BB preflop range(PokerSandbox再構築)
BBの3bet range
皆さんはBBから3betを適切に打てていますか？
preflop rangeの中でもこのBBのrange構成はmerged range（おおざっぱに言うと、linear rangeとpollar rangeの中間）で構成されおり非常にとっつきにくく、マイクロレートほどlinear rangeで構成されがちかと思います。特にこの頻度管理が難しく、random generator等で乱数を表示させながらプレイしていないとついpassive/agressiveに寄りがちになるように思います。特にライブポーカーにおいては、その昔時計の秒針で頻度管理をするという方法が何かの教科書で紹介されておりましたが、かなり徹底しないと適切な頻度管理は困難です。（そもそもリークが大きいプレイヤーが座っているテーブルなら頻度管理をするよりexploitに寄せてもいいと思いますが）
どうしたらいいの～！？まあ感覚でなんとかするかーと諦めている方へ。
戦略を簡略化しませんか？という提案です。
戦略を丸める
「戦略を丸める」とは、混合戦略を簡略化することを指します。
これはこちらの記事でPatrick Howardが紹介していた方法で、下記の記事を引用しています。
25%刻み、難しければ50%刻み、さらには純粋戦略へ変換することが提案されています。レンジ全体のアクション頻度を変えなければ、このレンジ表を相手に公開しない限り咎めることは難しいと思います。
でも丸めるのが面倒だよーという方へ、うめこさんが作成したPokerSandboxを使えば簡単にレンジ表を丸めることができます。
これは実際のレンジ表をPokerSandboxに入力することで、自分の好みの刻み方でレンジ表を再構成してくれます。詳しい使い方は上のリンクからうめこさんのnoteで確認してみてください。
レンジ表のコピーの仕方
Piosolver形式のレンジ表の入力が必要ですが、これは人間の手入力では不可能です。
私はGTO Wizardのプリフロップレンジ表からコピペしています。（サブスク会員のみ）
①Study modeから「Ranges」をクリック
②レンジ表の上角にある「Copy」へカーソルを移動
③コピーしたいレンジをクリック
これでコピーできます。
後はPokerSandboxの所定の場所へペーストし、お好みの再構成（Round1, Round 1/2, Round 1/4, Cluster）をクリックすればOKです。詳細はうめこさんのnoteに記載されています。
例
GTO Wizard 50NL GGのpreflop rangeから、cluster形式（vs UTG openのみAKoをcall rangeに残したいためRound 1/2形式を使用）で丸めたレンジ表です。
BB facing a BTN 2.5bb open, cluster
BB facing a BTN 4bet, cluster
※42bb 5betのrangeがAA, AQs, AJs, KQo等にわずかにあるのですが、複数サイズのbet rangeを入れられない為にAAはコールで丸めています。
【注意】
上記のレンジはBTNが下記のrangeで4betしていることを想定しています。
少なくとも50NL環境では4betにA7sやK5s、AToなどが入っていることは個人的には一度も観測したことがないため、5bet AIにA5sを含める必要があるかは議論の余地がありそうです。
BB facing a SB 3bb open, cluster
BB facing a SB 4bet, cluster
【注意】
これも同様にSBが下記のrangeで4betしている前提です。
これはBBがpollarなrangeで3betしているため同様にpollarに打ち返しています。BBがlinear rangeで3betをするのであればSBの戦略は全く変わります。
BB facing a SB limp, cluster
BB facing a CO 2.3bb open, cluster
BB facing a HJ 2bb open, cluster
BB facing a UTG 2bb open, Round 1/2
※参考
BTN vs CO 2.3bb open
以上です。
ここで覚えたら、ぜひGTO WizardのTrainer modeでノックしてみてください！たくさんノックし暗記できたら、次におおまかな頻度について覚える余裕がでてきます。最初から細かく覚えるのではなく、まずはざっくり覚えてぜひlinear 3betから脱却しましょう！
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