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お寺の人のための論理思考入門(前半)【BLP講義】基礎編003

BLP講義(Bラーニングプレミアム講義)では、「時代や人に応じたお寺のあり方を考える」ことをテーマにして、その基礎となる寺院運営力を育むことに特化した講義を、寺院関係者向けに動画配信しています。

今回は、「お寺の人のための論理思考入門」ということで、前半後半に分けて、論理思考の基礎が身に着く内容をご紹介します。今回はその前半です。

寺院関係者の皆さん。お寺の現場でこのような課題を持っていないでしょうか?

「そろそろ本堂の改修が必要そう。しかし今が良いタイミングなのだろうか?」
「永代供養の求めが増えてきているように感じる。どうしたら良いだろうか?」
「ご法事が減っている。どの程度今後お寺の運営に影響があるだろうか?」

これ以外の課題も多くあるかと思います。お寺の現場では課題解決や改善のために、日々様々なことを考え、意思決定が求められますよね。その時に、どのように考えて、何を基準にして意思決定をしたらよいのでしょうか?

経験や勘を大切にしているという方もおられるかもしれません。経験や勘も大切なものではありますが、経験や勘だけに頼って意思決定をする危険もあります。

これまでの経験が通じない場面や、過去の経験に引きずられて、新しい発想が出てこないこともあります。勘も思い込みの可能性もあります。

こうした課題を解決・改善するような場面でとても役立つ能力が、今回のテーマでもある「論理思考力」です。

「論理思考」とは、「ものごとを正しい方法で、正しい深さまで考えること」とここでは定義しています。

「論理思考」を身に付けることで、漠然と悩むのではなく、様々な角度から抜け漏れなく考え、その時点での最適解を導き出し、思考や行動を前に進めていくことができるようになります。

本堂の改修をすべきかどうかを判断するには、「どんなことを考える必要があるか?」「どんな情報が必要か?」「その情報はどうやって集めたらよいか?」「集めた情報から、どのように最適解を導き出したら良いか?」「打ち手の効果はどの程度か?」「他の方法はあるか?」

「論理思考力」が備わると、このようなことを自らの頭で総合的に考えることができるようになります。

実際のお寺の現場においては、正解かどうかが分からない中で、情報を集めたり、関わる人たちの気持ちなどに配慮しながら、総合的に判断することが求められます。この「論理思考」という、自らの頭で考えて最適解を導き出すという能力が、実はとても必要とされています。

しかし、学校教育を始め、宗門機関でも学ぶ機会がありません。そこで、BLP講義にて、「論理思考力」を身に付ける講義を用意しました。

「論理思考」と聞くと難しく感じられるかもしれませんが、型がありますし、反復練習すると身に着くものです。前回までの2回にわたって「論理思考」について学んできました。

今回は、「お寺の人のための論理思考入門」ということで、前半後半に分けて、論理思考の基礎が身に着く内容をご紹介します。今回はその前半です。

「論理思考」の考え方を身に付けて、様々な課題に対して、解決、改善できる力をご一緒に育んでまいりましょう。

▼今回の動画とテキストはこちら

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