お寺の改善ポイントを明確にする「分解」の考え方【BLP講義】基礎編005

◆はじめに

皆様、こんにちは。Bラーニング代表の神崎修生です。
このBLP講義では、時代や人に応じたお寺のあり方を考える上で役立つスキルやノウハウを、お寺の事例を通して紹介をさせていただいています。

お寺にとって重要なことは、やはり基本が大事であるということです。基本や根本とは、宗派やお寺によって、多少は違うでしょうが、例えば仏法僧を大事にすることや、自他の抜苦与楽を実践するとか、仏縁を育んでいくとか、そうしたお寺や僧侶として根本的なことをそれぞれに大切にされていることかと思います。その基本が間違いなく重要であることは、皆様の共通理解かと思います。

また同時に、情報化社会や家族形態の変化によって、時代や人に応じた抜苦与楽の方法や、仏縁の育み方も模索していく必要があるのではないかという思いを持たれている方もおられることかと思います。そこで、このBLP講義を配信しております。

今回は、お寺の改善ポイントを明確にする「分解」という考え方を紹介させていただきます。

お寺を檀信徒（門信徒）の方々にとってより良い場に変えていくために、改善をしていくことは非常に重要なことですよね。改善を積み重ねていくことで、お寺が求めに適った場となっていくことでしょう。

では、改善に取り組む上で大切なことはいくつかありますが、その一つが、今回ご紹介する「改善のポイントを明確にすること」です。つまり、「お寺で改善するところはどこか？」ということです。改善ポイントが明確でないと、改善のための打ち手をうっても、思った通りの効果は得られません。

お寺の改善に取り組む上で、どこに改善のポイントがあるのかをしっかりと把握しておくことは、とても重要なことです。そして、改善ポイントを明確化する上で役立つのが、今回紹介する「分解」という考え方です。「分解」の考え方を身に付けることで、改善ポイントを見つけ、効果的な打ち手を打つことができ、実際に改善につながりやすくなります。

BLP講義は、ただ学ぶだけではなく、時代や人に応じたお寺のあり方を考え、実際にお寺を改善していくことを目的にしています。そして、それに役立つスキルやノウハウを、お寺での事例をもとに紹介していきます。今回の「分解」も、お寺を改善していく上で非常に活用できる考え方で、根本的なスキルです。

是非、お寺の改善ポイントを明確にする「分解」の考え方を身に付け、ご自坊に活用していただけると幸いです。では、さっそく見てまいりましょう。