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ブギウギ前半を振り返る 2

前回の続き

『ブギウギ』は歌、ダンスが満載です!
音楽は服部良一の孫・服部隆之が担当し祖父の歌曲をアレンジし、オリジナルの歌曲も登場しました。
作中の舞台演出は荻田浩二、音楽は甲斐正人で宝塚歌劇団、OSK日本歌劇団で活躍しています。

初回は「東京ブギウギ」で福来スズ子〈笠置シズ子〉が軽快に歌い踊るところから始まり、幼少時に遡り花田鈴子が「恋はやさし野辺の花よ」を浴場で歌い、USK〈OSK日本歌劇団〉の事務所でも歌い、幼い頃の思い出の歌として記憶に残ります。

スズ子がUSK入団を決心させた大和礼子〈飛鳥明子〉と橘アオイ〈柏ハルエ〉の「胡蝶の舞」は映画の幕間で上演され、蝶の動きを見事に表現されています。これは鈴子が同級生のトラブルで橘の衣装を失い、大和から舞台人としての心得を教え、同級生とのライバル意識を目覚めさせる動機に繋がります。

USKが単独公演を行うようになり「四季の宴」(作詞:荻田浩二、作曲:甲斐正人)を大和、橘ら団員が歌い踊り、花田鈴子ころ福来スズ子、リリー白川、桜庭和希が初舞台を踏みます。
団員のストライキ(桃色争議)でも口ずさみ、ストライキの責任を取って大和、橘は退団しスズ子ら残るメンバーで再開のラインダンスに臨み観客の心を取り戻します。

USKはスズ子の世代になります。舞台ではスズ子が歌い、秋山美月がタップダンスを披露する「恋のステップ」は高橋掬太郎作詞、服部ヘンリー(服部良一とは別人)作曲で笠置シズ子が三笠静子の芸名でレコードレビューした歌曲です。笠置シズ子がメジャーになるのは少し後です。

そしてUSKのフィナーレを飾るのが「桜咲く国」です。「桜咲く国」はOSK日本歌劇団の代表曲で出演者一同がピンク色の傘を持って舞台を締めくくるときに流れます。

スズ子と秋山美月が梅丸楽劇団移籍で退団するときに登場しました。

※ 2024. 2. 20 追記

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