「いま、この人を伝えたい」を発信するメディア『THEY』

「話すと長くなる」という人の思いを伝えるWEBメディアです。

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最近の記事

第13話_アイデアの声を聴く【劇場版『動かない映画』予告編】

また腱鞘炎の初期症状です。 私は、久しぶりの長編を仕込んでいました。 ああ久しぶりの制作だぁやっぱり楽しい そう、少し意気込んでいたんですが、どうやら、体は休息を求めているようです。違う声の存在にも意識が向かいます。 * 私が座っていたのは蕎麦屋のカウンターでした。 蕎麦粉を80度のお湯で毎朝こねると聞いて「どのくらいの時間、そうするんですか」と蕎麦屋の、おやっさんに私が尋ねたときの、おやっさんのセリフが、ソレでした。 おやっさんの、せがれが私の席に、せいろを運

    • 第12話_そうしてもらえなかった、母との90分を書く前に

      仮説ですが、私の興味や関心が相手へ向かい、相手に届くと、そこを支点に私が相手に引き寄せられる。それがDさんやEさんと私のあいだで、私に起きていること、なのかもしれません。 相手の興味、関心事に私が惹きつけられる。 惹きつける、引き寄せることを阻んでいるのが評価、判断、ジャッジ(執着もかなぁ)なのではないか。 人と違うから 何かが足りないから(欠損感) そういう自己評価は今も、ときどき湧いてきて、自分で自分を責めます。そこを刺激されるのかも、しれません。そのつもりが相

      • 第11話_きよしさんに会いたがってたって伝えといてくださいって

        一度会ったきり。そのとき、おそらく30分も話していない相手から、そんなことを言ってもらえる人生が私に待っていたなんて、夢にも思いませんでした。これが現実だなんて正直まだ信じられません。 * 生きかたを変える前の私は、目の前の相手に、こんなに自分のことを話すことは、できませんでした。いや、こんなに、ではなく一切、自分のことを話すことは、できなかったです。 私の友達Dさんは自分のパートナーから、そう言われ、自分の純粋な部分を隠さずに表現することを続けたそう。 そうやって、

        • 第10話_インテグリティが照らす、黒い姿は/投影という召喚【後編】

          私がインテグリティを貫くとき、目の前の人が恐れていること、見たくないこと、その人自身が向き合いたくないと思っているテーマと、強制的に向き合わせてしまう現象が起きている気がします。 そのとき私は、相手にとっての敵役として存在していそうです。 たとえば相手からすると嫌な人、ウザい人、面倒くさい人、自分を素通りする(自分に無関心な)人などの役を私は担います。現時点での仮説に過ぎませんが、相手の人生という物語においての、それらの私の配役は敵役です。この役は、私がインテグリティを貫

        第13話_アイデアの声を聴く【劇場版『動かない映画』予告編】

          第9話_大学時代の友人と、昨晩の自分の振る舞いが、ダブってみえたとき/投影という召喚【前編】

          突き動かされるまま、言葉にしてみます 私は、より、私になる 以下は1カ月以上前に、私が大学時代の友人へ向けて送ったメッセージの一部、抜粋です。 10日ほど前に、大学時代の友人からメッセージが返ってきました。以下です。個別名称は抽象化してあります。 大学時代の友人の振る舞いに「バカにされている」「茶化されている」と感じます。そうしたことが、本人には1ミリもない、と、そうわかった今もです。これは私のなかの、存在してはいけないものの投影なのではないかと、そう思いました。たと

          第9話_大学時代の友人と、昨晩の自分の振る舞いが、ダブってみえたとき/投影という召喚【前編】

          第8話_木下にブルーシートを敷いて私から話を切り出しました

          出かけたのは午前中です。 助手席に父を乗せ、車を走らせること20分、駐車場に車を停めます。父は歩くのが、ずいぶんと遅くなり、姿勢は前かがみです。少し、腰が折れるようになってきました。日によっては杖をついて出歩くそうです。 背が縮んだかな あの場所に着きました。 ブルーシートの上に、父と私の2人です。隣り合って座り、同じほうを向きます。 話し始めの30分間は、父が問題に感じることを父が一方的に話し(独り言に近い)、その解決方法を自ら語ろうとした、ように感じました。いつ

          第8話_木下にブルーシートを敷いて私から話を切り出しました

          第7話_両親の親役を務めてきたという感覚が私には、あります

          まるで、今日という日の準備のための、数十日前だったかのようです。 3時間くらい前のことです。 母から、話したい事がある、とLINEがきました。文章を読んだときに思ったのが、20日ほど前に書いた記事【「環境によって、だいぶコンディションが変わる人ですね」パックになる】で触れた、あの場所です。 今週末は天気が不安定で、私が住むエリアは雨が降ったり止んだり。写真のような晴れ、秋晴れとはいかないまでも「ここへ連れ出して話を聴こう」「自分の思いを改めてちゃんと伝えるって、そういう

