Substance Painter in CG World Friday
CG World Friday2021/12/10 にSubstance Painterの使い方で登壇します。
今回の記事は登壇で紹介する内容のテキストです。
新機能紹介
ワープ
画像を3D的に変形して貼ることができます。
MEGASCANのアセットは編集しようと思うとUVがつながっていないなどの理由でこれまでは少々手間でした。ワープ変形を使えば簡単にロゴの追加などが行なえます。
編集用のポイントの追加もできるので、かなり細かい調整ができます。
おすすめ機能
アンカーポイント(Anchor Point)
ノードベースの利点の一つは二次元的に自由に参照できること。レイヤーは参照が非常に不自由です(そのかわり重なっているだけなのでわかりやすい)
Photoshopでテクスチャを描いていた時代には、このマスクを反転したものをこっちで使いたい、ということがよくありました。それを実現できるのがアンカーポイントです。
花びらのマスクをアンカーポイントで再利用することで、雲母が花びらを自動的に避けるように配置されます。花びらを変更した場合は雲母も自動的に修正されます。
※ ちなみにノードベースのもう一つの利点は見晴らしの良さだと考えています。
アンカーポイントで色替えを効率化
アンカーポイントを効率的に利用したデータ構成
色替えはHSL Perceptiveなどで行います。
色替えのマスクはここでは作りません。色替えに使うマスクはすべてその前に作成して、アンカーポイントで呼び出すだけにしています。
直接色を変える部分とそのマスクを別に管理することで、他のカラーパターンでもマスクを使いまわしやすくなります。
合成方法は 足し算・引き算・かけ算 から覚えよう
合成方法はたくさんありますが、まずはAdd・Subtract・Multiplyを意識的に使っていくとよいです。
マスクの基本
黒(0.0)
白(1.0)
Add ( Linear dodge) 足し算・加算
模様同士を足す場合に便利
Subtract 引き算・減算
模様から模様を引き場合に便利
Multiply かけ算・乗算
透ける模様と模様を重ねて光を透かした感じ
(減算の二値の場合は反転)
PassThroughで調整レイヤーにできる
フィルターはフィルターよりも下のエフェクトに効果がかかります。
レイヤーの合成モードをPassThroughにすることで、それ以下のレイヤーをまとることができるので、あらゆるフィルターを調整レイヤー化できます。
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共著させていただいた「作りながら覚える Substance Painterの教科書」が絶賛販売中です!操作説明などの基礎的な部分からも語られており、今回の公演で初めて興味を持っていただいた方にもおすすめです!
https://www.borndigital.co.jp/book/20613.html
個人でBoothで販売している「理論と実践で学ぶ Substance Painter Cookbook 理論編 」はコロナ禍で助け合おうという活動に賛同して無償で公開してきました。
おかげさまでいくつかの企業で、社内研修などに使用しているというお話も頂いております。
そろそろ有償に戻そうかと思いますので、今のうちにダウンロードするのをおすすめします(寄付も歓迎します)
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