バイクと私
テルミンとの関わりは30年を超えますが、バイクについてはそれよりもずっと長く、18歳の頃からですから40年近い付き合いがあります。
あんなに暴力性に富んだ乗り物を、アクセル一つでかっ飛ばせる自由を我が手の中に収めておける歓びといったらありません。
バイクに長く乗っている人であれば転倒の経験もあるでしょう。峠でこけた経験は私にもあります。怪我もしましたが、それでも乗るのをやめられません。
脳卒中を患い、右半身に麻痺が残ってからは乗っていません。いつだったか旅行先でレンタサイクルにも乗れなかったことはショックでしたが、バイクに乗る夢は諦めていません。乗れもしないのにライディング用革ジャンパーを買うなど順序が逆です。
映画「マッド・マックス」の悪役が履いていたのに憧れ、「ブーツはSIDIだ!」と決めてから浮気はしていません。グラブは当時人気のレーサーが着用していたブランドにかぶれました。ミーハーなんです。革ジャンパーはそのブランドのもの。
今日は運転免許の更新に行ってきましたが、ちょっとした手続き上の手違いがあり、条件を「変更」する必要があると告げられました。8tのトラックの運転免許と、中型バイクについては特別な試験を経てから判断させてほしいとのこと。右手、右足に麻痺が残っていて、その検査が実施されます。
実際の8tトラックの運転台に乗りました。免許は持っていましたが、運転台に上がるのは初めて。なんとか上がれました。次はオートバイに跨がり、傾けて片足で支えられるかの検査。125ccでしたが意外に大柄で、センタースタンドが上がっている状態では、麻痺した右足でうまく跨げませんでした。バイクを跨げないなど考えてもみませんでしたが、何回かトライする中でなんとか合格。
乗らないんだったら運転免許の「条件」を変えても良いのではと言われますが、いつか再び乗るためのライセンスは失いたくない。手なづけにくい「じゃじゃ馬」を、いつか手に入れます!
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