、背骨がないため歩けず、どこへ行こうにも玄憫がお姫様抱っこで連れていくことになります。初めは抵抗し、その腕の中で死んだふりまでするプライド高き龍ですが、慣れるに連れて「早く抱っこしろ!」だの文句が飛び出すようになります。このわがままなところも、本当に可愛くて愛しい。ちなみに、途中でミニサイズの龍になって玄憫の腕に巻きついたり(全身ふにゃふにゃ、ヤモリやら蛇に間違われてガチギレ)、フルサイズの龍になって玄憫を頭に乗せたり(背骨がないため下半身が動かず飛ぼうとしたところ天から落下しガチ落ち込み)、色々な変化も楽しめます。


☆注目な特殊設定

銅銭は何よりも注目な特殊設定が二つあります。一つは、和尚玄憫が持つ法具・5枚の銅銭。これには法力が込められており、玄憫が一つ記憶を取り戻す毎に封印が解かれ、銅銭が輝きを取り戻します。法力があるということで、玄憫は薛閑の骨の修復を促すために持たせますが、これがなんと二人の感覚を繋げます。そう、玄憫が感じることや記憶まで、薛閑も感じて見ることができるようになるのです。え、原作者様天才か?!?!

そしてもう一つ。それは、龍の涎。龍の涎は中国の言い伝えによれば、「歳若い娘が触れると子を孕む」効果があるようです。(龙涎遗祸 という故事由来みたいです)。この伝説を元に、この作品の中では「龍の涎は催淫効果がある」とされています。そう!龍である薛閑の涎は媚薬なのです。自分の涎にその効果があることを全く知らない薛閑は、怪我をした玄憫を舐めます。そのおかげで、玄憫は三日ほど、体の中に燻る堪え難い熱(発情)に浮かされます。そして、銅銭を伝ってその効果が薛閑のところにも…これもう天才でしかなくないですか?!?!?!!?え?!?!?!口づけする度に玄憫はムラムラするってことですよね?!?!?!なにこの最高設定?!?!!


☆口が悪い龍と寡黙な和尚語録

さて、ずっと龍は口が悪い話をしてきましたが、ここで少し、口が悪い龍と寡黙な和尚の語録をお楽しみください!

「おいハゲ頭、腰の巾着じゃなくて、お前の肩に乗せろ!」

今までずっと天を飛んでいたため、誰かに俯瞰されることが苦手な薛閑。紙人形状態で玄憫に見下ろされ、たまらなくなって叫んだ一言。ちなみにこの後、肩によじ登ろうとして顔面着地します。

「誰か縄をくれ、このハゲ頭を吊るしちまえば誰も気づかねぇ。」

このセリフのシリーズ(?)で「あー、縄をくれ。このまま首吊って死んでやる。」もあります。プライドが高いので、恥ずかしいことがあると、それを見た人をすぐ殺そうとするしすぐ死のうとします。なんだこの子。可愛すぎか。

「お前らの慈悲深い仏とやらは犬にでも食われたのか。」

一番印象が深いこのセリフ。中国ではお坊さんは慈悲を常に心に持つことが必要であるものの、そのカケラも見せない玄憫に薛閑が放った一言。思わずふふっとなってしまうこの恨めしい感じ。でも可愛い。

「私は紙人形のための葬式はやらないぞ。」

紙人形状態でも落ち着くことを知らない薛閑。腰の巾着に入れられても顔を出して外を見ないと気が済まず、「出せ出せ」と暴れていたところに玄憫からの一言。この情け容赦ない突き放し、かっこいーーー!


※次の一言はネタバレ激しく激しく注意です。しかし、個人的に一番好きな言葉です!!!!

「お前はこれから、龍と同じ寿命になるぞ。今更無しにしろなんてできねぇからな。お前は、多分これから先、俺と百年でも千年でも、いや、もしかしたらそれ以上一緒に過ごすことになるんだ。もし飽きたつっても、変えてやれねぇからな。」「望むところだ。」

このシーン、詳しくは説明しませんが本当に、もう、愛が深い。これから先この二人は何千年もずっと一緒にいるってすごくないですか?!?!?!もう本当尊すぎる!!!


3、メディア展開

上にも書きましたが、現在銅銭龕世はラジオドラマ展開しています。こちらに第一話のリンクを載せておきます!!!キャスト陣もですが、製作陣も最強チームなのです!キャストのお名前には声優さんのWeiboリンクもあります、是非是非のぞいてみてください!


受け薛閑には、「陳情令」「中国版ラジオドラマ魔道祖師」にて主役・魏無羨役を演じた路知行さん。そして、攻め玄憫には「中国版ラジオドラマ魔道祖師」にて金子勲役を演じ、今回初BLラジオドラマの主役を務める趙毅さん。(ちなみに、今回のお話は路先生から趙先生へ持っていったものだとか。「こういう話があるんだけどどう?」「んー、ここにある攻めってなに?」からスタートしていました。詳しくはシーズン1のキャストフリートークをお聞きください。)

おとなしい書生江世寧には「中国版ラジオドラマ魔道祖師」にて金子瑶役、「アニメ天官賜福」謝怜役を演じる姜広涛さん。反抗期真っ盛りの少年陸廿七には「ラジオドラマ殺破狼」曹娘子を演じた蘇尚卿さん。そして石頭張には「中国版ラジオドラマ魔道祖師」にてタイトルコールをした図特哈蒙さん。このキャスト陣の他にも、中国声優界の大物がたくさんいます。なのでかなりかなり声優陣が豪華な作品です!

また、制作陣には「中国版ラジオドラマ魔道祖師」でも制作を務めた新桐さんや六音さんがおり、原作復元度はかなりかなり高いので、原作ファンとしても大満足です。

何よりも!!!!!中華BLラジオドラマはアップロードの際に、審査をすることがあり、エロシーンは基本的に削除をするか誤魔化さない(BGMでかぶせるなど)限りこの審査を通ることはできません。しかし!!!!このチームやってくれましたよ、ええ。先日更新されたシーズン2第三話。まさかの原作よりもエロい。え?!?!めっちゃ喘いでませんか?!?!?!え?!?!?!もう脳内大パニックです。よくこれで審査通したな!??いいぞもっとやれ!!!!弾幕も大パニックで、「死んだ」「やばい」「もうだめだ」の嵐です。もはやカオス。その後、メイキングもアップロードされましたが、主役の路先生、まさかの喘ぎ過ぎと言われます。気になったそこのあなた!!課金するなら!!!今ですよ!!!!!!

下に主題歌の通常バージョン、主役バージョンのリンクを載せておきます。主題歌自体とてもとてもいい曲です、繰り返し聞いてしまいます。そして、主役の二人、歌がめちゃくちゃうまいです。課金していないと聞けないかもしれませんが、もし聞けたら是非聞いてみてください!


と、いうことで今回の中華BL紹介!いかがでしたでしょうか!

興味がある方は是非是非、銅銭龕世の原作、ラジオドラマ、聞いてみてください!

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