          第7話_両親の親役を務めてきたという感覚が私には、あります

          第6話_同じ状況で頑張ってる人がいる

          インテグリティを貫いた相手である学生時代の友達から、ないと思っていた返事がありました。返事を読んで私が感じたことのポイントは、こうです。 私は、バカにされたと感じる 相手は、そうした(振る舞った)ことは1ミリもない 私の気持ちは、100%受け取られませんでした(そう感じた)。 セクハラされた セクハラしているつもりは1ミリもない あえて分断し、被害者と加害者の立場を用意すると、そういう主張が成り立ちます。 いじめられた、無視された そのつもりは1ミリもない

          第5話_パンクしたのは、高速道路のインターチェンジにある、料金所を通った瞬間でした

          一般レーンでチケットをとって、遮断機のバーが上がり、車のアクセルを踏んだら破裂音がしました。 バーン! 車が停まります。 なんだ 異変を感じ、恐る恐る運転席から降ります。最初に見えたのは、外れたホイールカバーでした。振り返ると、タイヤが凹んでいます。パンク、バーストです。すぐに後続車の追突を思い、探したのは電話やインターホンです。見つけたソレに駆け寄り、ボタンを押すと返答がありました。 「タイヤがパンクして… えーっと、このレーンを封鎖したほうがいいなと思うんです。

          第5話_パンクしたのは、高速道路のインターチェンジにある、料金所を通った瞬間でした

          第4話_ニヤニヤが止まりません\(^o^)/

          さっき。数カ月前に出会った人と、実家の近くで、バッタリ会いました。自転車に乗って先を急ぐ、その人を呼び止めたのは私です。 「また会えたね」 「元気にしてた?」 みたいな会話です。ありふれてて、会話は短く、気が利いたセリフも出てこない。もっと言うと、少しアガッている自分がいます。緊張ではなく、高揚のほうです。 「これからコンビニで書類を印刷するんだ」 「そうか、独立して会社を興すって話だったもんね」 「うん。きみは、何をしているところ?」 「私は家へ帰るところだよ

          第3話_「環境によって、だいぶコンディションが変わる人ですね」パックになる

          その人に、そう言われて以来、かなり意識するようになりました。 その人は、生きかたを変えた私が、自分のパートナーを紹介したいと、初めて思えた人でした。 その人のことを私が知ったのは、2年くらい前。コミュニケーションは、お互いに文字のやり取りが多い関係です。仕事というか、公(オンライン)の場で知り合いました。プライベートで初めて会ったのは、2、3か月前です。なのに会うと、会って話すと、お風呂でもないのに、裸で入ることができる場所が、その人の内側にあるように思えます。その人が私

          第3話_「環境によって、だいぶコンディションが変わる人ですね」パックになる

          第2話_ハウリング「でもわたしには旅人なイメージがあるんです」

          写真を撮る活動(おしごと)に、もっと私が取り組もうとしていたタイミングで、その人は、でも、という言葉を使って私の印象を伝えてくれました。目の前の相手が味わったこと、感じたことを知ることができるのは、いまの私にとって、すごく、うれしくて。うれしかったなぁ、とジワジワしてきます。 * 旅人という言葉から私が思うのは、1人旅です。そこでは毎回、生きていることを私の何かが喜ぶような感覚が、あります。旅人という言葉に私がイメージするのは、それを味わい続けている人の姿です。その人は知

          第2話_ハウリング「でもわたしには旅人なイメージがあるんです」

          第1話_遠吠えという、のろし

          朝の5時過ぎから、古い、というか唯一といってもいいかもしれない、学生時代からの友達の1人に、インテグリティを貫きました。友達との関係がどうなるか、わからない状況で、私の感情は揺れ動き、落ち着かないのは、これを書いている、いまも変わりません。 ほかの人にも連絡したくてメールを開くと、目に留まるのは、購読しているメルマガです。そのタイトル、境界線のひきかた、を見た瞬間、私の意識は共時性や宇宙の法則のような何かへ向かいます。 もうすぐ新月だしこうやって手放していくのかなぁ そ

          30のコミュニティに重なる男。武井浩三ものがたり

          いま、武井浩三を伝えたい。 武井氏は、ホラクラシーやティール組織のキーワード、エッセンスが、ほとんど日本になかった2007年から、人間性を尊重することができる組織の在りかたを探ってきました。その当時、ベンチャー企業の創業経営者という立場だった武井氏は、資本主義の力学を行使できる存在です。しかし、その力学を武井氏は嫌います。嫌うだけでなく、支配と真正面から向き合い、自らが手にする権力を分散させ、手放すことに挑んできました。これをもっとも体現してみせたのは、2019年9月です。

          30のコミュニティに重なる男。武井浩三ものがたり